大型グリルとガードバー形状のバンパーでSUVらしい力強いスタイリングを実現!三菱自動車、新型クロスオーバーMPV『エクスパンダー クロス』をインドネシアで発表

三菱自動車は、より力強いデザインに一新して走行性能を向上させた新型クロスオーバーMPV『エクスパンダー クロス』を第29回インドネシア国際オートショーで発表し、インドネシアでの販売を開始した。同モデルはミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアで生産し、アセアン地域を中心に順次展開していく予定だ。

●文:月刊自家用車編集部

走行時の安心感や乗り心地を向上

『エクスパンダー クロス』は、クロスオーバーMPV『エクスパンダー』をベースに、SUVらしい力強さと高い走行性能、快適な乗り心地を実現したシリーズ最上位モデルとなる。2019年にインドネシアで発売後、アセアン、中東、中南米、南アジア、アフリカと販売市場を拡大し、2017年に販売を開始した『エクスパンダー』と合わせると、累計販売台数は2022年7月末までに47万台以上、2021年度は11万台以上と三菱自動車の車種では3番目の販売実績を誇っている。

新型『エクスパンダー クロス』は、フロントとリヤのデザインを一新してさらにSUVらしく力強いスタイリングを実現するとともに、前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブヨーコントロール(AYC)等の採用により、走行時の安心感や乗り心地を向上させている。

【SUVらしい力強さを高めたエクステリア】

フロントではデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させ、台形モチーフの大型グリルとガードバー形状のバンパーを組み合わせることで、SUVらしい力強さを表現。ヘッドライトはワイド感を強調する特徴的なTシェイプデザインを採用し、従来はヘッドライトユニットの下に配置していたターンランプを上部のポジションランプに組み込み、被視認性を向上させている。また、前後合わせて95mm延長したオーバーハングと厚みを増したエンジンフードで、ダイナミックさと安定感を増したプロポーションを実現した。

17インチのアルミホイールには、ミディアムグレーの2トーン切削光輝仕上げのラウンドリムタイプを採用。前後スキッドプレートとドアガーニッシュのグレー塗装とコーディネートし、立体感を持たせることでSUVらしいスポーティさと力強さを表現している。

リヤではテールゲートをより立体的な形状とし、分割線を減らして質感を高めている。リヤコンビネーションランプは、水平基調のTシェイプテールランプによりワイドで安定感のあるデザインにするとともに、従来のテールランプとバックランプに加えて、ストップランプもLED式とすることで、夜間の後方からの被視認性を向上させている。

ボディカラーは、タフさを感じさせながらモダンな上質感を併せ持つグリーンブロンズメタリックを新たに追加。その他、クォーツホワイトパール、ブレードシルバーメタリック、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカをラインアップしている。

上質感と操作性を向上させた室内空間

インテリアでは、室内の広がりを強調するとともに走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」コンセプトのインストルメントパネルに、大径の4本スポークステアリングを新たに採用し、高級感を演出。液晶メーターは直感的に使いやすい8インチカラーを採用し、先進的な室内空間を実現した。

AYC等の採用によって走行時の安心感・乗り心地向上

前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるAYCを今回新たに採用。ハンドル角、ヨーレイト、横G・前後G、ブレーキ圧、車輪速などの情報から、ドライバーの操作や車両挙動を正確に判断し、運転操作に忠実な車両挙動となるよう、ブレーキ制御による前左右輪間のトルクベクタリングを行う。滑りやすい路面での旋回時にはコーナー内側の前輪にブレーキをかけるAYCの制御によってアンダーステアを抑制し、ドライバーが意図した通りの軌道に近づけることを可能とした。アンチロックブレーキシステム(ABS)とアクティブスタビリティコントロール(ASC)と協調し、様々な天候や路面で安全・安心で快適な運転をサポートしてくれる。

サスペンションは、フロントのストラット取付け部の剛性を向上、リヤはショックアブソーバーのシリンダーサイズを拡大するとともに、前後とも高性能バルブを新たに採用することで、荒れた路面でもフラットで快適な乗り心地を実現している。


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