![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2023/04/ST-H_13.jpg)
2023年1月に東京オートサロンにて日本仕様が公開され、3月2日から先行予約がスタートしたスバル新型「インプレッサ」。6代目となる本モデルからセダンボディが廃止となり、5ドアハッチバックのみとなる。車両本体価格は229万9000円〜321万2000円。今回、袖ヶ浦フォレストレースウェイでプロトタイプのサーキット試乗を行った模様をお届けしよう。
●文:川島茂夫 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:澤田和久/株式会社SUBARU
連続的かつ穏やかなハンドリングで、スムーズにコーナリングラインに乗せられる
6代目「インプレッサ」は5ドアハッチバックのみのボディ形状となり、グレードも3つとシンプルな構成。最廉価グレードの「ST」は、最高出力154PS/最大トルク193Nmの2.0L水平対向4気筒直噴エンジンを搭載。上位グレードの「ST-G」と「ST-H」には最高出力145PS/最大トルク188Nmの2.0L水平対向4気筒直噴エンジンと最高出力10kW/最大トルク65Nmのモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムの「e-BOXER」を搭載する。駆動方式は全車にFWD(前輪駆動)と4WDを設定している。
今回、袖ヶ浦フォレストレースウェイで試乗したグレードは「ST-H」。新型インプレッサは最新のスバル車だが、単に車両型式やハードウェア設計が新しいという意味ではない。むしろハードウェアは従来型の改良版と言ったほうが近いくらいだ。が、しかし、4WD車はドライバーや同乗者に心地よいフットワークへのスバルの考え方が変わったようだ。
ハンドリングは操舵等の操作時の個々の反応を刹那に楽しむ、いわゆる操る手応えを求めるのではなく、苦労少なく思い描いたコーナリングラインに乗せられる。具体的には操舵と回頭反応、旋回力のタイムラグを少なく、連続的かつ穏やかにしている。
無駄な挙動が少なく、補正操作の必要性も低下するので精神的にも肉体的にも負担が少ない。ロールなどの挙動もゆったりとしていて収束性も良好である。
同乗者にとっては旋回力の立ち上がりが穏やかで連続的なのは、山岳路でも頭を振り回されるような印象が少なく、乗り心地の向上にも有用である。
マイルドハイブリッドシステムであるe-BOXER搭載車の全開加速性能は従来インプレッサの2.0L水平対向4気筒直噴エンジン搭載車と同様だが、微小なペダル操作での反応と加速の繋がりなど、要所要所で電動パワーアシストを入れてドライバビリティを洗練させている。乗りこなし感よりも扱いやすさを重視した特性は好感が持てる。
騒音振動関連は音量の低下以上に音質の変化が大きく耳当たりの減衰感のあるものに。車体の厚みを感じさせる静粛性とも言える。車格を超えてと言うほどでもないが、基本を押さえた良質な走りの味わいが印象的だった。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(インプレッサ)
NISSAN セレナ(ガソリン車) 納期目安:1~2か月 HONDA フリード 納期目安:1~6か月 NISSAN ノート/ノートオーラ 納車目安:1~2か月 HONDA フィット 納車目安:2~12[…]
攻めのレクサス、BEV攻勢の狼煙!EV2モデル紹介 電動化への積極的な取り組みを表明しているレクサス。3月末、そのレクサスからEV(電気自動車)が2モデル発売された。ともにSUVの最新レクサスEVの詳[…]
使いやすさが大幅に進化 「インプレッサ」は、クラスを超えた高い安全性能と動的質感を兼ね備えたSUBARUラインナップのスタンダードモデルだ。歴代インプレッサは、スポーティかつカジュアルなデザイン、愉し[…]
Impreza Sport 米国導入は2023年春以降を予定 クラスを超えた高い安全性能と動的質感を兼ね備えたSUBARUラインナップのスタンダードモデル、それがインプレッサだ。 本日公開された第6世[…]
シルエットのみが公開中 スバル オブ アメリカは、2024年新型インプレッサを現地時間11月17日(木)より開催される、ロサンゼルスモーターショーのライブストリーミングで世界初公開することを発表した。[…]
最新の関連記事(スバル)
カーボンニュートラル燃料で走るWRX!? スバルは、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦として、カーボンニュートラル燃料を使用した車両でスーパー耐久シリーズ2022より参戦。モータースポーツで求[…]
スーパー耐久シリーズの知見を取り入れた「SPORT モード」 今回の改良では、スーパー耐久シリーズに参戦している Team SDA Engineering の取り組みで得た知見から生まれた、MT 車専[…]
「Advance」がベースの特別仕様車「Urban Selection」 特別仕様車「Urban Selection」は、「Advance」をベースに、ブラック塗装のフロントグリルや、ボディ同色のドア[…]
北米で発表された新型フォレスター 北米で登場した新型フォレスターは、SUVの力強さを感じさせるフロントマスクが特徴的で、これまで以上に逞しい外観となっている。その雰囲気から、現行型よりも車格が上がった[…]
マルチパスウェイワークショップで初公開された新開発の2.0L直列4気筒エンジン(左)と1.5L直列4気筒エンジン。 えええっ、3気筒から4気筒へ戻るの? いや、きちんと理由があるんです! 先日開催され[…]
人気記事ランキング(全体)
コスパの高さは最高クラス 外壁や玄関の掃除、洗車などで活躍する高圧洗浄機。人力では落とせない頑固な汚れを落とすことができるため、家庭での使用も増えてきている。しかし、高圧洗浄機は価格が比較的高く、なか[…]
→2人暮らしができるレベルのキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
最新の投稿記事(全体)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
新型LBX MORIZO RR実力チェック 新型オーラNISMO詳細解説 新型フロンクス先行試乗リポート! 今こそ買いたい!注目モデル10選! 人気ミニバン BEST BUY WLTCモード燃費付き […]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
- 1
- 2