
現地時間の2023年4月25日、メルセデス・ベンツはドイツ本国でミドルサイズラグジュアリーサルーン「Eクラス」の6代目となるフルモデルチェンジを発表した。クラシカルなプロポーションに同社のバッテリーEV「EQ」シリーズを彷彿させるフロントデザインを採用している。欧州では2023年夏からの販売が予定されている。
●文:月刊自家用車編集部
助手席まで液晶パネルが覆う、MBUXスーパースクリーンを設定
新型「Eクラス」は、クラシカルな3ボックスサルーン的なプロポーションを採用し、長いボンネットと短いオーバーハングでどっしりとしたサイドビューを見せる。ボディサイズは全長4,949mm×全幅1,880mm×全高1,468mm、ホイールベースは2,961mmと従来型から20mm延長され、ゆったりとした室内空間を実現したという。トレッドはフロント1,634mm/リヤ1,648mmとワイドになり、ホイールサイズは最大21インチまでラインナップが拡大された。
フロントマスクは2タイプが用意される。オーソドックスな「Exclusiveライン」では、3つの水平ツインルーバーを備えたラジエーターグリルに、ボンネットにはアップライトスターを採用。スポーツグレードの「AMGライン」にはアバンギャルド仕様としてスリーポインテッドスターがグリルに一体化され、メルセデス・ベンツのバッテリーEVラインである「EQ」シリーズを彷彿させるデザインとなっている。
インテリアのハイライトは、MBUXマルチメディアシステムだ。MBUXマルチメディアシステム・プレミアムと、オプションのMBUXマルチメディアシステム・プレミアム・プラスがラインアップされ、MBUXマルチメディアシステム・プレミアム・プラスを選択すると助手席側にもディスプレイが追加される。
新しいMBUXマルチメディアシステムは、ディスプレイ上のアイコンデザインが変更され、システムにはサードパーティー製アプリケーションのインストールも可能になっている。さらにダッシュボード中央に装着されるオプションのカメラで「Zoom」などを使いビデオ会議も可能になっている。
MBUXマルチメディアシステムは、2つのディスプレイスタイル(クラシック、スポーティ)と3つのモード(ナビゲーション、アシスタント、サービス)により、スクリーンのグラフィックを個別に設定することができるようになっている。
ラインナップされるパワートレーンは、純エンジン車として「E200」に最高出力204hpの2.0L4気筒ガソリンと「E200d/E200d4MATIC」に最高出力197hpの2.0L4気筒ディーゼルを設定。どちらもマイルドハイブリッドシステムを搭載する。ディーゼルエンジンは今後パワフルな6気筒エンジンが追加予定となっている。
残りの半数のパワートレーンはプラグインハイブリッド(PHEV)となる。2タイプラインナップされ、ガソリンエンジンに最高出力95kW/最大トルク440Nmのモーターが組み合わされる。
「E300e/E300e4MATIC」には、最高出力204hpの2.0L4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせシステム出力312hpを発生するプラグインハイブリッドを搭載。また、「E400e4MATIC」には最高出力252hpの2.0L4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせシステム出力381hpを発生するプラグインハイブリッドを搭載する。
プラグインハイブリッド車はどちらもWLTPモードで最大100㎞のEV走行が可能で、別売りのDCチャージャーを使用すると約30分でバッテリーをフル充電可能という。今後、ディーゼルエンジン追加されるという。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メルセデス・ベンツ)
メルセデス・マイバッハのSUV「EQS」、「Sクラス」、「GLS」に設定 今回発表された「ナイトシリーズ・パッケージ」は、メルセデス・マイバッハの「EQS」、「Sクラス」、「GLS」専用にデザインされ[…]
まるでヨーロッパの民家のような内装が魅力 ベース車両はメルセデス・ベンツのトランスポーター310D。欧州で愛好家から高く評価される車だ。 まるで部屋の中にいるかのようなインテリアが個性的で、細部まで丁[…]
まったく新しいエクステリア/インテリアデザインを採用。快適性と機能性を大幅アップデート 現在、メルセデス・ベンツは中型バンの共通プラットフォームを使い、乗用ミニバンの「Vクラス」と商用バンの「Vito[…]
左:メルセデスAMG A 35 4MATIC セダン (BSG搭載モデル)右:メルセデスAMG A 35 4MATIC (BSG搭載モデル) 内外装のデザインを一新 Aクラスは、ワイド&ローのプロポー[…]
パワフルな走りとラグジュアリーな空間が共存 「Super」と「Light」(軽量)を略したモデル呼称であるSLは、1952年に公道を走行できる レーシングスポーツカーとして発表され、ルマン24時間レー[…]
最新の関連記事(新車)
BMWがSAVと呼ぶコンパクトSUV「X1」に追加のクリーンディーゼルはWLTCモード燃費19.5㎞/L BMW「X1」は、BMWが武骨なSUVとは明確な一線を画す、プレミアム・スモール・コンパクト・[…]
メルセデス・マイバッハのSUV「EQS」、「Sクラス」、「GLS」に設定 今回発表された「ナイトシリーズ・パッケージ」は、メルセデス・マイバッハの「EQS」、「Sクラス」、「GLS」専用にデザインされ[…]
新型IQ.LIGHT HDマトリックスヘッドライトを採用。最上級「トゥアレグR eハイブリッド」はV6ガソリンエンジン+モーターの組み合わせ フォルクスワーゲンのラグジュアリーSUV「トゥアレグ」。現[…]
680PS/800Nm、最高速度は325km/h このモデルはアストンマーティン史上、あらゆる車を知り尽くした熟練ドライバーを満足させるパフォーマンスとハンドリングを持つ、もっとも完成度が高く、もっと[…]
ブラックグロッシーの18インチアルミホイールやブラックルーフなど専用装備を満載 「ポロGTI」の25周年を記念して、ドイツ本国で発表された「ポロGTIエディション25」。1998年に「ポロ」として初め[…]
人気記事ランキング(全体)
新発想の車用ロールスクリーン 車用ロールスクリーン 3BLOCK は、『太陽光』『太陽熱』『紫外線』の3つをブロック!縦と左右の3方向に開くスクリーンで車のフロントガラスをすっぽり[…]
非常に珍しい車がキャンプ仕様に ベースとなっているのはベッドフォードのCA。ベッドフォードはイギリスでバンを製造していたメーカーだが、CAは生産台数が少なく、本国でも希少な車だ。 1969年式のクラシ[…]
デザインの一部が新たに公開 レクサスは、米国・テキサス州オースティンで現地時間6月8日(木)に、新型「GX」を発表する。発表に先立ち、デザインの一部が新たに公開された。ワールドプレミアとなる当日は、多[…]
予約受注の約6割が4WDモデルを選択。人気グレードもT Premium(ターボエンジンモデル)が65%と集中 新型「デリカミニ」、1月13日から開始された予約受注の状況が判明した。まずグレード別構成比[…]
デザインの一部が公開された レクサスは5月22日、新型「LBX」を6月5日(月)にイタリア・ミラノで発表すると公式サイトで明らかにした。これらの発表に先立ち、デザインの一部を新たに公開した。詳細は不明[…]
最新の投稿記事(全体)
「必要」と思っていても、最初の商談ではカットしてもらうのが正解 まず最初に見積もりをもらう時は、付属品やサービスメニューが必要だと思っていたとしても、セールスマンには「付属品やサービスメニューはいらな[…]
食べ物、飲み物込みでラクラク! 『杷木松末アウトドアヴィレッジ』は、食事や飲み物が全て宿泊料金の中に含まれているタイプの施設。そのためキャンプ初心者でも気軽にアウトドア体験ができる。DOMEテントはエ[…]
手のひらサイズのリアルなミニカー チョコレートそっくりの見た目に仕上がったジムニーシエラは、1/64スケールのトイサイズのダイキャスト製ミニカー。ボンネットが開いてエンジンを見ることができる遊び心たっ[…]
新発想の車用ロールスクリーン 車用ロールスクリーン 3BLOCK は、『太陽光』『太陽熱』『紫外線』の3つをブロック!縦と左右の3方向に開くスクリーンで車のフロントガラスをすっぽり[…]
関西では駐車場を表す言葉として、モータープールという言葉が一般的に使われていますが、なぜモータープールという呼称が使われるようになったのか、関西地域のみで使用されるのかについては興味深い背景があります[…]