
TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、6月10日(土)から11日(日)にフランスで開催されるWEC世界耐久選手権第4戦 ル・マン24時間レース 100周年大会に向けて、TGR公式サイト内にル・マン特設サイトを開設した。
●文:月刊自家用車編集部
期間中には様々なイベントを開催
2台のトヨタGR010 HYBRIDや歴代のル・マン参戦車両が描かれたキービジュアルを公開するとともに、今年100周年という記念すべき節目を迎えるル・マン24時間レースで、2018年から5連覇を達成してきた5台の優勝車両が、初めてサルト・サーキットに会した記念写真や、レースウィーク中に開催されるイベントの詳細が発表された。その内容を紹介する。
優勝車両が全て一堂に会したのは今回が初めて
100周年という記念すべき節目を迎えるル・マン24時間レースの地に、これまでル・マン24時間レースで優勝した車両が集結した。
TGRは、これまでル・マン24時間レースで優勝したレースカーを、優勝当時の状態のまま、開発拠点であるTOYOTA GAZOO Racing Europe及びトヨタ自動車社内で保管、展示しており、また2020年優勝車であるTS050 HYBRIDは、2021年にル・マン博物館に寄贈したため、これら全5台の優勝車両が全て一堂に会したのは今回が初めてのこととなる。これらの車は、6月1日から7月2日まで、ル・マン博物館にて展示される。また、2018年と2022年の優勝車両は、6月10日に開催されるセンテナリーパレードにて、13.626kmのサーキットを、各々アレックス・ブルツと中嶋一貴の2名の優勝ドライバーがドライブする。
また、レース本番に先駆け、6月10日12時20分(予定)より、サルト・サーキットにて、2022年までスーパー耐久シリーズでROOKIE Racingが駆り、モータースポーツを起点としたもっといいクルマ作りのために鍛えてきた水素エンジン車両「ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept」のデモンストレーション走行を実施される。カーボンニュートラル(CN)社会実現に向けた選択肢のひとつである水素エンジンの可能性を、披露する予定だ。
日本のCN社会実現に向けた取り組みを紹介
また、レースウィーク中、サルト・サーキット内Manufacturers’ Village及びACO Fan Zoneにおいて、100年にわたるル・マン24時間耐久レースの歴史の中で、トヨタが日本や海外のライバルチームとの闘いを通して、その車両技術を切磋琢磨し、鍛え上げてきた歩みを振り返り、将来のCN社会実現に向けた様々な挑戦について紹介する展示を実施する。
中でも、日本政府観光局(JNTO)、及び、1991年に日本の自動車メーカーとして初めてル・マン24時間レース総合優勝を飾ったマツダと共に、訪日インバウンド観光促進、並びに、日本のCN社会実現へ向けた技術開発の取り組みを紹介するテーマ展示「Japan Endless Discovery」では、モータースポーツ参戦における数々の挑戦で鍛え上げられてきた車両技術を搭載したコンセプトカーの展示も行われる。
車載映像オンボード配信
6月8日(木)に行われるハイパーポール、及び6月10日(土)23時(日本時間)スタートの決勝でのGR010 HYBRID7号車及び8号車の車載カメラの映像を生配信する。
さらに、レースウィーク中には速報リポートなどTwitterと連動して配信。2023年、100周年という大きな節目を迎えるル・マン24時間レースで、6連覇を目指し、戦うTGRの戦いの様子を楽しむことができる。
パブリックビューイング
6月11日には、トレッサ横浜(神奈川県)南棟1Fセンターガーデンにて、また6月10日~11日には、裾野市生涯学習センター(静岡県)において、ル・マン24時間レース6連覇を目指すTOYOTA GAZOO Racingをファンと共に応援するパブリックビューイングが開催される。
詳細は決まり次第、下記WEBサイトにて更新される。
J SPORTS中継番組
レース期間中、J SPORTSで放送・配信される特番や生中継では、TGRのドライバーやチームのメンバーも出演。現地からの生インタビューや最新情報を、J SPORTSオンデマンド等で楽しむことができる。
e-Motorsports「TGR GT Cup」Rd3の開催
『グランツーリスモ7』で開催中の「TGR GT CUP」は、6月4日に第3戦をル・マン24時間レースが開催されるサルト・サーキットを舞台に開催。リアルのレースの前に、バーチャルの世界でGR010 HYBRIDでレースを楽しむことができる。大会にエントリーすると、グランツーリスモ7内で使用できる2023年リバリーのGR010 HYBRIDが進呈される。
詳細なエントリー方法や開催概要は、以下の「TGR GT Cup 2023」特設サイトにてご確認ください。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(GR)
トヨタ初の「スポーツカー専用」の生産ライン トヨタのスポーツカーとしてトヨタ自身が生産するのが「GRヤリス」「GRカローラ」、そして「LBX MORIZO RR」だ。この3台は愛知県豊田市にある、トヨ[…]
“もっといいクルマづくり”の伝道師は、世界でも活発に活動中 「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」をコンセプトに運営される「GR Garage」は、クルマ好きのための地域拠点。各地に展開する「GR Gar[…]
若手ドライバーやエンジニアなどの人材育成 TGRは、クルマづくりに欠かせない「People」「Pipeline*」「Product」の三要素を鍛えるため、モータースポーツ参戦を継続している。昨今、モリ[…]
TOYOTA GAZOO Racingとレクサスは、「東京オートサロン2024」にて、「モリゾウから新年のご挨拶」を2024年1月12日(金)9時30分より実施する。ライブ中継はトヨタ公式サイトのほか[…]
モリゾウことトヨタ自動車株式会社代表取締役会長の豊田 章男氏が12日9時30分より実施予定のプレスカンファレンスに登壇 「東京オートサロン2024」のTOYOTA GAZOO RacingとLEXUS[…]
最新の関連記事(イベント)
イベントの概要はこちらをご参照ください。 今回のご紹介は、イベント終盤に開催される抽選会についてです。毎年数十万円の景品が、イベントの入場券を持っているだけでもらえるチャンスがあるラッフル抽選会ですが[…]
アウトドア好き大注目のアツいイベントが今年も開催! ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー実行委員会が、昨年も好評だったイベント「ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー」の2025年開催に[…]
今年は歴代ゴルフがお目見えのほか、新型フォルクスワーゲンの試乗会や、カルマンギア生誕70周年記念ギャラリーも! 2006年12月に「第1回StreetVWs Jamboree」を開催して以来、2018[…]
テーマは「日本のクルマ文化の発展」。貴重な名車が公道をパレード 多くの歴史的車両を保有するトヨタ博物館が、年に一度開催するビッグイベント「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」が、去る2025[…]
出展テーマは「MAZDA DESIGN STORY “心を揺さぶる、モノづくりへの追求”」 今年で10回目を迎えるAUTOMOBILE COUNCILは、2016年から開催されている「日本に自動車文化[…]
人気記事ランキング(全体)
ベース車両は日産のNV200バネット 日産「NV200バネット」は、2009年に登場した小型商用バン。全長4400mm、全幅1695mmという取り回しのしやすいサイズ感で、都市部でも扱いやすいことが大[…]
ラグジュアリーと機能性を融合した“移動する部屋” 「escort」は全長5380mm、全幅1920mm、全高2390mmと、堂々たるボディサイズを誇るハイエースキャンパー。乗車定員は4名、就寝定員も4[…]
ベース車両はダイハツのハイゼットカーゴ ハイゼットカーゴキャンパーの魅力は、軽自動車ならではの取り回しの良さと維持費の安さにある。コンパクトな車体は狭い路地や駐車場でも扱いやすく、女性ドライバーやシニ[…]
ソニーの最新技術を採用、夜間も強いニューモデル コムテックは、様々なタイプのドライブレコーダーをリリースしており、ハイエンドから普及機、ユニークなモデルなど、多様なユーザーの要望に対応する。また、ドラ[…]
大人3人+子ども3人が就寝可能な“住める空間” 最大の魅力は、その就寝スペースだ。ベッド展開をフルに活用すれば、大人3名と子ども3名が同時に就寝できる。チャイルドベッドは120×160cm、メインベッ[…]
最新の投稿記事(全体)
燃料でもマルチパスウェイ戦略を! トヨタがS耐富士24時間レースでで“液体水素”と“低炭素ガソリン”のダブル挑戦する根底にあるのは、「モビリティの未来は1つの道ではない」というトヨタのマルチパスウェイ[…]
スーパー耐久出場を目指すドライバーのための耐久レース入門カテゴリーの創出 S耐チャレンジは2025年1月の東京オートサロン2025のなかで行われたSTMOの公開理事会のなかで構想が発表された。その構想[…]
生産規模を約3300台に増やすことで、供給不足の早期解消を図る スズキの新型ジムニーノマドは、1月30日の発表からわずか4日間で約5万台もの受注を獲得。これは月間計画販売台数1200台の約41か月分に[…]
草木の緑がどんどん濃くなって、躍動感にあふれるこの時期。春から夏に向かうちょうどいい気候だからこそ、クルマ&ドライブ好きの方におすすめしたいのが峠道を通るドライブ。 峠道と聞くとどうしてもガンガン攻め[…]
現代技術と伝統が融合 ─ ハイブリッドで蘇るヘリテージ ポルシェ911スピリット70のベースとなるのは、高効率なパフォーマンスハイブリッドを搭載した現行の911カレラGTSカブリオレ。新開発の3.6リ[…]
- 1
- 2