
本格オフローダーらしく、タフなプロポーションで登場したレクサス新型「GX」。現行型との違いや細部に宿るレクサスならではの拘りをチェックしてみよう。
●文:月刊自家用車編集部
スピンドルボディとオフロード機能を融合したフロントデザイン
新型「GX」は、「HIGH END × PROFESSIONAL」をデザインキーワードとし、機能的本質や動的性能に基づいたプロポーションと独自性を追求し、上質なアウトドアライフスタイルの提供を目指している。現行型「GX」はトヨタブランドの「ランドクルーザープラド」をベースにしているが、今回は「GX」の新型が先に登場。「プラド」との関係性を含めどうなるか、気になるところだ。
ボディサイズは、公表されたプロトタイプの数値で全長4,950mm、全幅1,980mm、全高1,870mm、ホイールベースは2,850mm。現行型の「GX」のボディサイズは、全長4,879mm、全幅1,885mm、全高1,885mm、ホイールベース2,789mm。新型「GX」は、全長が約71mm、全幅95mm、ホイールベースが約61mm大きくなり、全高は約15mm低くなっている。
フロントマスクは、ラグジュアリーSUV「RX」やバッテリーEV・SUVの「RZ」からはじまった「スピンドルボディ」を採用しながらも、オフロード機能に 根差したプロテクター形状を融合させて、独特の世界観を持たせた。
悪路走行時の石や草木など障害物からコンポーネントを保護するため、センター部はプロテクター形状で覆いながら、サイドはサブラジエーターに合わせて下に広げた冷却機能を持つグリル開口とし、本格オフローダーとしての独自のフロントアイコンとしたとしている。
リヤビューは、まるで削りだしのインゴットのようなフォルムを採用。安定感あるスタンスとモダンなフォルムを実現している。ここ最近のレクサス車と同じく、新たなアイコンである一文字リヤコンビネーションランプとLEXUSロゴを採用した。また、リヤコンビネーションランプが高く配置されており、林間や見通しの悪い場所での隊列走行時に、自車の存在を周囲へ知らせる役割を果たすという。
ボディカラーもタフなイメージに上質な世界観を組み合わせたもので、オフロードイメージを高めたソリッド感のあるカラーや、都市の風景にも馴染む落ち着きのあるメタル系のカラーを中心に全7色をラインアップする。オフローダーに特化した“OVERTRAIL”仕様は、 新規開発のムーンデザートをはじめ、全6色(バイトーンカラー含む)をラインアップしている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(輸入車/外国車)
機能が生み出す官能的なフォルム アルピーヌ A390のデザインは、ひと目でアルピーヌとわかるアイデンティティと、空力性能の徹底的な追求が見事に融合している。全長4615mmの伸びやかなボディは、同社の[…]
1989年「レクサス」誕生。最初は「LS」と「ES」の2本立て レクサスの最初の商品は、日本では初代セルシオとして販売されたLSと、カムリのV6エンジン車、プロミネントがベースのES。LSの完成度と比[…]
現代技術と伝統が融合 ─ ハイブリッドで蘇るヘリテージ ポルシェ911スピリット70のベースとなるのは、高効率なパフォーマンスハイブリッドを搭載した現行の911カレラGTSカブリオレ。新開発の3.6リ[…]
スーパーセダンの最右翼、BMW M5とは? BMW M5セダンは、BMWのMシリーズにおける象徴的な高性能セダンで、1980年代から現在に至るまで、スポーツセダンの中でも際立った存在として認知されてい[…]
走りの魅力はそのままに機能装備を絞り込むことで、リーズナブルなプライスを実現 2018年に国内デビューして以来、卓越したスポーツ性能の高さと先鋭的なイタリアンデザインで人気を集めているSUV「ステルヴ[…]
最新の関連記事(レクサス)
熟成が進んだ走行メカニズムにより、上質な走りを実現 レクサスISは、1999年の初代モデルから「クルマを操る楽しさ」を追求するコンパクトFRセダン。これまで四半世紀以上のあいだ、グローバル40か国と地[…]
レクサスが次世代スポーツカーの未来像を提示 トヨタ自動車の高級車ブランド、レクサスは8月15日にカリフォルニア州で開催された「ザ・クエイル、モータースポーツギャザリング」にて、次世代のデザイン哲学を体[…]
クルマ好きの遊び心をくすぐるイエロー 特別仕様車「“Original Edition”」は、「Morizo Garage」をテーマに、東京オートサロン2024で展示されたコンセプトモデルを再現したモデ[…]
1900年初頭、石油ランプからアセチレンランプへ進化 ガソリンエンジンを搭載した自動車が実用化された初期の時代は石油ランプが用いられていた。1900年代に入ると炭化カルシウムと水を反応させて、発生する[…]
ブラックを基調としたカラーコーディネートが実施 今回設定される“F SPORT Mode Black Ⅳ”は、スポーティなデザインにさらに磨きをかけた特別仕様車。アルミホイールやステアリングなどにブラ[…]
人気記事ランキング(全体)
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
日本車が手本とした、美を優先する伊デザイン。その代表が117クーペ 日本において、商品のデザインが売れ行きを大きく左右することに最初に気づいたのは、松下電器器具製作所(後の松下電器産業、現パナソニック[…]
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も… まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると[…]
2人旅に特化したゆとりある空間 TR540S Joinの魅力は、まず「2人旅に特化」と割り切った設計にある。就寝人数を2名(乗車人数は5名)に絞ったことで、車内レイアウトに余裕を生み出し、広々としたダ[…]
最新の投稿記事(全体)
見た目では用途がわかりにくい、意外性のあるカー用品 世の中には多種多様のカー用品があり、奇抜なものから思わずおっと唸ってしまうようなアイテムがたくさんある。カー用品のお店やECサイトでカーグッズを探っ[…]
大人が手にする秘密基地 N-VAN コンポの最大の魅力は、まるで子供の頃に夢見た秘密基地を現実にしたような空間にある。助手席側の大開口部とフラットな床が生み出す自由度は抜群で、サイドオーニングを展開す[…]
FF化の風潮の中にあって、あえてFRを継承したスポーツクーペ 1966年に初代が誕生したカローラシリーズは、2015年5月末に世界で初めて累計販売台数が1000万台に到達した。その偉業は、市場に合わせ[…]
スズキのBEV世界戦略車が国内導入 新型eビターラは、2024年11月にイタリア・ミラノで初公開された、スズキのBEV世界戦略車第一弾となるモデル。 「Emotional Versatile Crui[…]
剛性の積み重ねが生む一体感 2024年に実施されたゲームチェンジャーとまで言われた20式から24式への進化。その革新的な変化と比べると、24式から25式への進化は「ブラッシュアップ」と表現するのが妥当[…]
- 1
- 2