
パナソニック エナジー株式会社とマツダ株式会社は、バッテリーEV(BEV)と車載用電池への需要に対応するため、中長期的パートナーシップの構築に向けて検討することを合意したことを2023年6月21日に発表した。
●文:月刊自家用車編集部
マツダは調達した電池を2020年代後半に導入予定のBEVに搭載することを視野に入れる
2012年10月からリース販売したデミオEV。3代目デミオがベース。75kWのモーターを搭載。一充電距離はJC08モードで200㎞。急速充電にも対応。車両本体価格は357万7000円だった。
パナソニックグループとマツダは、2012年からマツダが日本でリース販売した「デミオEV」にパナソニック製の電池を搭載するなど、長期にわたって良好な関係を築いてきた。
今回の協議開始の内容は、パナソニック エナジーが日本と北米の工場で製造した車載用円筒形リチウムイオン電池をマツダに供給。マツダは、パナソニック エナジーから調達した電池を2020年代後半に導入する予定のバッテリーEVに搭載するというもの。
パナソニック エナジーの只信 一生(ただのぶ かずお)社長執行役員は「自動車業界での電動化が急速に進む中、マツダのような技術をリードする自動車メーカーとの協業は、『幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現』という当社ミッションの達成に向けた大きな一歩につながります。当社は、優れた技術と豊富な経験によりリチウムイオン電池業界の成長をけん引し、ゼロエミッションの実現に向けた取り組みをさらに加速していきます」とコメント。
マツダの毛籠 勝弘(もろ まさひろ)取締役専務執行役員は「マツダは電動化の取り組みを、規制動向や消費者ニーズ等の変化に柔軟に対応するべく、3つのフェーズに分けてパートナー企業の皆さまと進めており、車載用リチウムイオン電池の先駆者として高品質な製品を展開するパナソニック エナジーと取り組めることをうれしく思います。今後も、電動化戦略をはじめとするさまざまな取り組みを通じて、地球温暖化の抑制に貢献していきます」と語っている。
パナソニック エナジーとマツダは、本パートナーシップの構築を通じて自動車産業と電池産業の発展および地域の雇用維持や人材育成などの社会課題の解決にも貢献していく、としている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カルチャー)
多彩なカラーコーデを楽しめるMAZDA2の特徴を活かす 2018年から開催している「浅間国際フォトフェスティバル」は、国内外の優れた写真家の作品を屋内外に展示して写真の楽しさを世界に発信するアートフォ[…]
しかも特製マウスパッドも付属! 日産フェアレディ 240Zを再現した無線マウスは、まるでミニカーの仕上がりで、フォルムから塗装、ロゴ、バンパーやリヤライトなどの細部に至るまで、ディティールにこだわって[…]
あなたと同じ誕生日のモルカーがいるかも! 『PUI PUI モルカー』はモルモットが車になった世界を舞台に繰り広げられるアニメーション作品。くりっくりな目と大きく丸いお尻、回らないタイヤでトコトコ走り[…]
アルファロメオらしい疾走感のある曲 今回発表されたコラボレーション第一弾の内容は、オリジナル楽曲「Passione(パッシオーネ)」の配信(https://virginmusic.lnk.to/Pas[…]
Chiaki’s Journey Season Two 1話1分のショートアニメ! 「チアキのジャーニー」はアキュラが公開した1話1分のショートアニメ。主人公のチアキが、困難を乗り越えてながらレースを[…]
最新の関連記事(トリビア)
世界初のガソリンエンジン車の駆動系 最初の自動車の駆動方式はミッドシップだった 最初の自動車は前輪駆動だった。1769年、蒸気で走る世界初の3輪自動車が現れたが、前1輪を駆動するFF車だった。蒸気機関[…]
1900年初頭、石油ランプからアセチレンランプへ進化 ガソリンエンジンを搭載した自動車が実用化された初期の時代は石油ランプが用いられていた。1900年代に入ると炭化カルシウムと水を反応させて、発生する[…]
電子制御サスペンションは、3つの制御方式に大きく分類される サスペンションに電子制御を持ち込み、走行状態、路面の状況に合わせた最適な乗り心地やアジリティ、スタビリティが得られるものも一部のクルマに採用[…]
リアサスは、固定式リーフスプリングからコイルスプリングへ進化していった 長い間、リアの車軸は固定式で、それをリーフスプリングで支えていた。コイルスプリングが実用化されると、一部の高級車でそれを使うもの[…]
困ったときのお助けサービス。知っておくと、いざというときに安心 サービスエリアやパーキングエリアの片隅に置かれた、コンパクトな機器。ほとんどの人が、気にもとめずに素通りするが、必要な人にとっては、実は[…]
人気記事ランキング(全体)
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も… まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると[…]
標準ボディで実現する扱いやすさと快適性 レグラス プロの大きな特徴は、ハイエースの標準ボディ・標準ルーフを採用している点にある。全高が抑えられているため立体駐車場や一般的な駐車場にも収まり、街乗りや買[…]
2人旅に特化したゆとりある空間 TR540S Joinの魅力は、まず「2人旅に特化」と割り切った設計にある。就寝人数を2名(乗車人数は5名)に絞ったことで、車内レイアウトに余裕を生み出し、広々としたダ[…]
自動車用の初期ブレーキは、駆動軸にドラムを固定し、足踏み式のバンドによる締め付けで制動力を得ていた。 馬車の時代からブレーキというものは存在していた。大きな車輪に靴のような“シュー”を押しつけるもので[…]
最新の投稿記事(全体)
初期モデル 高嶺の花だったマイカーという夢を、現実のものにした立役者 今では日本人にとって欠かせない足となっている軽自動車の規格は、1955(昭和30)年に全長3m、全幅1.3m、排気量0.36L以内[…]
オートサロン2025で披露された注目バージョンが市販化 2020年に発売が始まったGRヤリスは、走りに直結するさまざまな改良を頻繁に行うことでも有名なモデル。それだけメーカーのこだわりが強いことをユー[…]
BYD初のステーションワゴン 世界初公開された、新型ハイブリッド車「BYD SEAL 6 DM-i TOURING」は、BYD初のステーションワゴンであり、同社が独自に開発したプラグインハイブリッド車[…]
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは[…]
東洋工業(マツダ)は、戦後復興に貢献した3輪トラックのトップメーカーだった プロ野球チーム広島東洋カープは、かつて野武士集団とも形容された個性的な市民球団だ。その歩みは長く、球団オーナーを務める松田家[…]
- 1
- 2