
ミカンブラストと呼ばれる特別色をまとった特別な「GRスープラ」が、米国トヨタから現地時間の2023年6月21日に2024年モデルとともに発表された。A80型4代目「スープラ」をオマージュし、誕生45周年を祝う記念モデルでもある。
●文:月刊自家用車編集部
手動で調整可能な大型のリアスポイラーを特別装備。特別色のミカンブラストはストラットタワーブレースにも!
1979年にA40型発売され、デビュー当初は「セリカ・スープラ」と言うネーミングで販売されていた「スープラ」。110PSを発生する2.6L直6ガソリンエンジンを搭載し、その後2.8Lに換装され、1982年には2代目としてA60型「セリカスープラ」が登場。2.8L直6ガソリンエンジンを搭載し、リトラクタブルヘッドライトを採用。ロングホイールベースとストレッチされたフロントエンドが特徴的だった。さらに1986年には3代目となるA70型が登場。搭載された3.0L直6ガソリンは200PSを発生。そして1993年にA80型4代目「スープラ」が誕生する。3.0L直6ガソリンエンジンはNAとターボを用意し、ターボモデルは320PSを発生した。そして2019年に現行型のA90型が登場し、現在に至る。
今回登場した「GRスープラ45周年記念モデル」はその名の通り、米国におけるスープラの45周年を祝う記念車だ。ボディカラーには特別色としてディープオレンジのミカンブラストとアイスコールドのアブソリュート・ゼロの2色を用意。さらに手動で調整可能な大型のリアスポイラーを装着。
このリヤデッキリッドから約76mmの高さにある手動調整式大型リアスポイラーは、調整ネジが用意され、オーナーがその角度を変えることで、後輪にかかるダウンフォースの量を変えることができる。さらにマットブラック仕上げの19インチアルミホイールと、ブラック塗装の対向マウント型ブレーキキャリパーも装備。フロントにはGRロゴが配されブラックのサイドパネルにはスープラのロゴが貼られている。さらにエンジンルーム内には、TOYOTA GAZOO Racingのロゴをあしらった、ボディ同色のミカンブラストに塗装された専用のストラットタワーブレースが装着される。
この「GRスープラ45周年記念モデル」は、900台の限定生産で、ミカンブラストカラーが450台、アブソリュート・ゼロが450台と均等に用意される模様。搭載エンジンはB58型3.0L直6ガソリンターボエンジンで、382PSを発生する。米国では2023年秋に発売を開始し、後日価格や2024年モデルの詳細が発表される予定だ。日本市場での展開は現時点では不明だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(GR)
オートサロン2025で披露された注目バージョンが市販化 2020年に発売が始まったGRヤリスは、走りに直結するさまざまな改良を頻繁に行うことでも有名なモデル。それだけメーカーのこだわりが強いことをユー[…]
幼少期の記憶から始まるモータースポーツの入口 子どもの頃に遊園地やテーマパークで気軽に乗れたゴーカートの楽しい思い出は、大人になっても色褪せないものである。でも今までは、それが単なる楽しい思い出で終わ[…]
トヨタ初の「スポーツカー専用」の生産ライン トヨタのスポーツカーとしてトヨタ自身が生産するのが「GRヤリス」「GRカローラ」、そして「LBX MORIZO RR」だ。この3台は愛知県豊田市にある、トヨ[…]
“もっといいクルマづくり”の伝道師は、世界でも活発に活動中 「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」をコンセプトに運営される「GR Garage」は、クルマ好きのための地域拠点。各地に展開する「GR Gar[…]
若手ドライバーやエンジニアなどの人材育成 TGRは、クルマづくりに欠かせない「People」「Pipeline*」「Product」の三要素を鍛えるため、モータースポーツ参戦を継続している。昨今、モリ[…]
最新の関連記事(スープラ)
走りの質を貪欲に追求、細部まで細かくブラッシュアップ 今回発売される一部改良モデルでは、ブレーキ性能を向上させたほか、ボディやサスペンション、シャシー剛性の向上、チューニングの最適化、空力性能の改善な[…]
妥協なきコダワリが注がれた最強スープラが誕生 この特別仕様車スープラ “A90 Final Edition”は、現行スープラの集大成として究極・最高の性能・仕様が与えられたファイナルモデル。日本国内と[…]
フェアレディZに対抗できる6気筒エンジン車、それが何よりも求められた時代 アメリカという国の偉大なところは、良いものを良いとフラットに認め、優れた仕事に惜しみない喝采を送る精神だ。それは貧しい敗戦国だ[…]
最高出力は435馬力仕様! ラストを飾るにふさわしい特別な1台 『大阪オートメッセ』のTOYOTA GAZOO RACING(TGR)ブースに、半艶なブラックのGRスープラが展示されていました。これが[…]
トヨタ スープラ[A80] 概要 1993年5月、日本国内向けとしては2代目(先にスープラの名前が使用されていた海外向けでは4代目)として誕生した、トヨタ スープラ。 この2代目は、新時代の「スポーツ[…]
人気記事ランキング(全体)
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も… まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると[…]
2人旅に特化したゆとりある空間 TR540S Joinの魅力は、まず「2人旅に特化」と割り切った設計にある。就寝人数を2名(乗車人数は5名)に絞ったことで、車内レイアウトに余裕を生み出し、広々としたダ[…]
普段はコンパクトに収納、車に常備しておくのもアリ! 乗り物に関するグッズを多数展開するブランド「CAMSOP(キャムショップ)」が、人気のジムニーをモチーフにした便利なアイテムをリリースしたので紹介し[…]
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは[…]
最新の投稿記事(全体)
剛性の積み重ねが生む一体感 2024年に実施されたゲームチェンジャーとまで言われた20式から24式への進化。その革新的な変化と比べると、24式から25式への進化は「ブラッシュアップ」と表現するのが妥当[…]
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
プロポーショニングバルブの開発で、ブレーキ液圧を適正に制御 クルマは様々な要因で荷重変化が起こり、それによってタイヤの接地性が変化し、制動力が左右される。これを防ぐために開発されたのが前後のブレーキ液[…]
日本車が手本とした、美を優先する伊デザイン。その代表が117クーペ 日本において、商品のデザインが売れ行きを大きく左右することに最初に気づいたのは、松下電器器具製作所(後の松下電器産業、現パナソニック[…]
多目的次世代アリーナを10月3日に開業 開業記念式典には、小池百合子東京都知事やBリーグの島田慎二代表理事CEOなど多数の来賓が出席。トヨタ自動車の豊田章男会長は、アリーナへの思いを語るとともに、室伏[…]
- 1
- 2