フォトグラファーライターの齋藤千歳です。冬の北海道の寒さに対応するため、雪の季節の撮影旅行は基本的にキャンピングカーで出掛けます。
意外に思われる方も多いでしょうが、キャンピングカーで自由に行動できる日数はサブバッテリーがもつ日数といえます。日数を伸ばして、もっと自由に撮影を行うために「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」を導入しキャンピングカーで旅をしながらテストしてきたので、実際の使い勝手を紹介します。
「EBL ポータブル電源1000」を導入した理由
実は意識しないで使っていたEBL製品、安さとコンパクトさが◎
筆者が「撮影に行くためなら、金に糸目は付けない!」なんて言えるほどのお金持ちなら、予算のことなどを考えずに、大容量で高性能なポータブル電源を購入できます。しかし、現実はそうはいきません。
予算がいくらでもあるなら、キャンピングカーのサブバッテリーをより高性能で大容量のものに交換するという手もあるわけです。数十万の予算を覚悟すれば、キャンピングカーのサブバッテリーをリチウムイオンで複数化なども可能でしょう。筆者は「いいなぁ〜」と思うだけですが…。
とはいえ、現在筆者のキャンピングカーのサブバッテリーだけでは、FFヒーターや冷蔵庫などのキャンピングカー備品にプラスして、ノートパソコンやデジタルカメラのバッテリー、スマートフォンの充電などを目いっぱい行うと1日程度で充電が必要になります。
これをせめて2日に伸ばしたい。また災害などの非常時に家族に必要な最低限の電力を確保しておくためにも1,000Whクラスのポータブル電源を導入したいと考えたわけです。
このために家計から許された予算は、10万円まででした。災害時の使用を想定すると充電用のソーラーパネルとセットでといわれております。まるで下調べでもしたのかと思うほど、タイトな予算組みなわけです。
そこそこ以上のポータブル電源の有名ブランドを選択すると予算が足りない。かといって、まったく知らない海外ブランドの大型ポータブル電源はちょっと怖い。そんな状況であった筆者が導入してみたのが「EBL ポータブル電源 1000」です。理由はすごく単純で、ほとんどよく知らない海外メーカーの中で、EBLだけが筆者が普段から使っている電気製品のメーカーだったから。
筆者はキャンピングカーのなかで使用する電気製品を可能な限り直流(DC)で使えるものにしています。交流(AC)の電気製品を使うバッテリーの電気ロスが増えるからというのが主な理由なのですが、このなかにストロボなどに使用する単3型ニッケル水素電池の充電器がありました。
USB(直流)対応で8本の単3形ニッケル水素電池を同時に充電できるものを探した結果「EBL 電池充電器」にたどり着き、1998年以来20年以上電池と電池充電器を販売しているという実績を頼りに購入したわけです。
そして、少なくてもこれまでの筆者の使い方では特に問題なく、普通に使えている状態。ニッケル水素電池の充電器が特別に高性能という話も聞かないので、問題も起きず普通に使えていれば十分といえるでしょう。
筆者にとっては、充電池はなにか特別なことができるよりも普通に動いてくれることが重要なわけです。そして、予算の制限もあります。「EBL ポータブル電源 1000」はその名称のとおり電池容量が999Wh、約1,000Whの大容量です。
そして、この原稿を書いている2月初旬時点でアマゾンでの実勢価格は64,900円(税込・割引適応)。さらに対応する純正のソーラーパネル「EBL ソーラーパネル 100W 20V」が17,759円(税込・26%割引適応)と1,000Whクラスのポータブル電源本体とソーラーパネルのセットで82,659円と、かなり余裕をもって予算内のうえ、筆者のなかでは「EBL 電池充電器」という実績もあったわけです。そのため「EBL ポータブル電源 1000」を導入してみました。
「EBL ポータブル電源 1000」と「EBL ソーラーパネル 100W 20V」のスペック
極端に言ってしまうと、筆者にとってポータブル電源選びで重要なポイントは、「約1,000Whクラスの大容量」、そして「純正ソーラーパネル込みで10万円以下という予算内に収まること」でした。3つ目の条件は「USB Type-Cのコネクタがあり、PD60W以上に対応していること」です。
筆者は出先で原稿を書くときなどはMacBookを使っているので…
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