
2030年までに完全な電気自動車メーカーになるという目標の一環として、欧州の自動車メーカーとしては初めてテスラと協定を結んだボルボ・カーズ。これにより、現行および今後のボルボの電気自動車のドライバーは、米国、カナダ、メキシコにおよぶテスラの広大なスーパーチャージャー ネットワークを利用できるようになった。この協定に基づき、2025年以降、同地域のボルボ車には北米充電規格(NACS)の充電ポートが装備されることとなった。
●文:月刊自家用車編集部
充電スポットの拡大
今回の決定で、ボルボの電気自動車ドライバーは、新たに12,000基の急速充電ポイントを利用できるようになる。この数字は、テスラが同地域でスーパーチャージャー ネットワークを拡大し続けていることから、さらに充実することが予想される。
ボルボ・カーズのCEOであるジム・ローワンは、「2030年までに完全な電気自動車メーカーになるための取り組みの一環として、電気自動車での生活を可能な限り便利にしたいと考えています。多くの方の電気自動車への移行を阻む大きな要因でもあり、移動手段をより持続可能なものにするための重要なステップとなるのは、簡単で便利な充電インフラの拡充です。今回、この協定の締結により、米国、カナダ、メキシコのボルボのドライバーにとって、このハードルを取り除く大きな一歩を踏み出しました」と述べている。
XC40 Recharge、C40 Rechargeをはじめ、先日発表されたEX30、EX90まで、ボルボの電気自動車の現行ラインナップの利用者は、ボルボ・カーズ・アプリを通じて充電ポイントを見つけることができ、2024年前半からはアダプターを使用して スーパーチャージャー ネットワークを利用できるようになる見込みとなっている
今後、NACS充電ポートを装備したボルボ車で、CCS(Combined Charging System)充電器での充電を継続したい場合は、ボルボ・カーズが提供するアダプターを使用することで、引き続き利用することが可能だ。
なお、米国・カナダ内のボルボの電気自動車なら、ボルボ・カーズ・アプリで、何万もの公共充電ステーションの検索、充電器の空き状況のリアルタイム情報の入手、充電セッションの支払いなどを1つのインターフェースで完結することができ、より充電の利用がしやすくなる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ボルボ)
デビューから9年、毎年国内でも約1000台ペースで売れ続けている、ボルボのベストセラーモデル ボルボXC90は、ボルボラインナップの頂点となる3列シートの7人乗りのラージSUV。トップモデルの価格は1[…]
時間とともに進化する、ソフトウェアデファインドカー 新型ボルボ「ES90」は、2025年3月5日(現地時間)に世界に向けて発表されるEVセダン。ボルボEVに搭載される統合型ハードウェア&ソフトウェアの[…]
内外装に最新EVのエッセンスを注入 2016年の日本導入から長年にわたり高い人気を持つ「XC90」は、ボルボのフラックシップSUV。 今回導入される改良モデルでは、内外装を同社の最新EVと共通するエッ[…]
艶やかなグロッシーブラックのアクセントが映える特別な1台 今回導入される特別仕様車「XC60 Dark Edition」は、V60やXC40で好評を博したDarkエクステリアを、XC60 B5 AWD[…]
XC40 RechargeからEX40へ XC40 Rechargeは、数々の受賞歴を持ち、日本のボルボにおけるベストセラーになっているコンパクトSUVのXC40をベースにしたEVとして2022年に国[…]
最新の関連記事(海外ニュース)
最新の電動技術とスマート技術を注入したミッドサイズセダン 「MAZDA6e」は、2024年4月の北京国際モーターショーで発表されたミッドサイズセダンの電動車「MAZDA EZ-6(マツダ イージーシッ[…]
MAZDA EZ-6(市販予定車:エアログレーメタリック外板色) 新型電動車セダン「MAZDA EZ-6」は中国市場専用モデルで、電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)を設定し、後[…]
CX-8の後継を期待される、3列シートSUVが欧州で発表 今回、欧州で発表された新型「CX-80」は、マツダが展開している新世代ラージ商品群の第4弾となる、ミッドサイズクロスオーバーSUV。国内でも昨[…]
CX-80欧州仕様 3列シートで最大7名乗車可能なSUV。日本でも間もなく発表か!? 今回1枚の写真とともに4月18日の発表が告知された「CX-80」。CX-60に次ぐ欧州市場におけるラージアーキテク[…]
セーフティカーに採用された新型Vantage チューニングされ、さまざまな特別装備をまとったセーフティーカー仕様の新型Vantageは、2024年3月6日~3月9日に開催される「フォーミュラ1® ST[…]
人気記事ランキング(全体)
ベース車両は日産のNV200バネット 日産「NV200バネット」は、2009年に登場した小型商用バン。全長4400mm、全幅1695mmという取り回しのしやすいサイズ感で、都市部でも扱いやすいことが大[…]
ベース車両はダイハツのハイゼットカーゴ ハイゼットカーゴキャンパーの魅力は、軽自動車ならではの取り回しの良さと維持費の安さにある。コンパクトな車体は狭い路地や駐車場でも扱いやすく、女性ドライバーやシニ[…]
ラグジュアリーと機能性を融合した“移動する部屋” 「escort」は全長5380mm、全幅1920mm、全高2390mmと、堂々たるボディサイズを誇るハイエースキャンパー。乗車定員は4名、就寝定員も4[…]
大人3人+子ども3人が就寝可能な“住める空間” 最大の魅力は、その就寝スペースだ。ベッド展開をフルに活用すれば、大人3名と子ども3名が同時に就寝できる。チャイルドベッドは120×160cm、メインベッ[…]
ボディサイズは現行型とほぼ同等。シリーズ初のGRスポーツを投入 まず、各スタイルの個性の違いを明確に打ち出しているのがフロントマスクのデザインだ。3つのスタイルとも、細くシャープなヘッドランプを採用し[…]
最新の投稿記事(全体)
燃料でもマルチパスウェイ戦略を! トヨタがS耐富士24時間レースでで“液体水素”と“低炭素ガソリン”のダブル挑戦する根底にあるのは、「モビリティの未来は1つの道ではない」というトヨタのマルチパスウェイ[…]
スーパー耐久出場を目指すドライバーのための耐久レース入門カテゴリーの創出 S耐チャレンジは2025年1月の東京オートサロン2025のなかで行われたSTMOの公開理事会のなかで構想が発表された。その構想[…]
生産規模を約3300台に増やすことで、供給不足の早期解消を図る スズキの新型ジムニーノマドは、1月30日の発表からわずか4日間で約5万台もの受注を獲得。これは月間計画販売台数1200台の約41か月分に[…]
草木の緑がどんどん濃くなって、躍動感にあふれるこの時期。春から夏に向かうちょうどいい気候だからこそ、クルマ&ドライブ好きの方におすすめしたいのが峠道を通るドライブ。 峠道と聞くとどうしてもガンガン攻め[…]
現代技術と伝統が融合 ─ ハイブリッドで蘇るヘリテージ ポルシェ911スピリット70のベースとなるのは、高効率なパフォーマンスハイブリッドを搭載した現行の911カレラGTSカブリオレ。新開発の3.6リ[…]