
トヨタは新型クラウン(スポーツ)のハイブリッド車の注文受付を開始したことを発表した。車両の販売は2023年11月を予定している。なお、新型クラウン(スポーツ)プラグインハイブリッド車は、2023年12月に発売する予定。クラウン(セダン)は2023年11月頃、クラウン(エステート)は2023年度内の発売を予定している。新型クラウン(スポーツ)のハイブリッド車の車両本体価格は590万円。
●文:月刊自家用車編集部
エモーショナルで創造的な内外装と、乗り降りや運転しやすいパッケージング、そして俊敏でスポーティな走りが楽しめる、新しいカタチのスポーツSUVとして誕生
パワートレーンは、2.5Lのシリーズパラレルハイブリッド(HEV)と2.5Lプラグインハイブリッド(PHEV)を採用。
HEVは、クロスオーバーと同様に効率向上と性能向上を追求した高効率のハイブリッドシステムで、エンジンとモーターの合算したシステム最高出力は172kW(234PS)を発揮。電気エネルギーを有効活用することで、低速でのレスポンス向上と、中速〜高速域でのダイレクトな加速を両立している。WLTCモード燃費は21.3km/Lと、燃費性能や環境性にも優れている。
2.5Lハイブリッドシステム
PHEVは、出力密度の高い駆動モーターを採用することで、加速性能を強化。さらに微妙なアクセルワークで前後の荷重移動や車速のコントロールができることで、クルマと対話し自在に操る楽しさを存分に味わえるという。駆動用バッテリーは新開発の大容量リチウムイオン電池を搭載しており、EV走行可能距離を拡大することで、日常生活の大部分をEV走行でカバーできる性能が与えられている。
HEV車もPHEV車もサスペンションは、スポーツ独自のセッテイング。車速に応じて、後輪の向きを前輪と逆向きまたは同じ向きに制御するDRS(ダイナミックリアステアリング)も、スポーツに合わせて最適にチューニングがされることで、低速域では軽快感を、高速域ではさらに安定感をバランスさせ、意のままに車両を操る楽しさを高めている。
安全装備は最新のトヨタセーフティセンスを標準装備。先行者やカーブに対して減速支援とステアリング制御を行う、プロアクティブドライビング・アシスト(PDA)も搭載している。さらに、トヨタチームメイト【アドバンストドライブ(渋滞支援)】、【アドバンストパーク(リモート付)】を設定。高速道路渋滞時一定条件下での運転負荷軽減や高度な駐車支援を実現している。また、ブラインドスポットモニター【BSM】、パノラミックビューモニター【PVM】は標準装備。BSMのセンサーを活用した安心降車アシストや後方車両接近通知・追突防止サポート機能も搭載している。
SPORT Z(2.5L・ハイブリッド)<オプション装着車>
圧倒的な美しさを目指したエクステリアは、新時代クラウンのデザイン思想である「シンプル」を基盤に、エモーショナルなエッセンスをプラス。特にDピラーからリヤタイヤにかけての大きく張り出したフェンダーデザインが、スポーツならではの特徴になっている。このフェンダーにより、ダイナミックな低重心な印象を高めるほか、外径の大きなタイヤも存在感を際立たせている。さらにスタイリングへのこだわりに加えて、ロッカー高さ、段差やリヤドアのトリム形状を煮詰めることで、乗降時の美しさにもこだわったパッケージを実現している。
インテリアは、「アイランドアーキテクチャー」を活かしたデザイン。運転席と助手席をアシンメトリーにコーディネートされており、運転席側はブラック、助手席側は乗員に寛いでもらえるよう、特別な素材とカラー配色を行っている。メーター・ディスプレイは水平に集約し、視線移動を最小限にすることで、ドライバーが運転に専念できる環境としている。さらにキャビンサイズのゆとりに加え、室内音を反射する「調音天井」を採用(トヨタ初)したことで、すべての乗員が会話しやすい空間を実現している。
ボディカラーは、モノトーンカラー6色とバイトーンカラー5色の全11色を設定。内装色は清色のサンドブラウンと、ブラックを用意している。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(クラウン(旧型))
前輪ディスクブレーキ装備やトレッド拡大で、高速走行に対応 オーナーカー時代に向けて提案したスタイリングが時代を先取りしすぎたのか、世間の無理解と保守性に翻弄されてしまった4代目クラウン(MS60系)。[…]
クラウンシリーズ随一の実用性 2024年内に登場を予定しているエステートは、キャビン容量を大きく確保したプロポーションが採用され、シリーズでは最も高い実用性を有するモデル。パッケージングやスタイルから[…]
クラウンの正統後継モデル 新型クラウンの中で唯一のFRプラットフォームを採用した「セダン」。伝統のセダンタイプで、クラウンの正統な後継ともいえるモデルだ。パワートレーンにはミライ譲りのFCEVが上位設[…]
「スポーツ」と名前がついてるけど実態はSUV クラウン史上初の2BOXモデルとして登場したクラウンスポーツ。車名には「スポーツ」と名前が付くが、スポーツ性に振ったモデルではなく、多様な使い方ができるS[…]
シリーズ唯一のパワーユニットを搭載するなど個性が強いクロスオーバー 新型クラウンシリーズの第一弾として登場したクロスオーバーは、パワーユニットに2.5ℓのHEVと、上位設定としてシリーズ唯一の新開発2[…]
最新の関連記事(トヨタ)
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
前輪ディスクブレーキ装備やトレッド拡大で、高速走行に対応 オーナーカー時代に向けて提案したスタイリングが時代を先取りしすぎたのか、世間の無理解と保守性に翻弄されてしまった4代目クラウン(MS60系)。[…]
人気のメーカーオプションが一部グレードで標準装備化 今回の改良では、人気のメーカーオプションが一部グレードで標準装備化されることで、商品力を強化。 具体的には、Xグレードを除く全グレードにETC2.0[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
人気記事ランキング(全体)
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
前輪ディスクブレーキ装備やトレッド拡大で、高速走行に対応 オーナーカー時代に向けて提案したスタイリングが時代を先取りしすぎたのか、世間の無理解と保守性に翻弄されてしまった4代目クラウン(MS60系)。[…]
最新の投稿記事(全体)
3年ぶりの総合優勝を目指し、3台体制で参戦 今年で30回目を迎えるAXCRは、例年の約2000kmから約2500kmへと総走行距離が延長され、競技期間も8日間に延びるなど、例年以上に過酷な設定で競われ[…]
鉄粉やドロ、油などの汚れが蓄積されがちなホイール 普段の洗車で、ある程度洗えていると思っていても、実は、汚れを見落としがちなのがホイールだ。最近は、複雑な形状のものも多く、なかなか細部まで洗浄しにくい[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
スノーピークが特別出展「キャンパーの食卓」も登場 スターキャンプは、1991年から続く三菱自動車が主催する名物オートキャンプイベント。これまで1万組以上の家族が参加し、自然の尊さを学びながら、家族や仲[…]
- 1
- 2