
ポルシェジャパンは、パナメーラの第3世代となる新型パナメーラの国内導入を発表。「パナメーラ」「パナメーラ4」の予約受注の受付を開始した。価格は「パナメーラ」が1424万円、「パナメーラ4」が1479万円。なお、「パナメーラターボEハイブリッド」の予約受注開始日と価格は、後日発表される。
●まとめ:月刊自家用車編集部
最新メカニズム&デバイスの採用で、スポーツセダンとしての魅力が大幅強化
11月24日に上海でワールドプレミアされた新型「パナメーラ」の国内仕様車の概要が発表された。
第3世代目となる新型は、ワイド感をさらに強調した新しいエクステリアデザインや、最新のEハイブリッドシステム、操作系が一新されデジタル化がさらに進められたコクピットレイアウトにアシスタントシステム、さらに最新のサスペンションシステムを採用したことで、ラグジュアリースポーツセダンとしての魅力が大きく高まっている。
導入グレードはパナメーラ、パナメーラ4、パナメーラターボEハイブリッドの3タイプ。まずはパナメーラ、パナメーラ4の注文受付が開始。プラグインハイブリッドのパナメーラターボEハイブリッドは、後日詳細が発表される。
新型パナメーラの概要
最新のサスペンションシステムによる優れたフィーリング
ポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)を備える2チャンバー、2バルブ技術のエアサスペンションが標準装備。ダンパー制御の伸長段階と圧縮段階を分離する2バルブ技術により、快適さとスポーティさの幅がさらに拡大。オプションで用意される全輪ステアリングを組み合わせると、ハンドリング性はさらに向上するという。
なおEハイブリッドモデルには、2バルブ技術を採用した電動油圧式のアクティブショックアブソーバーを備える、ポルシェアクティブライドアクティブサスペンションシステムがオプション設定される。
さらに向上したEパフォーマンスと全面改良されたエンジン
パナメーラターボEハイブリッドには、根本から改良された4リッターV8ターボエンジンと新開発の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムが組み合わされる。モーター出力140kW(190PS)と合わせたシステム出力は500kW(680PS)、システムトルクは930Nmを発揮。
さらに新型は8速PDKデュアルクラッチトランスミッションのハウジングに電気モーターを組み込むことで、独立したEモーターハウジング構造を廃止。約5 kgの軽量化を実現している。またトランスミッションのオイル回路にユニットを組み込むことで電動ユニットのヒートバランスが最適化されたことで、モーターからより高い出力を得ることが可能だ。
パナメーラ、パナメーラ4には、2.9リッターのV6ターボエンジンを搭載。ブースト圧、燃料噴射流量、点火時期の変更によりパフォーマンスが最適化されたことで、最高出力は260kW(353PS)、最大トルクは500Nmを発揮。先代モデルよりも出力が17kW(23PS)、トルクが50Nm向上している。パナメーラの100km/hまでのスプリントタイムは5.1秒に短縮され、最高速度は272km/hに向上している。
ラグジュアリーかつスポーティな内外装
歴代シリーズの特徴的なラインやプロポーションを継承しながらも、ナンバープレート上部のエアインテークの追加や、サイドビューのウインドラインの一新などで、より表情豊かでスポーティな印象を高めている。車両全長は5052mm、幅は1937mm、高さは1423mm。
コックピットコンセプトは、ドライビングに不可欠な入力要素と出力要素がドライバーの軸線上に配置。ノーマル、スポーツ、スポーツプラスの各ドライビングプログラムのモードスイッチや、アシスタンスコントロールストークへのアクセスが改善が図られている。10.9インチのスクリーンパッセンジャーディスプレイはオプションになる。
車種 | トランスミッション | ハンドル | 価格 |
パナメーラ | 8速PDK | 右 | 1424万円 |
パナメーラ4 | 8速PDK | 右 | 1479万円 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ポルシェ)
最もパワフルなリヤアクスル電気モーターを搭載 今回導入されるマカンGTSは、優れたドライビングダイナミクスと卓越した加速性能を特徴とする、伝統の名前を受け継ぐパフォーマンスモデル。2024年に国内導入[…]
史上最強のポルシェ911、T-ハイブリッドで新境地へ システム最高出力は711PSを発揮 新型911ターボSは、ミュンヘンで開催されたIAAモビリティで発表された、911シリーズのトップモデル。ポルシ[…]
3.0リッター水平対向6気筒ツインターボは、480馬力を発揮 今回、911シリーズの中で高い人気を誇る4WDモデル「カレラ4S」に、クーペとカブリオレ、タルガトップの3タイプが投入される。いずれも35[…]
現代技術と伝統が融合 ─ ハイブリッドで蘇るヘリテージ ポルシェ911スピリット70のベースとなるのは、高効率なパフォーマンスハイブリッドを搭載した現行の911カレラGTSカブリオレ。新開発の3.6リ[…]
シューマッハをして「重すぎる&遅すぎる」と言わしめた登場時の964ターボ 歴代ポルシェ911ターボの中でも、1991年に発売された964ターボほど評判の悪かったモデルはありません。 なにしろ、[…]
最新の関連記事(セダン)
最高のマイバッハを唯一無二の特別装備で、さらなる高みへ この特別仕様車は、究極のラグジュアリーを追求するメルセデス・マイバッハに大自然からインスピレーションを得た特別な要素を組み合わせていることが特徴[…]
仕向け地に合わせて作り分けられた”双生児”の個性 最近では少なくなってきましたが、かつてはいわゆる兄弟車がたくさんありました。トヨタならカローラとスプリンター、日産ならサニーとパルサーとラングレーにロ[…]
コンテッサ1300クーペ(1965年) 高い技術から生み出された美しいクルマは、大きな注目を集めることに 今では、日野自動車が乗用車メーカーだというと、首を傾げる人も多いかもしれない。日本初の国産トラ[…]
コストパフォーマンスに優れた、本格スポーツセダン アルファロメオ・ジュリアは、ブランドの象徴であるトライローブグリルや流麗なボディライン、優れたハンドリング性能を兼ね備えた、イタリアンスポーツセダンの[…]
1989年「レクサス」誕生。最初は「LS」と「ES」の2本立て レクサスの最初の商品は、日本では初代セルシオとして販売されたLSと、カムリのV6エンジン車、プロミネントがベースのES。LSの完成度と比[…]
人気記事ランキング(全体)
給油の際に気付いた、フタにある突起… マイカーのことなら、全て知っているつもりでいても、実は、見落としている機能というもの、意外と存在する。知っていればちょっと便利な機能を紹介しよう。 消防法の規制緩[…]
なぜ消えた?排気温センサー激減のナゾ 排気温度センサーは、触媒の温度を検知し、触媒が危険な高温に達したときに排気温度警告灯を点灯させるためのセンサーだ。このセンサーは、いつのまにか触媒マフラーから消滅[…]
ブレードバッテリー搭載軽EVが、ワールドプレミア ジャパンモビリティショーで参考出品される軽EVは、BYDにとって初めての海外専用設計モデルで、日本の軽規格に準拠している。BYDの企業理念である「地球[…]
航続距離問題解決の切り札は「太陽光」 「Ao-Solar Extender」は、日産が開発した電動スライド式のソーラーシステム。この装備を装着することで、太陽光発電によりEVのバッテリーへの充電が可能[…]
見た目では用途がわかりにくい、意外性のあるカー用品 世の中には多種多様のカー用品があり、奇抜なものから思わずおっと唸ってしまうようなアイテムがたくさんある。カー用品のお店やECサイトでカーグッズを探っ[…]
最新の投稿記事(全体)
RS専用の内外装加飾をプラスすることで、スポーティさをプラス 新グレード「e:HEV RS」のグランドコンセプトは「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」。RSグレードに[…]
洗ってもツヤが戻らない理由は「見えない鉄粉」にあった どんなに高性能なカーシャンプーやコーティング剤を使っても、ボディ表面のザラつきが消えないときは鉄粉汚れが原因の可能性が高い。走行中のブレーキングで[…]
パーツなどの使用限界を確認する手段が、計測器具による測定 クルマは「消耗パーツ」の塊!一台のクルマを構成するために、それこそ星の数ほどの「消耗パーツ」が使われている。 その各部に使われている「消耗パー[…]
家族のミニバンが、週末には旅の相棒になる 「DAYs」はノア/ヴォクシーをベースにしたミニバン型キャンピングカー。普段は家族の送迎や買い物など日常の足として活躍し、休日になればそのままキャンプや車中泊[…]
装備を充実させ、新価格で登場 2024年6月に国内導入されたBYD SEALは、最新のEVプラットフォームと先進的なバッテリー技術がもたらす長い航続距離(RWDの一充電航続距離640Km)が評価されて[…]
- 1
- 2