ポルシェジャパンは、タイカンターボGTとタイカンターボGTヴァイザッハパッケージの予約受注を2024年3月12日より、日本全国のポルシェ正規販売店にて開始する。価格は3132万円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
タイカンターボGTとタイカンターボGTヴァイザッハパッケージ
ポルシェはフル電動スポーツセダンのモデルラインナップにタイカンターボGTとタイカンターボGTヴァイザッハパッケージを追加。タイカンターボGTヴァイザッハパッケージは、サーキット走行に特化したモデルで、パワーウェイトレシオをさらに向上させるためにリヤシートを取り外している。両モデルとも1,100PSを上回る最高出力を発生し、さまざまな軽量設計とエアロダイナミクス対策を組み合わせることで、これらのオールエレクトリックGTスポーツカーはドライビングダイナミクスの水準をさらに高めている。また、リアアクスルには、半導体材料に炭化ケイ素を使用した、さらに強力で効率的なパルスインバーターを採用している。
タイカンターボGTは発売前にもかかわらず、すでに記録を打ち立てている。2024年2月23日、カリフォルニア州のウェザーテックレースウェイ・ラグナセカで、タイカンターボGTのヴァイザッハパッケージ仕様車が、市販電気自動車の最速のタイトルを獲得。ポルシェの開発ドライバーであるラース・ケルンは1分27秒87というラップタイムを記録し、あらゆる公道走行可能な電気自動車のドライバーを上回るファステストラップを記録した。
他のタイカンモデルのプッシュ・トゥ・パス機能をベースにしてボタンを押すだけで最大120kWのパワーブーストを10秒間得られるアタックモードは、サーキット走行用に最適化されており、ポルシェがABB FIAフォーミュラE世界選手権で使用している99Xレーシングカーと同様の機能を備えている。メーターパネルにはカウントダウンタイマーが表示され、スピードメーターのアニメーションリングがダイナミックに演出する。
タイカンターボGTとタイカンターボGTヴァイザッハパッケージは、より強力なパルスインバーターを装備し、両モデルともに580kWを発生。ローンチコントロール使用時のオーバーブーストパワーは最高760kW、最高出力測定法に従うと2秒間で最大815kWに達する。タイカンターボGTの静止状態から100km/hまでの加速タイムは2.3秒、ヴァイザッハパッケージ装着車両の場合はわずか2.2秒。静止状態から200km/hまでの加速は、タイカンターボGTが6.6秒、タイカンターボGTヴァイザッハパッケージが6.4秒をマークしている。
タイカンターボGTは、数多くのカーボンパーツにより、タイカンターボSに比べ最大75kgの軽量化に成功。Bピラートリム、ドアミラーのアッパーシェル、サイドスカートのインレイなどにカーボンファイバーが使用され、CFRP製のフルバケットシート、軽量ラゲッジコンパートメント、テールゲートの電動ソフトクローズ機能の削除も軽量化に寄与している。
タイカンターボGTはダイナミクスパッケージを標準装備。GT専用チューニングを施したポルシェアクティブライドサスペンションも含まれ、ダイナミックな走行条件において、このサスペンションがホイール荷重をバランスよく配分して路面とのほぼ完璧な接続を実現する。さらにパッケージには、スペシャルパフォーマンスサマータイヤと21インチ軽量鍛造ホイールも装備。ターボGT専用ホイールは、スポークにリリーフポケットを採用し、軽量化と同時にブレーキの効果的な換気を促している。
標準装備の軽量セラミックブレーキはポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)をベースにしたシステムで、重量の観点から最適化されている。ブレーキディスクチャンバーとブレーキキャリパーハウジングの設計変更により、2kg以上軽量化。これは、ドライビングダイナミクスとパフォーマンスの両方にプラスの効果をもたらし、バネ下質量と回転質量を減らすことで、パフォーマンスが向上。ブレーキキャリパーは専用のヴィクトリーゴールドで塗装される。
インテリアでは、スポーティーなRace-Texとブラックレザーのトリム、カーボン織り仕上げ(ハイグロス)の軽量フルバケットシートが標準装備される。フロントアダプティブスポーツシートプラス(18way電動調整機能とメモリーパッケージ付)は、オプション(追加料金なし)で注文可能だ。フロントヘッドレストには“Turbo GT”ロゴが刺繍され、クライメートコントロールパネルの下には各モデルのロゴ入りバッジが配されている。また、ヴォルトブルーまたはGTシルバーのコントラストカラーを基調としたエクスクルーシブインテリア装備も希望に応じて利用できる。
ヴァイザッハパッケージは、サーキット走行に必要のない装備をすべて取り外すことでタイカンターボGTと比較して約70kgの軽量化を実現。運転席および助手席シートシェルの後部は、収納コンパートメントを備えたテーラーメイド高品質軽量カーボンクラッディングを通常のリアシートシステムの代わりに装備。メーターパネルに通常装備されるスポーツクロノパッケージのアナログ時計や、フットマットとトランクマットは取り外され、断熱材の使用量も減らされている。さらに、特別な防音断熱ガラスとサウンドパッケージプラスも軽量化に寄与し、リアスピーカーなしのサウンドパッケージプラスが、BOSE®サラウンドサウンドシステムの代わりに装備される。
■ メーカー希望小売価格(2024年3月12日現在)
車種 | ハンドル | 希望小売価格(消費税込) |
---|---|---|
タイカンターボGT | 右 | 3132万円 |
タイカンターボ GTヴァイザッハパッケージ | 右 | 3132万円 |
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