初代「ゴルフ」は、1974年7月に販売開始。何十年にもわたってリヤにエンジンを搭載していたビートル(タイプⅠ)とは異なり、フロントに横置きエンジンを搭載し、前輪駆動を採用したことで、パッケージの自由度が大きく向上。新しい時代の実用車として登場した。スポーティな「GTI」(1976年)や、オープンエアの「カブリオレ」(1979年)など派生モデルも順次展開。当時のコンパクトクラスに衝撃を与えたダイナミックな走行性能のおかげもあって、1976年10月までに100万台もの台数を生産、最終的には1983年までに世界中で合計690万台が販売されるなど、ビートルの後継者としてふさわしいことを証明している。