
新型クラウンシリーズの中で唯一、未だに発売されていないエステート。当初は2023年度内の発売予定だったが、2024年10月現在でも発売日の詳細なアナウンスなどはない。発売を楽しみにしているユーザーもかなり多いであろうエステートの魅力を再度確認していこう。
●文:月刊自家用車編集部
新型クラウン エステートの魅力その1 エクステリア&スタイリング
新型クラウンエステートは、キャビン容量を大きく確保したクロスオーバーSUV。クロスオーバーSUVと謳われてはいるが、その実態はステーションワゴンに近く、エクステリアからも分かる通り、荷室周りが他のSUVモデルと比較してもロングな印象だ。
先発のクラウンスポーツやクロスオーバーとは異なるフロントマスクを採用。この特徴的なフロントマスクは、エステートの「SUVスタイル+ステーションワゴン」という独特なキャラクターを表しているとも言える。
グリルが独特なエステートのフロントマスク。
車高は発表されていないが、サイドシル高やホイールの位置から推測すると最低地上高もクラウンシリーズ中で最大となりそうだ。車高の高さのおかげで、荒れた路面などの踏破性はクラウンスポーツ&クロスオーバーよりも高いだろう。
広いキャビン空間に加えて、シリーズ最大になりそうな最低地上高。新型クラウンシリーズで最もレジャー向けな一台になるかもしれない。
新型クラウン エステートの魅力その2 インテリア&荷室
新型クラウンシリーズの流れを汲んだ質の高さを感じるインテリア。詳細な室内寸法は発表されていないが、ホイールベースから室内有効長を考えるとクロスオーバーと同等程度。後席の頭上空間が広く確保され、パノラマルーフのおかげで開放感も高い。
クラウンエステートで注目したいのはやはり荷室。クラウンスポーツよりも奥行きが大きくなり、さらに、後席を倒せば、2m近い奥行きが確保される。もし、クラウンシリーズで車中泊したいならば、エステートが適任だろう。
開口部も広く、アウトドア用品などの大きな荷物の積み下ろしも余裕そうだ。
新型クラウン エステートの魅力その3 パワートレーン
パワートレーンは、HEVとPHEVの2タイプ設定。両方に4WDが用意される。パッケージングやキャラクターから、クラウンスポーツと同じような構成になるかもしれない。ちなみに、夏に発売された北米向けの「シグニア」のパワートレーンは、2.5L NA+モーターのハイブリッド。
一番気になる発売時期は…?
公式ホームページでは、2024年央以降の発売予定となっているが、北米では2024年夏に「シグニア」として発売されている。予想ではあるが、日本国内への導入は2024年12月が濃厚か…?
エステートは、実用性の面で新型クラウンシリーズ随一。プレミアムさと実用性の高いSUVが欲しいユーザーはもう少し待ったほうがいいだろう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新車)
生産規模を約3300台に増やすことで、供給不足の早期解消を図る スズキの新型ジムニーノマドは、1月30日の発表からわずか4日間で約5万台もの受注を獲得。これは月間計画販売台数1200台の約41か月分に[…]
AMGラインパッケージ&ナイトパッケージが標準装備 今回導入される2つのモデルは、Aクラスセダンの集大成を飾る最終モデルという位置づけ。 両モデルとも、従来は有償オプションだった「AMGラインパッケー[…]
先進安全装備に加えエクステリア/インテリアにも専用装備を設定 新搭載される「Honda SENSING 360+」と名付けられた運転支援システムは、従来の「Honda SENSING 360」に対し、[…]
走りの魅力はそのままに機能装備を絞り込むことで、リーズナブルなプライスを実現 2018年に国内デビューして以来、卓越したスポーツ性能の高さと先鋭的なイタリアンデザインで人気を集めているSUV「ステルヴ[…]
フィアット600シリーズに、ハイブリッドモデルを追加 フィアット600シリーズは、イタリアの「Dolce Vita(甘い生活)」を体現するアイコニックなデザインに、快適性、革新技術を凝縮した最新コンパ[…]
最新の関連記事(トヨタ)
燃料でもマルチパスウェイ戦略を! トヨタがS耐富士24時間レースでで“液体水素”と“低炭素ガソリン”のダブル挑戦する根底にあるのは、「モビリティの未来は1つの道ではない」というトヨタのマルチパスウェイ[…]
ラグジュアリーと機能性を融合した“移動する部屋” 「escort」は全長5380mm、全幅1920mm、全高2390mmと、堂々たるボディサイズを誇るハイエースキャンパー。乗車定員は4名、就寝定員も4[…]
AMGラインパッケージ&ナイトパッケージが標準装備 今回導入される2つのモデルは、Aクラスセダンの集大成を飾る最終モデルという位置づけ。 両モデルとも、従来は有償オプションだった「AMGラインパッケー[…]
大人3人+子ども3人が就寝可能な“住める空間” 最大の魅力は、その就寝スペースだ。ベッド展開をフルに活用すれば、大人3名と子ども3名が同時に就寝できる。チャイルドベッドは120×160cm、メインベッ[…]
「ファイブスター賞」を受賞した4車種のうち、最高の総合得点を獲得 国土交通省と独立行政法人「自動車事故対策機構(NASVA:ナスバ)」が実施しているJNCAP(自動車アセスメント)は、さまざまな安全テ[…]
人気記事ランキング(全体)
ベース車両は日産のNV200バネット 日産「NV200バネット」は、2009年に登場した小型商用バン。全長4400mm、全幅1695mmという取り回しのしやすいサイズ感で、都市部でも扱いやすいことが大[…]
ベース車両はダイハツのハイゼットカーゴ ハイゼットカーゴキャンパーの魅力は、軽自動車ならではの取り回しの良さと維持費の安さにある。コンパクトな車体は狭い路地や駐車場でも扱いやすく、女性ドライバーやシニ[…]
ラグジュアリーと機能性を融合した“移動する部屋” 「escort」は全長5380mm、全幅1920mm、全高2390mmと、堂々たるボディサイズを誇るハイエースキャンパー。乗車定員は4名、就寝定員も4[…]
大人3人+子ども3人が就寝可能な“住める空間” 最大の魅力は、その就寝スペースだ。ベッド展開をフルに活用すれば、大人3名と子ども3名が同時に就寝できる。チャイルドベッドは120×160cm、メインベッ[…]
ボディサイズは現行型とほぼ同等。シリーズ初のGRスポーツを投入 まず、各スタイルの個性の違いを明確に打ち出しているのがフロントマスクのデザインだ。3つのスタイルとも、細くシャープなヘッドランプを採用し[…]
最新の投稿記事(全体)
燃料でもマルチパスウェイ戦略を! トヨタがS耐富士24時間レースでで“液体水素”と“低炭素ガソリン”のダブル挑戦する根底にあるのは、「モビリティの未来は1つの道ではない」というトヨタのマルチパスウェイ[…]
スーパー耐久出場を目指すドライバーのための耐久レース入門カテゴリーの創出 S耐チャレンジは2025年1月の東京オートサロン2025のなかで行われたSTMOの公開理事会のなかで構想が発表された。その構想[…]
生産規模を約3300台に増やすことで、供給不足の早期解消を図る スズキの新型ジムニーノマドは、1月30日の発表からわずか4日間で約5万台もの受注を獲得。これは月間計画販売台数1200台の約41か月分に[…]
草木の緑がどんどん濃くなって、躍動感にあふれるこの時期。春から夏に向かうちょうどいい気候だからこそ、クルマ&ドライブ好きの方におすすめしたいのが峠道を通るドライブ。 峠道と聞くとどうしてもガンガン攻め[…]
現代技術と伝統が融合 ─ ハイブリッドで蘇るヘリテージ ポルシェ911スピリット70のベースとなるのは、高効率なパフォーマンスハイブリッドを搭載した現行の911カレラGTSカブリオレ。新開発の3.6リ[…]
- 1
- 2