DKA型(1957年標準型)
●全長×全幅×全高:2540㎜×1200㎜×1500㎜●ホイールベース:1680㎜●車両重量:300㎏●エンジン(ZA型):強制空冷単気筒2サイクル249㏄●最高出力:10HP ●最高速度:60㎞/h●最小回転半径: 2.1m●燃料タンク容量:10ℓ ●最大積載:300㎏ ●トランスミッション:前進3段・後進1段●タイヤサイズ:5.00-9(4P)●乗車定員:1名 ◎新車当時価格:18万4000円
自動車らしさをアピールしたMP型の広告。「丸ハンドルで楽しい運転」訴求ポイントが時代を感じさせてくれる。
MP4型(1962年標準型)
●全長×全幅×全高:2885㎜×1296㎜×1510㎜●ホイールベース:1810㎜●エンジン(ZD型):強制空冷単気筒2サイクル305cc ●最高出力:12HP ●最高速度:80㎞/h●最小回転半径: 2.6m●燃料タンク容量:15ℓ ●最大積載:350kg ●トランスミッション:前進3段・後進1段●タイヤサイズ:前5.00-9-4P/後5.00-9-6P●乗車定員:2名 ◎新車当時価格:22万8000円
350㎏の積載でも、最高速度65㎞/hで走った2サイクル305㏄エンジン。
ダイハツ SKC7型(1957年)※DKAと同年に発売されたダイハツの小型オート三輪
キック始動からセルモーターでの始動になっているが、バッテリー上がりなどの非常時にはクランク棒による始動もできたという。簡易型のドアはあるがまだバーハンドル。エンジンは空冷V型2気筒751㏄の4サイクルで、22馬力を発生。最大積載量は750kg。
ミゼット(DKA/MP)変遷
1957年(昭和32年) |
・DKA型発売(8月) |
1959年(昭和34年) |
・当初はアメリカ輸出用として、左ハンドルのMPA型がデビュー(4月) ・国内向けMP2型(エンジンはDKA型と同じ10HP) 発売(10月) ・エンジンをZD型に変更したMP3型発売(12月) |
1960年(昭和35年) |
・全長を200㎜伸ばしたMP4型発売(5月) |
1961年(昭和36年) |
・三角窓とサイドモールを装着(8月) |
1962年(昭和37年) |
・全長を2970㎜に延長、スチール製ルーフとしたMP5型発売(9月) |
1963年(昭和38年) |
・ガソリンとオイルを自動混合するオイルマチック採用(4月) |
1969年(昭和44年) |
・ヘッドレストとシートベルトを装備したMP5後期型に改良(8月) |
1972年(昭和47年) |
・販売終了 |
オート三輪のミゼットが生産終了したのが1971年。それから25年後の1996年、“軽より小さい1人乗り軽”としてミゼットⅡがデビューした。全長2865㎜、全幅1295㎜というサイズは軽自動車枠より1回り小さく、当時の国産車最小。サイクルフェンダーや丸型ヘッドライトを採用したスタイルは愛嬌満点で、小回りのきくミニマム・トランスポーターとして強烈な個性を放っていた。ただし、初代モデルとは異なりタイヤは4つ、660㏄の3気筒エンジンと4速MTを組み合わせている。当初は1人乗りモデルのみをラインナップし3グレード展開、車両本体価格は46万9000~59万9000円だった。もちろんすべて4ナンバーの商用車扱い。
R(1996年式)
●全長×全幅×全高:2865㎜×1295㎜×1650㎜●ホイールベース:1840㎜●トレッド( 前/後):1135㎜/1100㎜●車両重量:570㎏●乗車定員:1名●エンジン(EF型):直列3気筒SOHC659㏄●最高出力:31PS/4900rpm●最大トルク:5.1㎏・m/3200rpm●タイヤ( 前・後):145/95R10 ◎新車当時価格:59万9000円
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