
日産自動車は「エクストレイル」をベースにした「エクストレイルNISMO」を発表した。この「エクストレイルNISMO」は、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)取り扱いの持込み登録車となる。価格は541万6400〜596万2000円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
NISMOロードカーの思想に基づいて開発された上級モデル
エクストレイルNISMOは、情熱体験をもたらすグランドツーリングSUVをコンセプトに、「より速く、気持ち良く、安心して走れる車」というNISMOロードカーの思想に基づいて開発。レース技術のノウハウを活かした空力性能とデザイン性、そして専用チューニングが注がれることで、標準車を超える走行性能を実現している。
主要諸元(NISMO advanced package e-4ORCE)
●全長×全幅×全高(mm):4705×1840×1720 ●ホイールベース(mm):2705 ●最低地上高(mm):185 ●車両重量(kg):1890 ●パワーユニット:1497cc直3DOHCターボ(144PS/250kW)+モーター(フロント:150kW/330Nm、リヤ:100kW/195Nm) ●最小回転半径(m)5.4 ●サスペンション:ストラット式(F)マルチリンク式(R) ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●タイヤ:255/45R20
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【4WD】 |
1497cc直4ターボ (144PS/25.5kg-m) + フロントモーター (150kW/330Nm) リヤモーター (100kW/195Nm) | NISMO e-4ORCE | 541万6400円 |
NISMO advancedv package e-4ORCE | 596万2000円 |
専用サス&制御技術で、 定評のあるスタビリティに上質さをプラス
具体的には、サスペンションに日産モデルとして初めてカヤバ製の「Swing Valve」ショックアブソーバーを採用することで、車高の高いSUV特有のボディの揺れを抑制しつつ、上質な乗り心地を確保。
また、VCM(ビークルコントロールモジュール)を専用チューニングしたほか、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」もエクストレイルNISMO専用にチューニングした「NISMO tuned e-4ORCE」に変更。リヤタイヤの駆動力配分を増加することで、旋回加速時のライントレース性を高めている。
ほかにもドライブモードごとに加速特性や前後駆動配分も専用にチューニングされており、雪道を含む日常域での幅広い走行シーンで安心して気持ちの良い走りを提供することが可能だ。
単純な速さの追求だけでなく、ドライバーや乗員のストレス軽減も考慮したチューニングが施されていることもポイント。
タイヤは「アリアNISMO」でも高い評価を得ているミシュラン「PILOT SPORT EV」を採用し 、ホイールのリム幅を広げることで操舵応答性を向上。これらサスペンションやタイヤの変更に合わせて、パワーステアリングも専用チューニングとなっている。
アリアNISMOと共通の20インチエアロホイールは、細型スポークと大開口が特徴で、ブレーキ冷却効果を高める働きをプラス。タイヤはミシュランPILOT SPORT EVのチューニング仕様。
揚力を29%低減する、機能的デザインを採用
デザイン面では、一目でNISMOとわかるデザインにSUVとしての力強さや頼もしさを両立した加飾パーツを装着。フロントアンダースポイラーやサイドアンダースポイラーは、ダウンフォースを生み出す機能的なデザインとなっているほか、ENKEI社の「MAT工法」を用いた専用20インチアルミホイールは、ブレーキの冷却効果に加え、車体側面の空気の流れを整流する効果もプラス。これらの機能パーツを効果的に組み合わせることで、空気抵抗を悪化させることなく、標準車比で揚力を29%低減させている。
インテリアは黒を基調に、随所にレッドアクセントを施すことで、上質さとスポーティさをプラス。オプションで、高いホールド性を持つ「NISMO専用チューニング RECAROスポーツシート」を選択することも可能としている。
インテリアもモータースポーツ由来の情熱を表現したコーディネートで、高揚感を誘うコックピットを表現。
シートはオプションでレカロスポーツシートも選択可能。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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