アルファードは高く思えても「実質割安」。ベストバイはハイブリッド8人乗り仕様のXで決まり!【2025冬最新情報】│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

アルファードは高く思えても「実質割安」。ベストバイはハイブリッド8人乗り仕様のXで決まり!【2025冬最新情報】

アルファードは高く思えても「実質割安」。ベストバイはハイブリッド8人乗り仕様のXで決まり!【2025冬最新情報】
TOYOTA
アルファード
価格:510万〜1065万円

●文:月刊自家用車編集部

全国規模のオーダーストップにあらず

現在、納期はアルファード、ヴェルファイア共に「3~4か月」程度で推移しており、グレードやタイプによる大きな差は見られない。しかし、最大の問題は「注文枠の確保」だ。

依然としてオーダーストップを継続しているディーラーが目立ち、購入のハードルは高め。ただ、すべての店舗が受注を停止しているわけではなく、注文を受け付けている店舗も確実に存在している。

価格帯はアルファードが510万~1065万円、ヴェルファイアが670万~1085万円と高額だが、リセール予想は最高ランクの「A+」。購入時こそそれなりの価格が必要だが、数年先の下取&買取価格を考えると、必ずしも割高とはいえない。

際立った人気もあって、値引きの状況は極めて「渋い」。車両本体の目標値引き額は「15万円」だが、編集部に寄せられる読者からの報告例では、しっかりと手順を踏んで商談を進めないと、付属品の値引きを含めて、ようやく総額10万円程度で購入しているケースも見かけられる。

購入&攻略のポイントは、経営資本が異なるトヨタディーラーをすべてあたってみること。

運営会社が違えば在庫枠や受注状況は異なる。地元のディーラーが全滅であっても、「隣県へ越境したら注文が可能だった」というケースも。

県境に近い地域に住んでいるならば、隣県への越境も積極的に行っていい。ディーラーを探す労力を惜しまないことが、この人気モデルを手に入れるための最短ルートだ。

車両本体目標値引き額:15万円
納期の目安:3~4か月
リセール予想:A+

力強さと塊感も意識してデザインされたボディシルエット。全長4995mm/全幅1850mmのサイズは国産ミニバンとしては最大級。

ドライバーを包み込むクルーザーのようなコクピットをイメージしたインパネデザイン。ハイブリッド車はシフト切り替えを電動で行うことで、警戒な操作を可能とするエレクトロシフトマチックも選択可能。

最上級グレードのエクゼクティブラウンジの2列目シートは、上級オットマンも備えた豪華シート。プライベートジェットのような最上級のおもてなし空間を楽しませてくれるのは魅力だが、価格も国産車トップクラスとなる。

Zグレードの2列目シートもオットマン付きのキャプテンシートだが、オットマンの作動範囲が異なったり、機能が制限されていたりと差が付けられている。

ハイブリッドXの2列目シートは、3人がけのベンチタイプ。

オススメのグレードは、ハイブリッドXのE-Fourモデル

●アルファード グレードバリエーション&価格【2025年1月モデル】
パワートレーングレード【トランスミッション】価格【2WD/4WD】
2493cc直4DOHC
182ps/24.0kg-m
Z【CVT】555万円/574万8000円
2487cc直4DOHC
190ps/24.1kg-m
+
モーター
134kW/270Nm
X【電気式CVT】510万円/−
Z【電気式CVT】635万円/−
Executive Lounge【電気式CVT】860万円/−
2487cc直4DOHC
190ps/24.1kg-m
+
ツインモーター
134kW/270Nm(フロント)
40kW/121Nm(リヤ)
X【電気式CVT】−/532万円
Z【電気式CVT】−/657万円
Executive Lounge【電気式CVT】−/882万円
2487cc直4DOHC
177ps/22.3kg-m
+
ツインモーター
134kW/270Nm(フロント)
40kW/121Nm(リヤ)
Executive Lounge(プラグインハイブリッド)【電気式CVT】−/1065万円

ガソリン車のZは、セカンドキャプテンシートを筆頭に装備は充実しているが、パワーも燃費もハイブリッドには及ばず、走りを含めた総合力で旨味が少なめ。一方、2025年に追加されたプラグインハイブリッドは1000万円超えとあまりに高額だ。やはりハイブリッド車を中心にグレード選びを進めるのがベストだろう。

ハイブリッド車は、XとZ、エクスクルーシブラウンジの3つのグレードを選べるが、大きな違いはシート構成と装備のレベルだ。

Xは、2列目ベンチシートを採用した8人乗り仕様で、運転席もマニュアルシートになる価格を抑えた実用重視のグレードという位置づけ。対するZは、7人乗りのキャプテンシート仕様。高級ミニバンらしい豪華装備が一気に充実していくなど、Xとの差は大きい。

Zの上のエグゼクティブラウンジは、ショーファー需要にも応えられるレベルの贅沢なキャビン機能が売り。予算に余裕があるならば、このグレードを選ぶのが間違いない選択だが、価格はFFモデルでも860万円になってしまう。一般ユーザーにはなかなか厳しいところだろう。

まず最初の選択肢として検討してほしいのは、ハイブリッドX(E-Four)だ。Zに比べると快適装備が省略され、ディスプレイオーディオも「プラス」が付かない9.8インチモニターになるが、価格は532万円と求めやすい設定になっている。さらにFF車との価格差はわずか22万円。この差額なら、リヤモーター駆動による余裕ある動力性能と走行安定性が手に入るE-Fourを選ぶのが賢明な選択だ。

アルファードはやっぱりキャプテンシートでしょ、というならば、ハイブリッドZ(E-Four)が次の候補になる。ディスプレイオーディオは「プラス」が付いた14インチモニターとなり、運転席も助手席もパワーシート、パノラミックビューモニターもより車両感覚が分かりやすくなる床下透過機能付きにアップデートされている。657万円の価格は国産車トップレベルだが、ハイブリッドX(E-Four)との125万円の価格差は十分にモトが取れる。

ハイブリッド車のエンジンは、先代と同じ2.5Lハイブリッドを引き継ぐが、エンジン出力もモーター出力もパワーアップしたことで、速度コントロールや余力感がさらに向上している。ほかにもプラットフォームも最新世代にアップデートされたことで、静粛性と乗り心地がさらに良化していることも現行型の魅力のひとつ。

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