
11月30日(日)にモビリティリゾートもてぎ南コースで開催された「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」は、ホンダの純正カスタマイズブランドである「Modulo」と「無限」が初めてタッグを組んだファン感謝イベント。当日は天候にも恵まれたこともあって、2741名のファンが来場するなど、ファンにとっては堪らない一日となっていた。
●文:月刊自家用車編集部
ホンダカスタムを牽引する2強が、ブランドの垣根を超えて協力
2025年11月30日(日)、日本のモータースポーツの聖地の一つ、モビリティリゾートもてぎの南コースにて、ホンダ車の純正カスタマイズを担う二大ブランド、ホンダアクセス(Modulo)と無限が初めてタッグを組んだ合同ファンイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」が開催された。
2回目を迎えた今回は、遠方からの参加者も含め、天候にも恵まれた会場には2741名もの熱心なファンが駆けつけた。
当日は晴天に恵まれたこともあって、朝から多くの愛好家が来場。
走りの性能を追求する「Modulo」とレーシング直系の「無限」
イベントを共催した両ブランドは、ホンダ車のカスタマイズを牽引する存在。
Modulo(モデューロ)は、1994年に誕生したホンダ車の純正アクセサリーを手がけるホンダアクセスのカスタマイズブランド。現在は「Modulo X」というコンプリートカーも展開している。
このModuloブランドの大きな特徴は、単なるドレスアップパーツではなく、「実効空力」という独自の開発思想に基づき、「走る」「曲がる」「止まる」といった走行性能の向上に貢献する機能部品を提供していること。なかでも車体下に発生する空気の流れを制御するエアロパーツは大きな注目を集めている。
無限は、M-TECが展開するホンダ車のカスタマイズパーツ&レーシングパーツを開発供給しているブランド。ブランド名は「MUGEN」と表記され、ホンダのスポーツマインドを象徴する存在として、創業以来一貫してホンダ車専門の高性能パーツを提供している。その製品群も多彩でエアロパーツ、マフラー、サスペンション、アルミホイールなど、多岐にわたる製品をラインナップしている。
オーナーズミーティングには、356台ものホンダカスタムカーが集結
当日のイベントの核となったのは、南コース専用ゾーンに愛車を乗り入れたオーナーズミーティングだ。全国からModulo/Modulo X仕様のオーナーカーが208台、無限仕様のオーナーが148台と、合わせて356台ものホンダカスタムカーが集結するなど、普段なかなか顔を合わせることのないオーナー同士が楽しんでいた。
また、一般的な展示イベントと一線を画すのは、その多彩な体感型コンテンツが用意されていたことで、中でも実効空力デバイス(シェブロン)を装着したN-BOX、テールゲートスポイラーを装着したシビックe:HEVの体感試乗には、多くのユーザーが列を作り、その性能を体感。
土屋圭市氏がドライブする、Moduloモデルとの同乗試乗体験もギャラリーから喝采を集めたコンテンツのひとつ。
スタッフがサポートしながら安全に楽しめるお子様向けカート体験も実施。
ほかにも会場には、ブランドの最新モデルから歴史を物語る希少なクルマが集まるなど、ホンダ好きにはたまらないコンテンツの充実ぶりも印象的だ。
Moduloと無限、二大ブランドが手を取り合った今回のTHANKS DAYは、ホンダ車のカスタマイズの楽しさと、モータースポーツの興奮を融合させた最高のファンイベントだった。
5代目プレリュードは、ホンダアクセスが初めて「フルエアロパーツ」を手掛けた第1弾モデル。リストバランスを整えるという、現在の実効空力に通じる思想を取り入れることで、エアロを単なる飾りでなく、空力でボディを一体化させる役割を与えている。
1999年発売のS2000用Moduloエアロパーツは、開発初期の「実効空力」思想を体現。オープンの「気持ちいい走り」を追求し、過度なダウンフォースではなく、荷重バランスを最適化するセッティングを志向したという。
NSX開発に携わった技術者がセッティングした、初代NSX発売20年後の2011年に登場したModulo純正アクセサリー。特にカーボン製のトランクスポイラーは、キャンバーから流れる風を整流することで、リヤリフトを抑える翼断面形状を追求した実効空力アイテムとしている。
Moduloは、2022年登場のシビックタイプR(FL5型)に合わせ、カーボン製テールゲートスポイラーなどを設定。空気の渦の拡散を抑え、旋回時などに高い走行安定性と上質な乗り味をもたらす効果がある、ジェットエンジン着想の実効空力デバイス「シェブロン(鋸刃形)」を搭載している。
無限からリリースされる新型プレリュードパーツは、BBSとの軽量鍛造19インチアルミホイール「FR10」や、ハンドリングを高める「パフォーマンスダンパー」を設定。ドライカーボン製エアロを纏い、無限らしいスポーティさと、走行性能にこだわるユーザーの「操る喜び」を追求したという。
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