
SUBARUは、2026年3月21日~22日にモビリティリゾートもてぎ(栃木県)で開催される「ENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE 第1戦 もてぎスーパー耐久4時間レース」から、新たな参戦車両「SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ(スバル ハイ パフォーマンス エックス バージョンツー)」を投入する。既存の技術資産を組み合わせながら開発された新マシンを実戦で鍛え、量産車開発へとフィードバックしていく狙いだ。
●文:月刊自家用車編集部
2.4L水平対向ターボ×シンメトリカルAWD 新世代実験車両として進化
SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ
SUBARUがスーパー耐久シリーズ2026開幕戦から投入するのは、新車両「SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ」。1月に開催された東京オートサロン2026で「スーパー耐久シリーズ2026 新参戦車」として展示されたが、従来参戦してきた「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」の流れを受け継ぐモデルで、2.4L水平対向ターボエンジンとシンメトリカルAWDを組み合わせたパワートレーンを採用する。昨年まではWRX S4ベースの4ドアセダンボディだったが、「SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ」は5ドアハッチバックボディとなる。
SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ
車両開発は、既存のアセットを組み合わせながら「もっと気軽に愉しめるクルマをつくろう」というコンセプトのもと進められたとSUBARUではアナウンスしている。スーパー耐久シリーズというモータースポーツの現場で徹底的に走り込みながら進化させ、その過程で得られる知見を量産車やパーツ開発へと還元していく方針だ。
カーボンニュートラル燃料で参戦継続 “勝ち”を目標に開発サイクルを加速
SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ
SUBARUはスーパー耐久シリーズ2022シーズンから、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みとして、カーボンニュートラル燃料を使用した車両で参戦してきた。内燃機関の可能性を広げる実験の場として、レースを活用している点が特徴だ。
2026シーズンは、これまで以上に「勝ち」にこだわる姿勢を打ち出すという。レースという極限環境の中で仮説検証を繰り返し、短いサイクルで改良を重ねる“アジャイル開発”を加速させ、技術の研鑽だけでなく、人材育成の場としてもモータースポーツを活用しながら、SUBARUならではの「走る愉しさ」をさらに磨き上げていくとのこと。
SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ
「SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ」は、写真の通り5ドアハッチバックボディ。2025年のジャパンモビリティショーでSUBARUブースで初公開された内燃機関(ICE)をベースとしたコンセプトモデルであるPerformance-B STI conceptを彷彿とさせる。今年のスーパー耐久シリーズでの活躍だけでなく、将来の「WRX」とも言えるこのコンセプトモデルの市販化へにも繋がる取り組みとして大いに期待したい。
【2026参戦体制】
・チーム名:Team SDA Engineering
・チーム代表:本井雅人(モトイ マサヒト)
・監督兼チーフエンジニア:伊藤奨(イトウ ススム)
・プロドライバー: 井口卓人(イグチ タクト)選手、山内英輝(ヤマウチ ヒデキ)選手
・社員ドライバー: 伊藤和広(イトウ カズヒロ)、花沢雅史(ハナザワ マサフミ)
【SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡの主なスペック】
・車両名:SUBARU HIGH PERFORMANCE X VersionⅡ
・全長:4514mm
・全幅:1957mm
・全高:1400mm
・ホイールベース:2675mm
・エンジン:FA24 BOXER DOHC 16バルブ AVCS ツインスクロールターボ
・燃料:低炭素燃料(E20)
・排気量:2387cc
・最高出力[ネット]:364PS
・最大トルク[ネット]:475Nm
・駆動方式:DCCD[ドライバーズコントロールセンターデフ]方式AWD改
・トランスミッション:6MT
・サスペンション形式:ストラット/マルチリンク
・ブレーキ:フロント6ポット/リヤ4ポット
・ホイール:BBS製 18インチ x 10J
・タイヤ: BRIDGESTONE製 260/660 R18
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