【オモシロ視点で振り返るJMS2025】ホイール&内装部品ブース見てある記│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

【オモシロ視点で振り返るJMS2025】ホイール&内装部品ブース見てある記

【オモシロ視点で振り返るJMS2025】ホイール&内装部品ブース見てある記

大盛況のうちに先日閉幕したJMS2025。ここではカーグッズライターの浜先秀彰が、実際に会場を巡って気になったアイテムなどを独自視点でチェック。へー、こんな展示もされていたのか!と驚くこと間違いなし。今回はホイールと内装部品を中心にしたブースからお届け。

●文:月刊自家用車編集部(浜先)

人気ブランドのニセモノには要注意!

レイズは系列メーカーでリーズナブルプライスが人気のMIDホイールと合同のブースを展開。

タイヤメーカーの次にホイールメーカーを訪れてみた。

市販アルミホイールの超メジャーブランドの「レイズ」は、最新技術を投入したスポーツモデルがずらりと並びドレスアップ派にはたまらない空間を創出。

だがそれと同じくらい興味深かったのが「ニセモノと本物」の比較映像と現物の展示だった。じつはレイズのボルクレーシングなど人気モデルは海外製のニセモノが市場に出回っているのだという。見た目はそっくりだが精度が悪く強度も足りない。つまり重大な事故を引き起こす可能性が高く、非常に危険なのだ。

安いからといって安易に手を出したり個人間売買で騙されたりしないよう注意したい。ほかにも鍛造ホイールと鋳造ホイール、マグネシウムホイールとアルミホイールの重量の違いを持ち上げて体感できるなどユニークな展示も見られた。

右が本物で左がニセモノ。見た目はよく似ているがニセモノは強度試験で破断している。

どちらも16インチ×7Jのアルミホイールだが左は鍛造のボルクレーシング(5.5kg)で右は鋳造の一般的なもの(9.5kg)。

未来を感じさせるスチールホイール

トピー工業はスチールホイール、アルミホイールを参考出品。なかなか見られないレアなモデルも。

カスタムの世界ではホイールと言えばやはりアルミ製が主流だが、じつはスチールホイールも大きく進化をしている。

「トピー工業」では一見したところ、とてもスチール製とは思えないデザインのホイールを参考出品。

「超々スクエアホイール」はディスク部分をスクエア形状とすることで未来感のあるデザインを演出するとともに軽量化を図っているとのこと。さらに空力リングをリム部分に組み合わせ、空気抵抗の低減とブレーキ冷却性アップを実現している。

そして「超高張力鋼板ラージウインドウホイール(LWW)」は鋼板を加熱してプレス成型後に急冷することで高強度化を図れるホットスタンピング1.5GPa工法適用により軽量化を実現するとともにデザイン性を向上。開口部が大きく凹凸のある形状に空力カバーを組み合わせている。

超々スクエアホイールはスチールホイールのイメージを覆す未来感のあるスタイル。

高強度でデザイン性にも優れている超高張力鋼板ラージウインドウホイール(LWW)。

クルマの内装材がおしゃれなアパレル製品に

トヨタ紡織はシートや内装材のメーカー。新型車には同社のさまざまな技術が投入されている。

会場内のさまざまなブースを細かく見て歩くと、今まで気づかなかった意外なものを「トヨタ紡織」で発見した。

もしかしたら社名を聞きなれない方がいらっしゃるかもしれないが、実は自動車の内装部品を主に手掛ける大手メーカー。身近な存在なのだ。

最近のシートやドア内張りなどは高級感や触り心地に優れた素材が使われ、デザイン性も高くなってきているが、そんな自動車内装の加飾技術や機能素材にインスピレーションを受けてファッションに応用したアパレル製品を展示。

なんと有名ブランドの「TAKEO KIKUCHI」とのコラボレーションで、オシャレなジャケットやバッグはとてもクルマの内装材とは思えなかった。

砂漠のアリの体毛構造をヒントにして開発されたというシルバーアント遮熱表皮を採用したジャケット。

シートにも使われている精緻なステッチを施したキルティングをジャケットやバッグに応用。

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