
世の中にあまたあるカーグッズから、気になったものを実際に購入して装着し、インプレッション! 今回は、車内を快適にするためのグッズを購入。テーマは「ヘッドレストの有効活用」。普段あまり意識されないこのスペースを活かすことで、車内の快適性や収納力がどこまで変わるのか。仕事でもプライベートでも使える実用性の高さが魅力で、使い始めると手放せなくなる可能性すらあるアイテムだ。
●文:月刊自家用車編集部
車内の“上着問題”を解決。ヘッドレスト活用ハンガーを試す
春の暖かさを感じるようになったが、朝晩や風の強い日はまだまだ肌寒さを感じる。そこで上着を羽織ってみるものの、いざ運転となると上着は脱ぎたくなるもの。動きづらさやシートベルトの締めにくさなど、意外とストレスが多いからだ。
問題は、その脱いだ上着の置き場所だ。助手席や後部座席に無造作に置くケースが多いが、この使い方だとシワや型崩れが気になるうえ、車内スペースも圧迫してしまう。特にスーツやジャケットを日常的に着る人にとっては、見過ごせないポイントだろう。
そこで目を付けたのが、ヘッドレストに装着するタイプのハンガー。車内に「吊るす」という発想を取り入れることで、収納と快適性を両立できるアイテムだ。さっそく実際に購入して、その実力をチェックしてみた。
今回選んだのは、クラフトワークス製のヘッドレストハンガー。カー用品を数多く展開しているブランドで、実用性の高さと手頃な価格帯が特徴だ。純正アクセサリーとして同様の製品が用意されているケースもあるが、それらと比較すると価格はかなり抑えられており、気軽に試しやすいのもポイントとなる。
パッケージを開封すると、中身は本体と説明書のみというシンプルな構成。無駄なパーツがなく、直感的に使えそうな印象を受ける。デザインはシルバーとブラックを基調としており、車内に取り付けても違和感が出にくい落ち着いた仕上がりだ。
一方で、本体の表面は比較的滑らかな質感となっているため、衣類を掛けた際に滑り落ちないかという点は少し気になるところ。実際の使用感については、装着後にしっかり確認していきたい。
本体と説明書。シンプルだが強度はしっかりとしている印象。
すっきりとしたデザイン。シルバーとブラックで、車内のデザインに干渉しない。
工具不要で即使える。数分で完了するシンプル装着
実際に取り付けを行っていく。本体裏面の取り付け部は折りたたみ式になっており、使用しないときはコンパクトに収納できる設計。まずはこの部分を開き、ヘッドレストのシャフトに合わせてセットする。
装着方法は非常にシンプルで、ヘッドレストのパイプ部分に挟み込むだけ。内部にバネ機構が組み込まれているため、しっかりと固定され、走行中にズレる心配も少ない。対応するパイプ間の幅は約9.5〜15.3cmとされており、多くの車種に適合する汎用性の高さも魅力だ。
本体裏面の様子。
ヘッドレストに装着する部分は折りたたみ式に。
ヘッドレストに取り付ける。
実際に取り付けてみると、想像していたよりも圧迫感は少ない。サイズ自体はそれなりにあるが、シート背面に自然に収まるため、前席の居住性を損なうことはなさそうだ。デザインもシンプルで、車内の雰囲気を崩さない点は好印象。後付け感が出にくく、純正品のような自然な馴染み方をしてくれる。
ヘッドレストに実際に取り付けた状態。意外に存在感があるものの、前席の居住性に問題はない。
型崩れしない設計。スーツも安心して掛けられる
まずはジャケットを実際に掛けてみる。ハンガー部分は肩のラインに沿った立体的な形状となっており、一般的なハンガーと同様に衣類を自然な形で支えてくれる構造だ。そのため、型崩れやシワの発生を抑えることができる。
また、この立体構造のおかげで衣類がズレ落ちにくい点もポイント。走行中の振動でもしっかりと保持されるため、安心して使用できる。日常的にスーツを着用する人にとっては、かなり実用性の高いアイテムと言えるだろう。
ジャケットをかけてみる。
ジャケットをかけた様子。
続いてダウンジャケットも試してみたが、厚みのある衣類でも問題なく使用できた。シートに置いておくとどうしてもスペースを取ってしまうダウンだが、ハンガーに掛けることで車内をすっきり保つことができる。
さらに、レインウェアの収納にも適していると感じた。雨の日に着用したウェアをそのままシートに置くと、濡れた水分が広がってしまうが、ハンガーに掛けておけばそうした心配もない。濡れた状態でも気にせず使えるのは大きなメリットだ。
ダウンジャケットも問題なく使用可能。
衣類以外にも、バックパックやトートバッグなどを掛けることも可能。普段ハンガーに掛けて保管するようなアイテムであれば、基本的には問題なく対応できる印象だ。
バックパックもかけておける。
実は多機能。フック&分離構造で使い道が広がる
このアイテムの特徴は、単なるハンガーにとどまらない点にある。本体上部には収納式のフックが備わっており、必要に応じて引き出して使用することができる。
本体上部にはフックが格納されている。
フックを引き出した状態。
さらに、本体裏面のボタンを押すことで、ハンガー部分を分離することが可能。取り外したハンガーは単体でも使用できるため、車内だけでなく自宅やオフィスでの利用も視野に入る。
本体裏のボタン。
本体とハンガーを分離。
車内の手すりにかけておくことも可能。
また、ハンガーを外した状態でも、ベース部分にカバンなどを掛けることができる。仕事用のバッグや買い物袋などを引っ掛けておけば、床に置かずに済み、車内を整理しやすくなる。耐荷重は約5kgとされており、日常使いであれば十分な強度を備えている。
ショルダーバッグもかけておける。
実際に使用してみると、本体の固定はしっかりしており、走行中にガタつくことはなかった。多少の段差を越えた程度では衣類が落ちることもなく、安心して使える安定感がある。
ハンガーとしての基本性能に加え、分離機構やフック機能など、用途の幅が広い点は大きな魅力。単なる「便利グッズ」にとどまらず、車内環境を一段引き上げてくれる存在だと感じた。
自由度の高い使い方ができる車内ハンガー。
車内のスペースを有効活用できるうえ、誰でも簡単に使いこなせる手軽さも魅力。ビジネス用途はもちろん、日常使いでも活躍の場は多い。特にジャケットやコートを着る機会が増えるこれからの季節には、その価値をより実感できるはずだ。
一度使うと元の状態には戻れない、そんな“手放せない系”のカーグッズと言っていいだろう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(クラフトワークス)
「冷めるまで乗せられない」あの時間の終わり 真夏のチャイルドシートは、直射日光を浴び続けることで表面温度が60℃を超えることもある。たとえエアコンをフル稼働させても、シート自体が蓄えた熱はすぐには引か[…]
エアコンの死角「密着部分の熱こもり」を解決 真夏の車内温度は最大で57℃にまで達するというデータがある。エアコンが効き始め、顔や腕には冷気を感じていても、シートと密着している背中やお尻・太もも裏などは[…]
プロが認めた圧倒的な「制振・防音」パワー!一斗缶実験でも効果は一目瞭然 デッドニングとは、古くから注目されている「車の走行音や振動を抑え、オーディオの音質を向上させるための防音・制振処理」のこと。ドア[…]
「つい散らかる」を解消。整理整頓がドライブの安全を支える 車内はどうしても細々したものが散らかりがちだ。小銭、カード類、ウェットティッシュ……。これらがシートの上に散乱していると、見た目が悪いだけでな[…]
グリル周りがワイルドに!加工不要の専用パーツが登場 今回紹介するアイテムは、Fun Standard株式会社が手がける自動車アクセサリブランド、クラフトワークスの『バグガード』。ランクル250専用のカ[…]
人気記事ランキング(全体)
バブル景気に沸く中誕生した、日産の大ヒット高級車 1980年代までの日本において、3ナンバーの普通自動車は贅沢品の象徴であった。当時の自動車税制では、税額が4万円以内に抑えられていた排気量2L未満の小[…]
1970年代、トヨタとの販売競争で勝利を収めた「セドリック・グロリア」 日産の「セドリック(3代目・230系)」が発売されたのは1971年です。「グロリア」とは姉妹車として認識されている人が多いと思い[…]
アッソ・デイ・フィオーリ ショーモデルの難しい造形を見事に再現した生産技術力 卓越した技術が厳しい競争を生き抜くための大きな武器であることは、言うまでもない。ただし、時にその技術が諸刃の剣になることも[…]
愛車の印象を手軽に変えるワイルドなドアガード 「DZ578 ドアガード クロス Mサイズ」は、ドアエッジを保護しながら、SUVらしいタフなイメージを演出できるドレスアップアイテムである。一般的な透明タ[…]
軽バンキャンパーの最適解となる大人気ベース車両 キャンピングカーのベース車両として、取り回しの良さと圧倒的な室内空間の広さから絶大な支持を集めているのがダイハツのアトレーだ。軽規格ギリギリまで拡大され[…]
最新の投稿記事(全体)
なぜアトレーはレジャーでも選ばれるのか? アトレーは2021年に17年ぶりのフルモデルチェンジを実施。乗用登録の「アトレーワゴン」から、4ナンバーの商用登録「アトレー」へと姿を変えました。商用車になっ[…]
ロードスターらしい軽快な走りをダイレクトに楽しめる。 今回導入される特別仕様車「PS」は、1.5リッターエンジンを搭載するFRオープンスポーツの主力グレートである「S Special Package」[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
2代目から大きな進化を遂げて誕生した、3代目シビック “ワンダー”こと3代目の「シビック」が誕生したのは1983年のことです。初代の面影を多く引き継いだ2代目から、世界市場戦略車としてプラットフォーム[…]
大人気ピックアップトラックの荷台を極上空間へカスタマイズ キャンピングカーのベース車両として、ミニバンや商用バンが主流を占める中、本格的なアウトドア愛好家や釣り人たちから熱い視線を集めているのが、四輪[…]
- 1
- 2


































