
5月14日にホンダは「Honda2026年3月期 決算説明会・2026ビジネスアップデート」を開催した。2026年3月期の営業利益は、4,143億円の損失となり、上場以来の赤字となった。要因はEV事業及び投資の再整理で2026年3月期のEV関連損失として1兆5,778億円を計上したことによる。赤字を計上したものの、今後のニューモデル投入計画について、ハイブリッド車を中心に多彩な未来が提示された。
●文:月刊自家用車編集部
2年以内に発売予定のホンダブランド向けセダンとアキュラブランド向けSUVの次世代ハイブリッド車を会見場でアンベール
ビジネスアップデートを発表する本田技研工業株式会社取締役 代表執行役社長 三部 敏宏氏。
ホンダは3月に市場環境の変化に対応し、EV開発の見直しを発表したが、ビジネスアップデートとして四輪事業の再構築を発表した。その3本の柱として「経営資源の戦略的再配分」「ものづくり体質の徹底強化」「外部リソースの戦略的活用」を軸に取り組むという。
その変化を日本市場を中心に解説していこう。まずは開発のリソースを需要の高いハイブリッド車に再配分する。すでに好評を得ているホンダ独自のストロングハイブリッドシステム「e:HEV」を進化させる。
次世代プラットフォームと新開発の電動AWDユニットの組み合わせによる10%以上の燃費向上を目指す
Honda Hybrid Sedan Prototype(ホンダ ハイブリッド セダン プロトタイプ)
Honda Hybrid Sedan Prototype(ホンダ ハイブリッド セダン プロトタイプ)
今回、会見の場で2年以内に発売予定の次世代ハイブリッド車のプロトタイプ「Honda Hybrid Sedan Prototype(ホンダ ハイブリッド セダン プロトタイプ)」と「Acura Hybrid SUV Prototype(アキュラ ハイブリッド エスユーブイ プロトタイプ)」をアンベールした。この2台がどのように進化したハイブリッドシステムを搭載しているかは現時点で不明だが、次世代ハイブリッドシステムは、2023年モデルに対して30%以上のコスト低減を目指し、次世代プラットフォームと新開発の電動AWDユニットの組み合わせによる10%以上の燃費向上とプレリュードから搭載された「Honda S+ Shift」なども用いて五感に響く上質・爽快な走りのさらなる進化を目指すという。
Acura Hybrid SUV Prototype(アキュラ ハイブリッド エスユーブイ プロトタイプ)
Acura Hybrid SUV Prototype(アキュラ ハイブリッド エスユーブイ プロトタイプ)
2027年からはハイブリッドシステムとプラットフォームを刷新した次世代ハイブリッドモデルの販売を開始。北米市場を中心に、2029年度までにグローバルで15モデルを投入する計画という。また、北米ではトーイング性能と環境性能を両立した新開発V6エンジン+新開発ドライブユニット+バッテリーパックを備えたDセグメント以上の大型ハイブリッドモデルも導入されることが明言された。
北米向けの大型SUVパイロットの次世代モデルへ搭載される可能性が高い、新開発V6エンジン+新開発ドライブユニット+バッテリーパックを備えた大型車向け次世代ハイブリッドシステム。
日本市場ではN-BOXにもEV仕様を追加。本格的な普及を見据えノウハウを構築
近日中に小型EV「Super-ONE」を発売。インサイトもEVとして復活し、ホンダのEVラインアップは急速に拡大中。
ホームマーケットの日本では、軽自動車のEVラインアップを拡充する。2028年にはN-BOXにもEV仕様を追加するという。ハイブリッドモデルについては、車格は不明だが2027年からSUVモデルを中心に新型車を投入。そして2028年には新型ヴェゼル、おそらく電動AWDを備えた次世代ハイブリッドシステムを搭載するはずだ。またこの時期に次世代ADAS(先進運転支援システム)も展開されていくという。また、今年の東京オートサロンでお披露目された「SPORT LINE」「TRAIL LINE」も各モデルに追加し、高付加価値なラインアップを拡充していくという。
東京オートサロン2026でお披露目された「SPORT LINE」「TRAIL LINE」も各モデルに追加していくという。
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