
住友理工は、新規材料「高剛性ウレタン」を使用したeAxle(イーアクスル)カバーが、トヨタ自動車の電気自動車「レクサスRZ」に採用されたと発表した。
●文:月刊自家用車編集部
高剛性ウレタン採用で軽量化と防音性能を両立
今回採用されたeAxleカバーの特徴は、高い吸音性と剛性を兼ね備えた新材料「高剛性ウレタン」にある。従来は樹脂とウレタンを組み合わせた複合構造としていたが、新製品ではウレタン単一構造としながらも、同等の防音性能を実現できる可能性を備えているという。
eAxleカバー取り付け位置(赤枠内)
高剛性ウレタンを使用したeAxleカバー
また、新構造の採用によりeAxleへの締結方法を簡素化したほか、部品の軽量化も実現。製造時のCO2排出量削減にもつながり、組み立て作業の効率向上や環境負荷の低減にも貢献するとしている。
eAxleは、モーターや減速機などを一体化した電気自動車向けの駆動ユニットだ。電気自動車はエンジン音がないため、モーターや減速機から発生する高周波音などが目立ちやすく、車内の静粛性を高めるためには制遮音技術が重要となる。
住友理工は2022年、トヨタの電気自動車「bZ4X」向けにeAxleカバーを初めて開発・採用。当時は、エンジン車向けの防振・防音部品で培った制遮音技術を生かし、BEV特有の騒音対策として車室内の快適性向上に貢献する製品として投入した。
今回のレクサスRZ向けでは、新たに高剛性ウレタンを採用することで、防音性能に加え、軽量化や製造時のCO2排出量削減も目指した技術へと進化している。
住友理工は、経営ビジョン「2029年 住友理工グループVision」で「自然と都市と人の空間が繋がる グリーンで快適な社会」を掲げており、今後も次世代モビリティ向け製品の開発・供給を進め、安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進していくとしている。
画像はRZ550e“F SPORT”
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