
ホンダの純正アクセサリーを手がけるホンダアクセスが「アウトドア体感撮影会」を開催した。人気コンパクトEVから定番のミニバンまで、純正用品と市販のアウトドアグッズを巧みにミックスしたアウトドアの楽しみ方を提案するというものだ。興味深い活用法も多かっただけに要注目だ。
●文:月刊自家用車編集部(鈴木ケンイチ) ●写真:鈴木ケンイチ
コンパクトEV「Super-ONE」で行く、スマートなEV給電×アウトドア
まず最初の提案は、今年5月にデビューして以降、注目を集めているコンパクトEV「Super-ONE」を使ったスタイルだ。軽EV「N-ONE e:」をベースにワイドボディ化し、走行性能を磨き上げたホットハッチモデルだけに、一見アウトドアとは対極にいるように思える。しかしホンダアクセスの手にかかれば、最強の電化キャンプ相棒へと変貌する。
「Super-ONE」はEV給電機能や十分な荷室スペースがあり、意外とキャンプで便利なのだ。
この車で欠かせないのが、純正アクセサリーの「AC外部給電器」。AC充電口から、最大1500Wの電源を取り出すことができる優れものだ。これさえあれば、キャンプ場で電動ミルを使ってコーヒー豆を挽き、電気ケトルでお湯を沸かして淹れたてのコーヒーを飲むといった、スマートな電化キャンプが簡単に実現できてしまう。
AC外部給電器を使うと最大1500Wまでの100V電源を取り出すことができる。
シートアレンジは、後席のシートバックを倒すことで広大な荷室を確保できる。ただ、前席のシートバックが構造上倒れないため、奥行きが足らず車中泊をこなすのはちょっと厳しいだろう。
しかしながら、「移動はEVで軽快に、現地ではテント泊」というスタイルで割り切ってやれば、荷室容量はたっぷりあるので大きなテントも余裕で積載することができ、カップルでキャンプを楽しむことも十分可能だ。
ダッシュボードに設置された充電インジケーターで、車外からバッテリーの状態を確認できる。
「N-VAN e:」なら、アイドリングなしでエアコン付き車中泊が可能に
続いては、商用・ホビー用途で圧倒的人気を誇るN-VANのEV版「N-VAN e:」だ。ここでの提案はEVならではの大容量バッテリーを活かしたエアコン付き車中泊。
エンジン車にもある「N-VAN」の外部電源入力キットを用いて、走行用バッテリーの電力を「ACが外部給電器」経由で車内へ引き込むというシステムだ。車内に100V対応の市販ポータブルエアコンを持ち込めば、夏の熱帯夜でもエンジンをかけることなく、静かで涼しい快適な夜を過ごすことができる。
さらに注目なのが、市販品やDIYとの組み合わせだ。ルーフキャリアには市販サイドオーニングをセットし、駐車時にサッと日よけを展開可能にする。ポータブルエアコンの熱気を外へ逃がす排気ダクト用の暗幕は、なんと黒い布をカットした手作り。純正用品の「テールゲートメッシュ」や「ウインドメッシュ」を併用すれば目隠しと寒気も完璧だ。手軽かつ快適な次世代のEV車中泊スタイルといえる。
運転席に設置されたポータブルエアコン(市販品)は、十分すぎるほどの冷却能力を発揮してくれる。
「フリードCROSSTAR」を贅沢な移動式シアタールームに大変身!
車中泊に最適な車として絶大な支持を集める「フリード CROSSTAR」。3列シート車をあえて2列シート化し、広大なラゲッジ空間を生み出したこのモデルを、さらに贅沢に楽しむ提案がシアタールーム化だ。使うものは純正の「ルーフラック」と「プライバシーシェード」、そして市販の「ロールカーテン」と「ハンディプロジェクター」という構成になっている。
取材車には日よけや雨よけとなるテールゲートタープが装備されており、車両後方まで快適な居住エリアが拡張されていた
仕掛けはシンプルかつ合理的。純正ルーフラックの下に、市販のロールカーテンをタイラップ等で固定。車内をプライバシーシェードで真っ暗にし、運転席と助手席の間に置いたコンパクトプロジェクターからロールカーテンへ映像を投影する。
前席のシートバックを背もたれにして後席スペースにゆったり座れば、そこはもう自分だけのプライベート映画館だ。日中であっても、遮光性が高いためハッキリとYouTubeやNetflixなどの動画を楽しむことができる。
「ステップワゴン」でオン・オフを切り替えるノマドワーク仕様
圧倒的な室内空間と自由自在なシートアレンジを誇る「ステップワゴン」。これを単なるファミリーカーではなく、仕事と休息を両立させるノマドワークスペースに仕立てたのが4つ目の提案だ。
市販のカーサイドタープを装着すると、広々とした空間が生まれる。
セカンドシートの片側をデスクワーク用に確保し、もう片側からサードシートにかけてをベッドスペースにすると「パソコン作業に疲れたら、即座に横になって休憩できる」という、まさに動く書斎ともいえる贅沢な1人仕様になるのだ。
ステップワゴンの強みは、セカンドシートのオットマンを前方に伸ばすことで、フラットな面をより長く取れる点にある。左右シートの間隔を詰めてマットを敷けば、段差のない2m近くのロングベッドが出現する。
セカンドシートは左右スライドも可能なため、通路の確保も自由自在だ。1列目と後席を区切るセパレートカーテンやプライバシーシェードを使えば、周囲の視線も完全にシャットアウトして作業に没頭できる。
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