
夏場の高速道路を走行した後に、フロント周りへびっしりと付着する「虫汚れ」。放置すると塗装を痛める原因になり、いざ落とそうとしても頑固にこびりついて一苦労……という経験を持つドライバーは多いはず。そんな悩みを解決すべく、ドン・キホーテのプライベートブランド(PB)で見つけたのが「バケツ型ポータブル高圧洗浄機 WashGo!」だ。今回は、長距離ドライブ後の虫汚れ除去をメインに、その実力と使い勝手を1ユーザーの目線からリアルにレポートしていこう。
●写真/文:西村(月刊自家用車編集部)
長距離ドライブ後の虫汚れ対策に! ドンキのPB「WashGo!」を試してみた
仕事柄、車での長距離移動が多い筆者には、長年抱えている悩みがあった。それが、高速道路を走った後にフロントバンパーやフロントガラスへ容赦なくこびりつく「虫の死骸」だ。特に夏場は深刻で、帰宅する頃には無数の汚れが張り付いていることも珍しくない。これを放置すると、直射日光で焼き付いてさらに落としにくくなってしまう。
とはいえ、移動のたびにガソリンスタンドのコイン洗車機に駆け込むのもコストがかさむ。1回あたり数百円から1,000円程度とはいえ、回数が重なればバカにならない出費だ。かといって、自宅でわざわざバケツとスポンジを用意してゴシゴシ擦るのも骨が折れる。結果、汚れたまま放置してしまうこともしばしばあった。
そんな時に訪れたドン・キホーテの店頭で目を引いたのが、オリジナルブランド「情熱価格」から登場した「バケツ型ポータブル高圧洗浄機 WashGo!(ウォッシュゴー)」だ。
情熱価格 バケツ型ポータブル高圧洗浄機 WashGo!(ウォッシュゴー)[ドン・キホーテ]
本製品は、バッテリーと給水タンク(バケツ)が一体となったポータブル高圧洗浄機。最大のメリットは、「電源不要・水道不要」という点にある。自宅の駐車場はもちろん、マンションの共有スペースやアウトドアシーンなど、場所を選ばず使える仕様に惹かれ、さっそく試してみることにした。
パッケージの裏面。
主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | バケツ型ポータブル高圧洗浄機 WashGo! |
| 販売元 | ドン・キホーテ 情熱価格 |
| 価格 | 14,289円(税込) |
| タンク容量 | 12L |
| 吐出圧力 | 2.0MPa |
| 吐出水量 | 2.7L/分 |
| 使用時間 | 約20分(満充電時) |
| 充電時間 | 約4時間 |
| 噴射モード | 5種類 |
| 電源 | 充電式バッテリー内蔵 |
| 特徴 | 電源不要・水道不要・折りたたみ収納可能 |
パッケージ内容
- WashGo!本体
- 高圧洗浄ガン
- 給水ホース
- 噴射ノズル
- 充電用USBケーブル
- 取扱説明書
パッケージ内に入っていた製品と付属品、説明書を全て取り出してみた。
コードレス&バケツ一体型で、準備は驚くほどスムーズ
まずは使用前の準備(充電)から。充電は付属のUSBケーブルを接続するだけで手軽に行える。フル充電までは約4時間とのことだが、開封時点で半分以上は充電されている状態だったため、すぐにテストに移ることができた。
USBケーブルを挿して充電、LED表示でバッテリー残量がひと目でわかる。
実際のセッティングも極めてシンプルだ。折りたたまれた本体(バケツ部分)をグッと広げて立ち上げ、ホースとノズルをカチッと接続。あとはバケツに水を汲み、電源を入れるだけでスタンバイ完了となる。この手軽さは、一般的な据え置き型高圧洗浄機にはない大きなアドバンテージだ。
バケツを組み立てた状態。
バケツに給水。
スイッチを押せば準備完了!
実用性十分のパワーと、マルチに使える5種類の噴射モード
トリガーを引くと、小気味よい音とともに水が勢いよく噴射された。スペック上の吐出圧力は2.0MPa。家庭用の大型(AC電源タイプ)高圧洗浄機と比べればマイルドな数値だが、車のボディに付着したチリやホコリ、軽度な泥汚れを吹き飛ばすには必要十分なパワーを備えている。
また、ノズル先端を回すことで、用途に応じた5種類の噴射モード(スプレー、15度、25度、40度など)に切り替えが可能。洗車だけでなく、自宅のベランダや窓サッシの掃除など、マルチに活躍してくれそうだ。
スプレー噴射モードを選択しトリガーを引くと、広めに高圧の水流を噴射してくれた。
40度噴射は、その名の通り、40度の角度で水を噴射してくれる。
頑固な虫汚れに、ドンキの高圧洗浄は効果あるのか…!?
さっそく、長距離ドライブを終えたばかりの愛車に噴射してみる。まずは一番気になるフロント周りの虫汚れへ。
正直なところ、コードレス仕様ゆえに過度な期待はしていなかったが、実際の水圧は想像以上。砂やホコリをサッと洗い流せるのはもちろん、付着したばかりの虫汚れであれば、水圧でふやかしながら十分に落とすことができた。ガソリンスタンドへ行かずとも、自宅の駐車場でこれだけの「予洗い」が手軽にできるのは非常に利便性が高い。
こびりついた虫の死骸を、強力な噴射で除去していく。
使って分かった、購入前に知っておきたい「リアルな注意点」
非常に利便性の高い「WashGo!」だが、実際にワンサイクル使ってみることで、いくつか気になるポイントも見えてきた。
まず、予想以上に自己主張が強かったのが「動作音」だ。 高圧洗浄機である以上、ある程度の駆動音は想定していたが、モーターの作動音はそれなりに大きめ。閑静な住宅街やアパートの駐車場などで使用する場合、時間帯によっては少々周囲の目が気になるかもしれない。日中の作業であれば許容範囲だが、早朝や夜間の使用は避けたほうが賢明だろう。
また、期待していた「虫汚れへの効果」についても、完全な万能というわけではない。 高速道路を走行後、数日が経過して完全にカピカピにこびりついてしまった頑固な虫汚れに対しては、水圧だけで100%除去するのは難しかった。やはり、洗車用スポンジや専用の虫取りクリーナーとの併用が前提となる。もっとも、これは汚れを放置しすぎた筆者側の問題でもあるのだが……。
さらに、「バケツの容量」にも一歩一歩の工夫が必要だ。バケツ一体型というコンパクト設計のトレードオフとして、勢いよく噴射していると想像以上のスピードで水が減っていく。部分的な汚れ落としや、サッと全体のチリを流す程度なら1杯で足りるが、ミニバンや大型SUVなどを1から丸ごとしっかり洗おうとすると、途中で数回の給水が必要になるだろう。
折りたたみ式で邪魔になりにくい!「即座に使える」が最大のメリット
片付けの手軽さも特筆すべきポイントだ。使用後は、ホースやノズルといった付属品をすべてバケツ内に収めることができる。さらにバケツ自体をクシャッと折りたためるため、一般的な高圧洗浄機のような保管場所の圧迫感がいっさいない。
車のラゲッジルームに積んでも邪魔にならないサイズ感は、ガジェットや洗車ツールが増えがちなドライバーにとって嬉しい配慮だ。
コンパクトに仕舞えて、持ち運びも簡単。
収納がコンパクトで、使いたい時にすぐ取り出せる。このアドバンテージは、洗車への心理的ハードルを劇的に下げてくれる。これまでは「虫が付いているな……」と思いつつも、「今度スタンドに行った時でいいか」と後回しにしがちだった。
しかし「WashGo!」があれば、帰宅直後にバケツに水を汲むだけで、ものの数分で洗浄を開始できる。虫汚れは時間が経つほど固着して塗装を痛めるため、「気付いた瞬間にその場で即座に対処できる」というのは、愛車を美しく保つ上で最大のメリットと言える。
ラゲッジスペースに積んでも邪魔にならないサイズ感。
総評:洗車をより身近に変える、高コスパなポータブル洗浄機
「本格的な洗車場に行くほどではないけれど、愛車の汚れはこまめに、手軽に落としたい」。そんな現代のドライバーのニーズに、見事にプロフィットする一台だと感じた。
電源不要、水道不要、そしてコンパクトな折りたたみ収納。この3拍子が揃った手軽さは、据え置き型の本格メカにはない独自の強みだ。洗車はもちろん、キャンプ帰りのアウトドアギアの泥落としや、年末の窓掃除など、ライフスタイルに合わせてマルチに使い回せる。
WashGo!はどこでも使える便利な洗浄ツールだ
ガッツリと高圧で汚れを「引き剥がす」というよりは、「どこでもフットワーク軽く使える便利な洗浄ツール」として捉えれば、その満足度は極めて高い。自宅の駐車場に水道がないマンション住まいのユーザーや、毎回のコイン洗車代を抑えて賢く節約したい人にとって、間違いなく「一見の価値あり」な高コスパアイテムだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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