
本格的な夏を感じさせるような天気が続く中、暑さ対策への取り組みの重要性がさらに高まってきている。日常的に利用するクルマに関する猛暑への対応も、注目度が増している。そこで、ドライバーにとってメリットの大きい、ソニーサーモテクノロジーが開発した最新のウェラブルサーモデバイスについて、詳しく見ていこう。
●文:月刊自家用車編集部
夏の車内特有の「あの悩み」を解決する最新ギア
夏のドライブで、カーエアコンを最大にしているにもかかわらず「シートに密着した背中や首元がジトジトと蒸れる」という経験はないだろうか。あるいは、同乗者との間でエアコンの設定温度の好みが合わず、車内の空気が気まずくなった経験を持つドライバーも多いはずである。
このようなカーライフにおける「温度の死角」をスマートに解決する最新のカーガジェットとして、いま注目したいのがソニーサーモテクノロジーのウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」である。
本製品は2020年7月の初代発売以来、毎年のように進化を重ねてきたヒット商品である。もともとはソニーの新規事業創出プログラムから生まれ、クラウドファンディング開始わずか1週間で目標額を達成した歴史を持つ。現在は日本国内にとどまらず、世界的な記録的高温や熱波を背景に欧米市場へも進出しており、その高い成長性と省エネ効果から、株式市場では「気候変動・猛暑対策銘柄」として投資家からも熱い視線を浴びている存在だ。
首に装着することで、本体接触部分を直接冷却する。冬は温めることも可能。
首元に装着するだけで体感温度を劇的に変える本製品が、なぜ自動車用グッズとして極めて高い実力を秘めているのかを詳しく解説する。
【1】ドライバー&同乗者別:車内で使う圧倒的メリット
本製品は日常の歩行時だけでなく、運転時および乗車時にこそ真価を発揮する。ドライバーと同乗者、それぞれの視点におけるメリットは以下の通りである。
ドライバー視点:シートベンチレーション無しの救世主&エコドライブ
背中や首元の蒸れをピンポイントで解消
前方からしか当たらないカーエアコンの風は、シートの背もたれに密着している背中側には届かない。本製品は頸椎周辺の「冷やすと効率よく体感温度が下がるポイント」を直接冷却するため、前方と後方の温度差による不快感を一掃できる。高級車に増えているシートベンチレーション(送風シート)が備わっていない軽自動車やコンパクトカー、旧車にとって、まさに後付けできる救世主と言える。
エアコンの負担を減らし、燃費・電費を向上
首元を直接冷やせるため、車内全体のエアコン設定温度を2℃ほど高めに設定しても十分に快適さを維持できる。これはコンプレッサーによる電力や燃料の消費を抑えることにつながり、ガソリン代の節約や、EV(電気自動車)の航続距離延長に直結する。
REON POCKETを使用することで、エアコンの設定温度を控えめにできるため、燃費などにもいい影響をもたらす可能性がある。
乗車直後の「地獄の暑さ」を即座に和らげる
炎天下に駐車した車内は非常に高温になり、エアコンが効き始めるまでに時間を要する。本製品はスイッチを入れて数秒でプレートが冷たくなるため、車内がクールダウンするまでの隙間時間を快適に埋めることができる。
同乗者視点:車内の「温度差バトル」に終止符
快適性の個人最適化
暑がりのドライバー、冷え性の同乗者、体温の高い子供など、同じ車内にいても快適と感じる温度は1人ひとり異なる。本製品を各自が装着することで、車内の設定温度を誰かに合わせる必要がなくなり、全員がストレスのないドライブを楽しめるようになる。
【2】車内だからこそ活きる!最強の「電源環境」
モバイルガジェットとしての最大の弱点は「バッテリー切れ(稼働時間制限)」であるが、車内環境においてはその弱点が完全に克服される。
シガーソケットやUSBポートから常時給電
インパネやコンソールボックスにあるUSBポート、またはシガーソケットチャージャーに接続することで、バッテリー残量を気にせず稼働させ続けることができる。外出時のようにモバイルバッテリーを持ち歩く煩わしさは一切ない。
「充電しながら使用」の最適解
ドライブ中は車両からの給電で動かしつつ、本体の充電を同時に行うことが可能である。これにより、車を降りる頃には本体のバッテリーが100%に回復しているため、目的地に到着した瞬間からフルパワーの状態で観光や買い物へ繰り出すことができる。
カーグッズ的ノウハウ
ストレート型のプラグではなく、断線しにくく首元に干渉しにくい「L字型USBケーブル」を使用し、シート脇やヘッドレストのステー(支柱)に這わせて配線すれば、運転の邪魔にならず見た目も非常にスマートになる。
【3】「REON POCKET」のメカニズムと基本性能
本製品がこれほど高い冷却力を発揮できるのは、ソニーが培ってきた精密なサーモテクノロジーが凝縮されているからである。
冷温両対応のペルチェ素子を採用
電流によって熱を移動させる「ペルチェ素子」を搭載しており、小型軽量ながらも高い熱交換効率を誇る。冷(COOL)だけでなく温(WARM)への切り替えも瞬時に行えるため、冬場は「身にまとうシートヒーター」としても機能する。
冷却パフォーマンスを効率化した設計を採用(イラストは、REON POCKET6)。
スマホ連動による自動温度調整
専用のスマホアプリとBluetoothで連携し、車内の環境変化や個人の体感温度に合わせて、最適な冷却レベルへ自動調整する「SMART COOL MODE」を備えている。ドライバーが運転中にいちいち操作スイッチを触る必要がなく、安全運転に集中できる。
ホールド性に優れた装着感
首元にしっかりとフィットする専用ネックバンドが付属しており、運転中の首の動きでもズレにくく、安定した冷却効果を維持し続ける。
【4】車内で使う際の「注意点」とプロの対策
導入前に知っておくべき注意点と、それを補う対策についても触れておく。
シート形状への干渉と排熱効率の低下
バケットシートや大型のヘッドレストを採用している車種の場合、シートに深く腰掛けると本体(排気口)がシートに押し潰され、吸排気口が塞がってしまう恐れがある。本製品は吸熱した熱を背面のファンから外部へ逃がす仕組みであるため、排気口が塞がると冷却効率が著しく低下し、本体が過熱して安全装置が働く原因になる。
対策提案
衣服の襟の高さや首元に合わせて排気口の位置を調節できる「アジャスタブル・エアフローパーツ」を活用し、排気がシートの隙間から上部へ抜けるようネックバンドの位置を微調整する。または、シートと背中の間にわずかな隙間(ファンの通り道)ができるよう、少し浅めに座るなどの工夫を推奨する。
【5】主要モデルの製品仕様(スペック)
| 項目 | REON POCKET 6(新スタンダード) | REON POCKET PRO Plus(フラッグシップ) |
|---|---|---|
| 特徴 | コンパクトさと従来比 最大−2℃の冷却力を両立した軽量モデル | シリーズ史上最強の冷却力と、長時間のドライブを支える大容量バッテリーを搭載 |
| 対応機能 | SMART COOL⇔WARM、SMART COOL/WARM、マニュアル、オート、ウェーブ、風量調節など | 進化したSMART COOL(強冷モード)、DUALサーモモジュールによる独自の冷却アルゴリズム |
| 本体質量 | 約116g(本体のみ) | 約155g(本体のみ、大容量セル内蔵) |
| 最大駆動時間 | COOLレベル1:約17時間 / COOLレベル4:約7.5時間 | SMART COOLモード:最長約15時間 |
| 通信方式 | Bluetooth® 5.0 Low Energy | Bluetooth® 5.0 Low Energy |
| 急速充電 | 約60分で80%充電可能 | 約100分で100%充電可能 |
| 同梱品 | ネックバンド、エアフローパーツ(ショート/アジャスタブル)、USB L型ケーブルなど | 強化型ネックバンド、アジャスタブル・エアフローパーツ、USB L型ケーブルなど |
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