
全国各地で開催されたカーショーやアウトドアイベントで見つけた見逃せないキャンピングカーを紹介しよう。今回は2024年秋のマイナーチェンジで性能向上を果たした、三菱アウトランダーベースのキャンパーに注目!
●文:月刊自家用車編集部
三菱専門キャンパーが最新アウトランダーをカスタマイズ
MDFは、三菱車に特化したキャンピングカー専門店。同社はデリカD:5のキャンパーなども送り出しているが、この「E:POP(イーポップ)」は、2024年秋にビックマイナーが実施されたアウトランダーPHEVがベースモデル。1BOX車に比べるとスペース面で制約があるものの、専用パーツ&加工を組み合わせることで、キャンピングシーンを楽しめる1台に仕立てられている。
MDFの「E:POP(イーポップ)」。最新アウトランダーをベース車にキャンピング仕様に最適化した一台。就寝に便利な機能がプラスされていることに加えて、100V/1500Wの電源が使えるPHEV車ということも大きなメリットだ。
天井に設置されたポップアップルーフでは、2名の就寝が可能
まず注目したいのが、アウトランダーのルーフに設置されるポップアップルーフ。
開くだけで開放的な空間が生まれるこのアイテムは、手間なく短時間で展開できることもあって、キャンプシーンで大活躍する優れもの。大人2名がゆったり就寝できるスペースを作ってくれるという。室内の天井部分に開閉口が設置されているので、車内からのアクセスも簡単というのも嬉しいポイントだ。
ポップアップルーフは、ファスナーを開けばフルオープン、虫を防ぎたい時はメッシュ地、就寝時にはネオプレーン地で囲うことで、保温&撥水が高まる3つの仕様を使い分けできる。
キャビン室内に後席格納時にベッドキット「E:BED II」を展開すれば、ここにもゆったりとしたスペースが出現。大人2名が就寝できる広さがあるという。ベットはコンパクトに畳むことができることもあって、使わない時は荷室にコンパクトに収納可能とのこと。背の低い本格SUVながらも、合計4名の就寝が可能だ。
ベッドキット「E:BED II」を展開すれば、快適なベッドスペースが出現。荷物置き用のテーブルも完備していてるのも便利だ。駆動用バッテリでエアコンや電気毛布の電気が賄えることも大きなメリットといえる。
キャンパー仕様でも走りの質は変化なし、ふだん使いもレジャーもこの1台で賄えそう
スタッフに話を聞いてみたところ、アウトランダーが持つ優れた走行性能を損ねることなく、確かなキャンパー機能がプラスできていることが、多くのユーザーに高く評価されているとのこと。SUVボディゆえの重心の低さと電動主体の力強い走りは、他のキャンパーにはない強みなのは間違いなさそう。レジャーシーンのみならず、その目的地までのアシとして優秀であることも大きなポイントだ。
走りに定評があるSUVがベース車ということも強み。アウトランダーはマイナーチェンジ時に内装加飾がさらにゴージャスになっているので、ふだん使いのプレミアムモデルとしても所有欲をくすぐってくれる。ちなみにポップアップルーフの前側にはワークライトも装着されているので、夜間作業の時に重宝しそうだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(キャンピングカー)
タウンエースベースが生む、扱いやすさと拡張性 「Plaything Ace SP」のベース車両は、トヨタ・タウンエース。取り回しの良さと荷室の広さを両立したミドルサイズバンで、日常使いでも不便を感じに[…]
ポップアップルーフがもたらす圧倒的な開放感 まず注目したいのは、ポップアップルーフによって実現した最大2000mmという室内高。この高さがあることで、室内で立ったまま着替えたり、作業したりすることがで[…]
ハイエースの常識を変える。“大人2段ベッド”の実力 ハイエースのスーパーロング・ワイド・ハイルーフは確かに広い。しかし全長が5mを超えるため、都市部では駐車場に収まらないことも多い。スーパーロングでな[…]
朝の目覚めは“二階ベッド”でロッジ泊気分 夜になれば、ベッドに横になったまま星空を眺めることもできる。天井高は180センチを超え、車内で立って着替えや調理もこなせるから、車中泊でもストレスは少ない。リ[…]
大人2人がゆったり眠れる圧巻のベッドスペース 最大の魅力は、クラス最大級のフルフラットベッドだ。幅1,250mm(前部)から1,000mm(後部)にわたる床面は、全長2,100mmを確保し、大柄な大人[…]
最新の関連記事(アウトランダー/PHEV)
威風堂々、その進化は止まらない。三菱 アウトランダーPHEVが拓く電動SUVの新境地 三菱自動車が世界に誇る電動化技術と、ラリーフィールドで鍛え上げられた四輪制御技術。その粋を結集し、ブランドのフラッ[…]
ヤマハと三菱自動車が共同で開発した「究極のリスニングルーム」 「OTOTEN」は、一般社団法人 日本オーディオ協会が主催する、国内最大級のオーディオとホームシアターのイベント(展示会)。当日の三菱自動[…]
自分の意思でエネルギーマネジメントができる、世界レベルでも稀有なクルマ 最新アウトランダーの走り味を語り始める前に、まずアウトランダーにしかできないことをおさらいしておきましょう。 まず、急速充電器が[…]
半数の購入者が最上級グレード「P Executive Package」を選択 今回導入される大幅改良モデルでは、「洗練」と「上質」をテーマとし、駆動用バッテリーの刷新によるEV航続距離の伸長や加速性能[…]
純電動走行の航続距離も拡大、システム総出力も20%向上 今回のビッグマイナーチェンジでの最大のポイントは、メカニズム面のさらなる進化。駆動用バッテリーの容量を従来の20kwhから22.7kwhへ増大し[…]
人気記事ランキング(全体)
奥まで届く薄型設計で内窓掃除が快適に 近年の車はフロントガラスの傾斜が鋭角になり、従来の内窓ワイパーでは掃除しづらいケースが増えている。特にプリウスなど一部車種ではダッシュボード付近に大きなモニターや[…]
ポップアップルーフがもたらす圧倒的な開放感 まず注目したいのは、ポップアップルーフによって実現した最大2000mmという室内高。この高さがあることで、室内で立ったまま着替えたり、作業したりすることがで[…]
引っ張るだけでOK、瞬時にセット完了 ロール式サンシェードの最大の魅力は、その操作の簡単さにある。取り付けは非常にシンプルで、工具も必要なくサンバイザーに専用パーツを固定するだけ。その状態でロール部分[…]
夏の猛暑も怖くない、ロール式サンシェードが作る快適空間 夏のドライブで誰もが感じる悩みは、車内の暑さだ。炎天下に駐車すれば、シートやダッシュボード、ハンドルが触れないほど熱くなる。さらに紫外線による内[…]
2代目ローレルは、ケンメリスカイライン(4代目)とシャシーを共有する兄弟車だった 2代目のローレルは1972年の4月に発売されました。この頃のローレルの日産内の立ち位置は“高級GT”といった感じで、ス[…]
最新の投稿記事(全体)
バッテリートラブルは夏場でも多く発生する バッテリートラブルって、寒い冬場に起きるものだと思っているユーザーが多いのではないだろうか。だが、実はエアコンなどをフル稼働させる夏場のほうがバッテリーを酷使[…]
夏の猛暑も怖くない、ロール式サンシェードが作る快適空間 夏のドライブで誰もが感じる悩みは、車内の暑さだ。炎天下に駐車すれば、シートやダッシュボード、ハンドルが触れないほど熱くなる。さらに紫外線による内[…]
暗所の映像も鮮明に記録。2つのカメラにSTARVIS技術搭載センサーを採用 ドライブレコーダーのトップブランド、コムテックが新たにリリースした新機種、ZDR-850Rは、前後2つのカメラで全方位を記録[…]
座るだけでクールダウン 夏のドライブが快適になる最新カーシート 夏の車内は、ただでさえ暑い。長時間の運転や渋滞に巻き込まれたとき、背中やお尻の蒸れが不快感を倍増させる。そんな夏の悩みを一気に解消するの[…]
大阪の商人らしい、「商いのうまさ」で誕生したコンパーノ コンパーノは、ダイハツが戦前から築き上げてきた商用車メーカーとしての地位から、乗用車市場へと本格的に参入する転機となった記念すべきシリーズモデル[…]
- 1
- 2