
高級ミニバンの代名詞ともいえるアルファードを、旅も趣味もこなす“動くスイートルーム”に変える──。そんな新しい選択肢が「JEWEL」だ。広々とした室内を活かしながら、上質なインテリアと実用的な装備を兼ね備えたこのモデルは、まさに「走るホテル」と呼ぶにふさわしい存在だ。普段の買い物や送迎から長距離の旅まで、日常と非日常の境界を軽やかに超える。その一台が、クルマとの暮らしを根底から変える。
●文:月刊自家用車編集部
アルファードの広さと上質さを、そのまま旅の相棒に
ベースとなるアルファードは、高級ミニバンとしての快適性と静粛性で群を抜く存在だ。その広大な室内空間を活かして、ゆったりとしたリビングのような空間を実現しているのが「JEWEL」だ。
大柄なキャンピングカーでは取り回しに不安を感じる人も多いが、アルファードベースなら街中でも運転しやすく、普段使いにも自然に溶け込む。高級車ならではの走行性能と、キャンピングカーとしての機能性を融合させたことで、日常から旅まで違和感なく使える万能さを手に入れている。
フルフラットベッドで叶える「旅するリビング」
最大の特徴は、アルファードの広さを活かした大型ベッドだ。サイズはおよそ234cm×143.5cmと、ダブルベッドクラスの広さを誇る。大人が足を伸ばして寝転がれる快適さはもちろん、家族やカップルでの車中泊にも余裕をもって対応できる。
座面を取り外すとセンターテーブルが現れ、カフェのようなスタイルでくつろぐことも可能。朝はコーヒータイム、昼はノートPCを開いてリモートワーク、夜は食事を楽しむスペースと、時間帯や気分によって使い方を変えられる自由さが魅力だ。
デザインも機能も“本物志向”。上質な空間でくつろぐ
インテリアは無駄を削ぎ落としたシンプルで洗練されたデザイン。素材感にもこだわり、家具色やシート生地は5000種類以上から選択できるという。自分の好みに合わせてカスタマイズできる点も、このクラスならではの醍醐味だ。
また、隠された収納スペースやサイドテーブルなど、空間を有効活用する設計も見逃せない。高級ホテルのような落ち着きと、使うたびに便利さを感じられる実用性が共存している。まさに“自分だけのリビング”をそのままクルマに移したような感覚だ。
シンクと電源で“暮らせる車内”を実現
車内にはコンパクトなシンクを標準装備。10リットルの給水・排水タンクを備え、簡単な調理や手洗いにも対応する。清潔感のあるステンレス製で、お手入れもしやすいのが嬉しいポイントだ。
さらにUSBポートやDC12Vソケット、AC100Vコンセントなども搭載。インバーター(350W)を標準で備え、スマホやノートPCの充電、電気ケトルなども使用できる。まさに「走る小さな家」と呼べる装備だ。
夜を彩る柔らかな灯りと上質な時間
天井にはLED照明とスポットライトを備え、夜の車内を暖かな光で包む。白昼の明るさとは異なる、落ち着いた空間を演出する照明は、旅の夜に特別な時間をもたらしてくれる。
スポットライトは角度調整が可能で、読書や食事などシーンに合わせた光の使い方ができる。明かりひとつにも上質さを感じられるのが「JEWEL」らしいこだわりだ。夜を静かに過ごす時間さえも、特別な体験へと変えてくれる。
家族でもカップルでも。多様な使い方に応える一台
アルファードのミニバンとしての利便性はそのままに、車中泊仕様としての機能を加えた「JEWEL」は、家族連れからカップル、ソロ旅まで幅広い層にフィットする。
2列目を乗用スタイルのまま、3列目を子どもやペットの休憩スペースに使うこともできるなど、シーンに応じた柔軟な使い方が可能。日常では高級ミニバンとして、旅先では快適な宿として──。そんな“二刀流”の魅力が、このクルマの真価を示している。
いつもの日常に、非日常を持ち込む自由を
「JEWEL」は、旅のためだけのクルマではない。通勤や送迎、買い物などの普段使いの延長線上に“非日常”を持ち込めることこそが魅力だ。
日々の生活の中で「ちょっと出かけよう」と思い立った瞬間、すぐに旅が始められる。車中泊の準備や宿探しに追われる必要もない。自分のペースで移動し、自分の空間でくつろぐ──そんな自由がここにある。高級ミニバンが生み出す新しい旅の形、それが「JEWEL」だ。
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