
キャンピングカーでの車中泊旅に憧れるものの、車内の生活感や窮屈さに不満を抱き、購入をためらっている人は少なくない。せっかくの休日を大自然の中で過ごすなら、自宅やホテルのように洗練された清潔感のある空間で心からリラックスしたいはずだ。そんなキャンパーたちの理想を見事に叶え、スライドドアを開けた瞬間に「モデルルームみたい」と感嘆の声が漏れる極上のキャンピングカーが存在する。圧倒的な広さと快適な装備群を詰め込み、これまでの常識を覆す驚きの一台の全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
車中泊の理想を体現する大人気バンとこだわりの空間設計
キャンピングカーのベース車両として、圧倒的な積載力と耐久性から絶大な支持を集めているのがトヨタのハイエースである。ロングボディからスーパーロングボディまで多彩なサイズが用意されており、特にワイドボディやハイルーフ仕様を選択すれば、室内での活動が劇的にしやすくなるのが大きな強みだ。
アフターパーツが豊富に揃っているのもハイエースならではの魅力であり、断熱加工やサブバッテリーシステム、さらにはポップアップルーフなど、用途に合わせたカスタマイズが容易に行える。エクステリアも非常に洗練されており、街中を走っていてもシャープでスタイリッシュな印象を与えてくれる。
今回紹介するのは、信頼と実績を誇るアネックスキャンピングカーが手掛ける「UTONE 500」というモデルだ。「ウゴク・トドマル・ネル」というコンセプトから名付けられたこのシリーズは、単なる移動手段としての車を超え、仕事場や趣味のベース基地として、あらゆるライフスタイルに寄り添う付加価値を満載している。
ハイエースのワイドミドルルーフの空間を余すことなく活かしきった室内は、シンプルでありながら誰もが使いやすいデザインにまとめられている。運転席周りの操作系統もドライバーの利便性がしっかりと考慮された作りになっており、長距離のドライブでも疲労を感じさせない基本性能の高さが光っている。
モデルルームのような清潔感と水汚れに強いシート
スライドドアを開けて居住空間へと足を踏み入れると、そこには「これなら住めるぞ」と誰もが納得するほどの、モデルルームのように清潔感あふれる空間が広がっている。キャンピングカー特有の無骨さや手狭な印象は微塵もなく、上質な家具類とシートが見事に調和しているのだ。
車内の前方には、テーブルを囲んでくつろげるボックスタイプのシートが配置されている。1列目のすぐ後ろには使い勝手の良いベンチタイプのシートが設けられ、2列目にあたるシートはゆったりと座れる2名掛けとなっている。家族や友人同士で向かい合って談笑するのに最適な、優雅なダイネット空間が広がっている。
特筆すべきは、これらのシート生地に水や汚れに強いタフな素材が採用されている点だ。キャンプ場で泥のついた服のまま座ったり、うっかり飲み物をこぼしてしまったりしても、サッと拭き取るだけで簡単に清潔さを保つことができる。アウトドアでのハードな使用を想定しながらも、見た目の美しさを一切損なわない素晴らしい工夫である。
中央に設置されたテーブルは、食事やちょっとしたパソコン作業に重宝する絶妙なサイズ感で設計されており、不要な時には簡単に取り外すことができる。限られた空間を状況に合わせて広く使えるよう、細部まで計算し尽くされているのが見事だ。
シンク一体型コンロと圧倒的な拡張性を持つ収納空間
居住スペースの左側面に配置された、スペースを最大限に活かしたロングカウンターもこのモデルの大きな魅力だ。カウンターには実用的なシンクと一体型になったコンロが美しく埋め込まれており、旅先での本格的な調理を可能にしている。
冷蔵庫もこのカウンター周辺にスマートに収められており、冷たい飲み物や新鮮な食材をいつでも取り出すことができる。さらに素晴らしいのが、シンクやコンロを使用しない時には上からフタを被せることで、カウンター全体をかなりの広さを持つフラットなテーブルとして活用できる点だ。調理台としてだけでなく、荷物置き場や広々としたデスクとしても機能する秀逸な設計である。
車内後部は、かさばるキャンプギアや遊びの道具をたっぷり積み込める広大なラゲッジスペースとなっている。就寝時にフルフラットベッドを展開する際、使用しないシートのパーツはベルトでしっかりと固定し、上段にまとめて収納しておくことが可能だ。下段のスペースは3列目のシートとしても機能するため、乗車人数や荷物の量に合わせたレイアウト変更が驚くほど簡単に行える。
そして、運転席からの死角となる右後部の窓には、キャンパーの心をくすぐる有孔ボードが設置されている。無数の穴が開いたこのボードは既製品と同じピッチで作られているため、市販のフックやパーツを取り付けて、自分好みの収納スペースへと自由にカスタマイズできるのだ。お気に入りのギアを美しく飾る「魅せる収納」を楽しむのも良いだろう。
四季を通じて快適な空調と極上のエンターテインメント
車中泊の質を決定づける空調やエンターテインメント設備についても抜かりはない。車内の上部には高音質なリアスピーカーが装備されており、お気に入りの音楽や映画のサウンドを流せば、車内があっという間に極上のリラックス空間へと早変わりする。
夏の過酷な車中泊を乗り切るための強い味方として、12Vで駆動する本格的なクーラーをオプションで設置することも可能となっている。エンジンを停止した状態でも冷房を使用できるため、熱帯夜のキャンプ場やRVパークであっても、朝までぐっすりと快適に眠りにつくことができる。
さらに、展示車両のように天井部分にナイロンベルトを設置しておけば、頭上のデッドスペースを小物や衣類の収納場所として有効に活用できる。限られた空間のあらゆる場所が、使い勝手を高めるための工夫で満たされているのだ。
また、車両の屋根を拡張するエレベーティングルーフ仕様を選択すれば、展開時に大人2名と子供3名が就寝可能な広大なスペースが出現する。ルーフ部分にもベッドが生まれることで、家族全員が窮屈な思いをすることなく、広々と足を伸ばして休むことができる圧倒的なポテンシャルを秘めている。
日常の使い勝手を損なうことなく、週末になれば極上のホテルルームとともに自由な旅へと駆け出せるキャンピングカー。圧倒的な清潔感と機能性を高次元で融合させたこの一台は、妥協を知らない大人たちにとって最高の相棒となるはずだ。気になった方は、ぜひ詳細をチェックしてみてほしい。
写真ギャラリー
トヨタ・ハイエース。
ボックスタイプのシートとテーブル。
バックドア側からみた様子。
車内右側には有孔ボードも設置されており、趣味や好みに応じてカスタムできる。
上部には棚やナイロンベルトも設置されているので、天井近くのスペースをうまく利用できるような工夫もされている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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