
家族で車中泊旅を楽しみたいけれど、本格的なキャンピングカーは大きすぎて普段の買い物や通勤で運転しづらい。かといって市販のバンコンモデルはどれも似たような内装ばかりで、自分らしさを表現できずつまらないと感じていないだろうか。日常の使い勝手とアウトドアでの極上の快適性を両立させつつ、まるでオーダーメイドの洋服を作るようにデザインを無限に選べる驚きの車中泊モデルが存在する。運転席が回転するリビングと大人4人が眠れる空間を備えた、魔法のような一台の全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズの人気ミニバン
キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズとデザインの妥協だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅力的だが、平日の市街地での運用を考えると運転のハードルが高くなってしまう。
そこで絶大な支持を集めているのが、キャンピングカービルダーのホワイトハウスキャンパーが手掛ける新プロジェクトの第一弾モデルだ。ベース車両として採用されているのは、日本のファミリーカーとして圧倒的な人気を誇るホンダのコンパクトミニバン、フリードクロスターである。
SUVテイストのアクティブな外観を持つフリードクロスターは、取り回しの良い絶妙なボディサイズを誇る。スーパーの狭い駐車場や細い路地でも運転のストレスを感じさせず、一般的な乗用車とまったく同じ感覚で毎日ガンガン乗り回すことができる。
日常の足としての高い基本性能がしっかりと担保されている点は、キャンピングカー初心者にとって非常に心強い要素と言えるだろう。普段はファミリーカーとして大活躍し、週末にはガッツリと車中泊を楽しめる頼もしい存在なのだ。
天文学的パターンの組み合わせを誇る自分だけのスマートカスタマイズ
紹介するキャンパー最大の魅力は、Style_iDと名付けられた画期的なカスタマイズシステムにある。世界にひとつのクルマを作ろうというコンセプトのもと、ボディカラーからインテリアの細部に至るまで、専用のウェブサイト上でシミュレーションしながらオーダーできる素晴らしいサービスだ。
カスタマイズ可能な箇所は、エクステリアやインテリア、ルーフキャリアやキャビネットなどの各種装備品を含めてなんと20箇所以上にのぼる。ボディカラーはペイントではなくラッピングが採用されており、20色以上の豊富なバリエーションから選択できる。
車体の上部と下部で別々のカラーを選択したツートンカラーにも対応しており、フォグランプ回りやサイドミラー、ドアハンドルに至るまで自分好みの色で彩ることが可能だ。ラッピングであるため、多少冒険したビビッドなカラーを選んでも、リセール時には剥がして元の状態に戻せるという実用的なメリットも見逃せない。
インテリアに関しても、ベッドキットのカラーを12色から選ぶことができるなど、徹底的に自分らしさを追求できる。出来合いのキャンピングカーに満足できない大人たちにとって、無限大の選択肢から理想のスタイルを創り上げる過程そのものが最高のエンターテインメントとなるはずだ。
運転席が回転してリビングに変貌。大人4名が熟睡できる極上空間
限られたコンパクトミニバンの車内スペースを無駄にすることなく、居住空間として最大限に活かしきる画期的なレイアウトも見事である。フロントシートには、常識を覆す驚きのギミックであるスイベルシートが組み込まれている。
運転席と助手席をくるりと後方へ反転させることで、車内前部の空間があっという間に対面式のダイネットへと変貌を遂げるのだ。セカンドシートに座る家族や友人と向かい合って美味しい食事や談笑をゆったりと楽しむことができ、荒天時でも車内が快適なリビングルームとして機能する。
就寝時の快適性についても完璧な回答が用意されている。純正シートのレイアウトを活かしたベッドキットを展開すれば、あっという間に広々としたフルフラットのベッドスペースが出現する。
さらに特筆すべきは、車両の屋根に搭載されたポップアップルーフの存在である。目的地に到着してルーフを軽く押し上げるだけで、車体の上部に大人2名がゆったりと横になれる素敵なロフト空間が誕生するのだ。
テント部分の開口部や窓にはバイザーが備わっており、雨や日差しをしっかりと遮ってくれる。下段のフラットスペースと合わせれば、コンパクトミニバンでありながら合計4名での就寝が可能となる。家族全員で窮屈な思いをすることなく、広々と快適な夜を過ごせるポテンシャルは圧倒的だ。
遊び心を刺激するエクステリアと電源不安を解消する充実の装備
車中泊の質をさらに一段階引き上げるための、こだわりのオプション装備も豊富に用意されている。ポップアップルーフの上部には、ベース車両のルーフレールを移植する形で専用のキャリアを装着することが可能だ。
4人家族での車中泊キャンプやスキー旅行などで荷物が多くなっても、キャリアにたっぷりと積み込めるため、車内の居住スペースが荷物で圧迫される心配はない。助手席側のルーフにはサイドオーニングを取り付けることができ、広げるだけで大自然の中に開放的なテラス席を簡単に設営できる。
車内後部の荷室には機能的な収納スペースや各種コントロールパネルがスマートに集約されている。サブバッテリーシステムや外部電源コード、AC室内コンセントといった電装系もしっかりと完備されており、スマートフォンの充電からちょっとした家電の使用まで安心して行える。
バッテリーモニターが備わっているため、残量をひと目で確認しながら電気を使える配慮がありがたい。寒い冬の車中泊には欠かせないFFヒーターや、夏の猛暑対策となるDC12Vクーラーといった空調設備も選択できるため、季節を問わず一年中快適なバンライフを楽しむことができる。
ベッドの下には広大な収納スペースが確保されており、オプションのテーブルキットや、夜露で濡らしたくないアウトドアギアをスッキリと押し込んでおくことが可能だ。外からはスマートなスタイルを保ちつつ、ルーフへの昇降をサポートする便利なリアラダーを追加することもできる。
価格はベース車両のグレードとカスタム内容によって変動するものの、自分の感性に寄り添う理想のキャンピングカーを新車から作り上げられる事実を考えれば、十分に納得のいく設定と言えるだろう。日常と非日常をシームレスに繋ぎ、無限の可能性を秘めた唯一無二のキャンパーで、ぜひ新しい旅のスタイルを見つけてみてほしい。
写真ギャラリー
ホンダ•フリードクロスターがベースのフリードクロスター HV メトロキャンパー
ポップアップルーフにはバイザー付きのテントを装備。
メトロキャンパーのポップアップルーフにはルーフレールがあり、キャリアを装備。
サイドオーニングを装備し、車中泊キャンプが手軽に楽しめる。
ベッドキットをすべて展開すればフルフラットになる。
ベッド下の収納スペース。
荷室にはバッテリーモニターやコンセントを装備。
フリードクロスターStyle_iDは世界に一台だけのキャンパーをつくる楽しさがある。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズの人気バン キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズという妥協だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅[…]
バブル期が生んだ”ABCトリオ”。その中で最も異彩を放った存在 オートザム・AZ-1が発売されたのは1992年10月。日本がバブル景気の余韻を残していた時代であり、自動車メーカー各社は利益を惜しみなく[…]
長距離ドライブ後の虫汚れ対策に! ドンキのPB「WashGo!」を試してみた 仕事柄、車での長距離移動が多い筆者には、長年抱えている悩みがあった。それが、高速道路を走った後にフロントバンパーやフロント[…]
流れるウインカー&LEDバーでリアビューを一新 本製品の最大の特徴は、日本の保安基準に適合したシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)を採用していること。配線の接続を変更することで、「流れる」「流[…]
技術の日産としての礎を築いた名車、チェリーの誕生 日産・チェリーは、1966年に日産自動車へと吸収合併された旧プリンス自動車の優秀な技術者たちが中心となり、その情熱と先進技術を注ぎ込んで開発された歴史[…]
最新の投稿記事(全体)
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
車内は上質なFASPシートを配したダイネットや機能的なキッチンを配置。旅クルマとして申し分のない機能が装備される。 夏の車中泊の課題を、最新の電装技術で解決 「リークⅢ EVOLITE(エボライト)」[…]
「JRVA」が仕掛ける、関東屈指のビッグイベント 東京キャンピングカーショーは、国内のキャンピングカー関連企業で構成される業界団体「JRVA(日本RV協会)」が主催するイベントの一つだ。特に関東では、[…]
バブル期が生んだ”ABCトリオ”。その中で最も異彩を放った存在 オートザム・AZ-1が発売されたのは1992年10月。日本がバブル景気の余韻を残していた時代であり、自動車メーカー各社は利益を惜しみなく[…]
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズの人気バン キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズという妥協だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅[…]
- 1
- 2


















