
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
美しい翼を広げ、自由に空を飛び交うトンビは、自由/力強さを象徴する存在です。
しかし、その一方で、私たちが楽しむピクニック/旅行を台無しにするかもしれない問題を抱えていることをご存知でしょうか。
それは、人間の食べ物を無差別に狙う行動です。
この問題はなぜ起こるのでしょうか。また、トンビに対してどのような対策を取るべきなのでしょうか。
トンビに食べ物を盗まれる事例について
なぜトンビが人間の食べ物を狙うのか、その一因は人間がトンビに食べ物を与える行為にあります。
トンビは観察力が非常に高く、人間が食べ物を持っていることを学習すると、人間が食べ物の供給源であると認識します。
トンビは高度な学習能力/記憶力を持つ鳥のため、食物源を探すために非常に賢い行動をとることがあります。
これにより、昨今は都市部/観光地で、トンビが人々の手から直接食べ物を奪う事例が各地で報告されています。
たとえば、公園でのピクニック/屋外フードマーケットなどで、トンビが飛び下りてサンドイッチ/フライドポテトといった人間の食事を奪う行為です。
例えば神奈川県の江ノ島では多くのトンビが飛び交い、観光客が持っている食べ物/飲み物を上空から瞬時に奪ってしまう事例が多く報告されています。
自治体はトンビから食べ物を守るための注意喚起の看板を設置していますが、非常にトンビの数が多いため、ちょっと油断した隙に被害に遭う方も多いです。
また、海辺の地域でも、人々がレストラン/カフェのテラスで食事をしているときにトンビが飛び下りて食べ物を奪うことがあります。
神奈川県の江ノ島ではトンビに食べ物を奪われる事例が多発している。
とくにパラソルもなく、トンビにとって視界が良好なスポットにおいては、食事が奪われてしまうという事例は少なくありません。
学校の給食でも同じような事例が報告されており、屋外での給食時間に、トンビが子供たちの食べ物を奪ったこともあるようです。
これらの事例は、トンビが人間の食べ物を狙う行動を示すことの一例であり、トンビによる被害を防ぐためには、食事中に周囲を注意深く見ること/食べ物をカバーしておくこと/食べ物を放置しないことなどが重要です。
また、トンビによる被害は食べ物だけではありません。驚くべきことに、ぬいぐるみを取られるという事例も報告されています。
これは、トンビが色彩豊かであり、食べ物に見える物に対して興味を持つためです。
このような事例は、私たちの日常生活においては少ないかもしれませんが、旅行先やピクニック先では予想外のトラブルを引き起こす可能性があります。
私たち一人一人がトンビとの適切な関わり方を理解し、それに基づいた行動をとることが求められるでしょう。
トンビに食べ物を盗まれないためには?
トンビから食べ物を守るための対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、食べ物を食べる際には、屋内/パラソルなどの屋根のある場所で食事をすることが有効です。
トンビは主に上空から獲物を狙います。屋根がある場所では視界が悪いので食べ物を奪う行動を防ぐことができます。
そのため、トンビの被害地域にある飲食店などでは、トンビ除けのネット/カバーを設置するといいでしょう。
また、ゴミの管理方法もとても重要です。トンビが開けられないよう、しっかりと密閉し荒らされないようにしましょう。
パラソルの下など屋根のある場所で食べることが有効
さらに、人間が食べ物をトンビに与える行為自体を控えることも求められます。
餌付けをすることで、トンビは人間から食べ物を得る行為に慣れてしまいます。その結果、トンビの間で人間から食べ物を奪う行為が広まる可能性があります。
物珍しいからとトンビに食べ物を与えてしまう人がいることで、その後被害にあってしまう人がでてしまうのです。
トンビに対しての注意を怠らないことをはじめとして、そもそも狙われない場所で食事を取ること/自然動物に対するマナーにも気をつけましょう。
飛ぶ姿が美しいトンビの危険な一面をみてきましたが、この問題は私たち人間が作り出した結果であることを忘れてはなりません。
旅行先での美味しい食事/大切なぬいぐるみをトンビから守るためにも、周囲への警戒を怠らず、なるべく屋内で食事を取るようにしましょう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
見た目では用途がわかりにくい、意外性のあるカー用品 世の中には多種多様のカー用品があり、奇抜なものから思わずおっと唸ってしまうようなアイテムがたくさんある。カー用品のお店やECサイトでカーグッズを探っ[…]
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
大人が手にする秘密基地 N-VAN コンポの最大の魅力は、まるで子供の頃に夢見た秘密基地を現実にしたような空間にある。助手席側の大開口部とフラットな床が生み出す自由度は抜群で、サイドオーニングを展開す[…]
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
日本車が手本とした、美を優先する伊デザイン。その代表が117クーペ 日本において、商品のデザインが売れ行きを大きく左右することに最初に気づいたのは、松下電器器具製作所(後の松下電器産業、現パナソニック[…]
最新の投稿記事(全体)
鮮やかなレッドのアクセントが映える特別なデザインをプラス ジープ コマンダー トレイルエディションは、リミテッドグレードをベースに、ブラックとグレーを基調としたボディに鮮やかなレッドのアクセントが映え[…]
デリカのDNA&魅力が軽モデルに凝縮 新型デリカミニは、デリカの名にふさわしいタフなデザインと、軽自動車の枠を超えた快適な走行性能、先進の安全技術を兼ね備えているスーパーハイト軽ワゴン。 コンセプトは[…]
構造用接着剤を延長し剛性を強化、より過酷な走行環境に対応 今回実施される改良では、スーパー耐久シリーズ参戦で得た学びを活かし、さらなる過酷な環境での走行に耐えるため、基本性能の向上に重点を置いている。[…]
走りへの期待を高める特別な内外装を採用 ヴェゼル e:HEV RSは、「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」をグランドコンセプトに、デザインと走りのスポーティーさを追求[…]
初期型 NA6CE(1989年) 未知の需要に果敢に挑戦して大ヒットを記録 初代ロードスターこと、「ユーノス・ロードスター(NA系)」が発売されたのは1989年です。年号が昭和から平成に切り替わった年[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 1
- 2