
レクサスはバッテリーEV専用モデル、新型「RZ」を世界初公開した。新型モデルは2025年秋以降に世界各地域で発売予定となる。
●まとめ:月刊自家用車編集部
電気信号で操舵を行う「ステアバイワイヤシステム」が本格普及へ
今回発表された新型RZでは、モーターの高出力化や航続距離の伸長、充電時間の短縮が図られるなど、パワーユニットを刷新。ほかには次世代の操舵システム「ステアバイワイヤシステム」を導入することで、ハンドリング特性の強化も実施されている。
ほかにもプラットフォームの改良により基本性能の向上と、四輪駆動システム「DIRECT4」の特性を見直すことで、レクサスが目指す事前で気持ち良い走り味「Lexus Driving Signature」の深化が図られていることも特徴のひとつ。
新規設定モデルとして「RZ550e”F SPORT”」も追加。最大システム出力300kWを発生するほか、レクサス初採用となる「インタラクティブマニュアルドライブ」を搭載。専用ボディカラーやスポーツシート、空力性能を追求した専用エアロパーツなどを装着することで、クルマを操る喜びをより楽しめるモデルに仕立てられている。
新型RZの特徴について
BEVシステムの全面刷新
- BEVシステムを全面刷新し、基本性能を徹底的に追求
- 高出力化による動力性能の向上とユーザーニーズに寄り添った選択肢の拡大
- ユーザーの実用性を追求した航続距離の伸長
- 充電システムの見直しによる充電時間の短縮
新型eAxleの搭載により駆動モーター出力の向上(フロント/リヤ167kW)を実現。新型の変更による損失低減効果とバッテリーの容量向上により、一充電航続距離は従来モデル比でAWD車で約14%増の500km、FWD車で約20%増の575kmを達成した。バッテリーの充電性能も向上しており最大30分以上の時間短縮も可能となっている。
レクサスならではの走りの味の深化と新しいドライビング体験の提供
- レクサス初となるステアバイワイヤシステムの導入
- ドライバーの意図に忠実な走りを支える新四輪駆動力システム「DIRECT4」の進化
- 走りの楽しさをもたらす「インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)」を新規設定
- 音や振動の発信源を抑制する源流対策にこだわった静粛性
ステアリング操舵を電気信号で行うステアバイワイアシステムは、車速に応じたステアリングギア比の制御が可能。これにより車両の取り回し性能の向上や、ワインディングでの快適な走りを実現している。ほかにも路面からの振動を効果的に抑制することが可能となる。
新四輪駆動力システム「DIRECT4」は、駆動力配分の見直しが図られたことで、従来車以上のトラクション性能と操縦安定性を実現している。
「インタラクティブマニュアルドライブ」は、パドルシステムでもマニュアルトランスミッションを操作するような感覚で駆動力の操作が可能となる新機能。
新たに設定された「RZ550e”F SPORT”」は、各種機能パーツ(フロントロアバンパーモール、ブレーキダクト、リヤスポイラー、リヤバンパーロア、20インチアルミホイール)を採用することで、空力性能の向上が図られている。専用の新色として「ニュートリノグレー」(画像)を設定している。
運転する楽しさをもたらすF SPORT独自のデザインを設定
- 空力性能に根差したF SPORT独自のエクステリアデザイン
- お客様のニーズに寄り添うクリーンで開放的な空間を追求
- ステアバイワイヤ用ステアリングホイールの設定など走りを想起させるF SPORT独自のインテリア
調光パノラマルーフ。
ウルトラスエードにレーザー加工によるグラフィックを施したドアトリム表皮をレクサス車として初採用。
ダイナミック陰影イルミネーションもレクサス初となる装備。
ステアバイワイヤシステム搭載モデルは、グリップタイプの専用ステアリングホイールが装着される。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(レクサス)
レクサスが次世代スポーツカーの未来像を提示 トヨタ自動車の高級車ブランド、レクサスは8月15日にカリフォルニア州で開催された「ザ・クエイル、モータースポーツギャザリング」にて、次世代のデザイン哲学を体[…]
クルマ好きの遊び心をくすぐるイエロー 特別仕様車「“Original Edition”」は、「Morizo Garage」をテーマに、東京オートサロン2024で展示されたコンセプトモデルを再現したモデ[…]
1900年初頭、石油ランプからアセチレンランプへ進化 ガソリンエンジンを搭載した自動車が実用化された初期の時代は石油ランプが用いられていた。1900年代に入ると炭化カルシウムと水を反応させて、発生する[…]
ブラックを基調としたカラーコーディネートが実施 今回設定される“F SPORT Mode Black Ⅳ”は、スポーティなデザインにさらに磨きをかけた特別仕様車。アルミホイールやステアリングなどにブラ[…]
「より鋭く、より優雅に」を追求すべく、一部改良を実施 今回の一部改良では、常に進化を続ける「Always On」の思想に基づき、LCの開発コンセプトである「より鋭く、より優雅に」を追求。具体的には、ド[…]
最新の関連記事(SUV)
トライトンがAXCR2025の過酷なコースで性能を証明 「チーム三菱ラリーアート」は、8月8日(金)~16日(土)タイで開催されたアジアクロスカントリーラリー2025にピックアップトラック「トライトン[…]
フォレスター:モデル概要 6代目として登場した現行モデルは、レジャービークルとしての本質を追求し続けてきた歴代モデルのコンセプトを継承。スバル伝統の水平対向エンジンと独自の4WDシステムを採用するほか[…]
ヤリスクロス:モデル概要 ヤリスクロスは、ハッチバックのヤリスをベースにしたコンパクトSUV。ヤリスの弱点であった後部座席と荷室のスペースを拡大することで、実用性を大幅に向上させており、手頃な価格設定[…]
クラウンエステート概要:品格と機能性が同居する「大人のアクティブキャビン」 クラウンエステートは、クラウンシリーズ第4弾として登場した「大人のアクティブキャビン」。ワゴンとSUVを融合させた新しいデザ[…]
ボルボの主力モデルがビッグマイナーを実施 ボルボのミッドサイズSUV「XC60」は、これまで世界で150万台以上を販売してきた、ボルボの屋台骨を支えるモデル。現行モデルは2017年に日本に導入され、日[…]
人気記事ランキング(全体)
FRのサニーに対して、日産初のFF方式を採用 1970年代を前にして、ヨーロッパから前輪駆動のFF方式の波が押し寄せてくる。この流れを敏感にとらえ、市場に送り出されたのがチェリーだ。車名の由来は日本の[…]
一見すると、何に使うかよくわからないアイテムだが…。 TikTokを始めとしたSNSでバズった話題のカーグッズ。ショート動画で見ていると、かなり便利そうなので気にはなったいたのだが…。実際のところはど[…]
GRIDLESS GARAGE LIFEを体現するGMLVAN G-01 GMLVAN G-01は日産キャラバンをベースに、GORDON MILLER MOTORSのアイコンである丸目ライトとテールラ[…]
"最後の個性派スポーツ"と評価されたSR311フェアレディ2000 その軽やかな響きとは裏腹に、フェアレディという名は、国産スポーツカーのパイオニアの血統を受け継ぐ伝統の名称だ。その系譜をたどれば、ダ[…]
コンパクトでも侮れない装備力 F-BOX Squareは、トヨタ・タウンエースをベースに仕上げられた8ナンバーキャンピングカー。街乗りにも馴染むコンパクトな全長と車高1,960mmというサイズ感は、立[…]
最新の投稿記事(全体)
トライトンがAXCR2025の過酷なコースで性能を証明 「チーム三菱ラリーアート」は、8月8日(金)~16日(土)タイで開催されたアジアクロスカントリーラリー2025にピックアップトラック「トライトン[…]
トヨタ マークII/チェイサー/クレスタ[X70] デビュー:1984年8月 ボディカラーは”スーパーホワイト”ほぼ一択”だ。ワインレッドの内装に、柔らかなシート表皮。どこか昭和のスナックを思い起こさ[…]
何かと物騒なこの世の中、低コストで買える安心 車の盗難のニュースを目にするたびに、自分の車も被害に遭わないか心配になってしまう。筆者は高価な車に乗っているわけではないが、防犯対策をしておいて損はないは[…]
趣味のクルマいじりを諦めない!逆遠近両用メガネを試してみた 還暦を過ぎたあたりから、長年趣味としてきたクルマのメンテナンスにも黄信号が灯り始めた。原因は、歳を重ねるごとに進行する老眼だ。エンジンの奥ま[…]
コンパクトサイズが生む絶妙な取り回し タウンエースをベースにした「Plaything Ace SP」は、軽キャンピングカーより余裕があり、ハイエースよりもコンパクトという絶妙に使いやすい車両だ。全長4[…]