
パイオニアが「カロッツェリア2026年夏モデル」の新商品体験会を秋葉原で6月12日、13日に開催した。一般ユーザーも無料で参加できるとあって会場は大盛況。国内初のDolby Atmos対応機や40周年限定ナビ、レトロなスピーカーなど注目作がずらり並んだが、そのなかでも気になったアイテムたちをじっくりとご紹介しよう。
●文:月刊自家用車編集部
市販国内初のDolby Atmos対応ディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」
なんといっても見逃せないのはディスプレイオーディオの「DMH-SF1000」だ。
市販国内初の「Dolby Atmos」対応機となり、“空間オーディオ”を楽しめるのが最大の特徴となる。Dolby AtmosのコンテンツはApple Musicで用意されており、Apple CarPlayを通じて再生するスタイルだ。
実際に先代アルファードのデモカーで試聴を行ったが数秒聞いただけで違いを感じられた。従来のオーディオでは前方から音が聞こえてくるのだが、空間オーディオではまるで音に包み込まれるような聞こえ方で立体感、没入感がたっぷり。今までのカーオーディオにはなかった新しい体験ができる。
Dolby Atmosの再生には本来、複雑な専用システムが必要となるが、パイオニアでは独自の「オートタイムアライメント&オートイコライザー」技術を利用することで4スピーカー装着車であればどんなクルマでも楽しめるように仕上げているという。
また、一般的なコンテンツを空間オーディオのような立体感に変換・再生する「ステレオスペーシャルサウンド」も搭載。画面上のショートカットキーにタッチするだけでON/OFFを切り替えられ、こちらはApple CarPlayだけでなくAndroid Autoでも利用できる。
先代型アルファードのデモカーに搭載されていたDMH-SF1000。フローティングスタイルの10.1型大画面を搭載している。
Apple CarPlay、Android Autoは無線/有線どちらでも利用できる。独自のスマホアプリ「PxLINK」によるコントロールも可能だ。
フラッグシップカーナビ「サイバーナビ」にLIMITED EDITIONが登場
そしてカロッツェリアのフラッグシップカーナビである「サイバーナビ」にはLIMITED EDITIONが登場。画面サイズなどの仕様違いで6機種を揃えているが全部で4000台限定発売となる。
もともとサイバーナビは高音質に定評のあるモデルで、業界トップレベルの高音質を誇っているが、MUSESブランド高音質オペアンプやフルカスタムトロイダルコイルなど厳選したパーツを採用することで、一段とサウンドクオリティを引き上げ“サイバーナビ史上最高”を達成している。
実際に試聴を行ってみたが、どこまでもクリアでリアル感のある音は一般的なカーナビとは一線を画すもの。デモカーでは純正品と手軽に交換ができる「Cシリーズ」のセパレートスピーカーが組み合わされていたが、楽曲を心行くまで楽しめるものとなっていた。もちろん純正スピーカーと組み合わせても、十分に高音質を味わえるだろう。
ハイクオリティサウンドを極めたサイバーナビLIMITED EDITION。7型から9型まで3つの画面サイズがあり、上級機は通信を標準搭載。
徹底して音質を追求。音響メーカーならではの技術やノウハウが投入されている。パーツのコストもそれなりにかかっているとのこと。
懐かしの3ウェイボックススピーカー「TS-X40」
新製品の中でもひときわユニークな存在が3ウェイボックススピーカーの「TS-X40」。
クルマの世界でも昭和末期から平成初期の車両が人気を集めているが、そんな流れとリンクする1980年代のスピーカーをモチーフとして開発されたモデルだ。
ハッチバックやセダンのリヤトレイに設置するタイプで背面には「carrozzeria」のロゴが刻まれ、昼間はミラー状だが夜間はブルーに光る。今や見かけなくなったボックス型の角ばったボディやボルトむき出しの無骨な形は懐かしさ満点だ。
ドアスピーカーと違い車内空間へ音が拡散しやすいため、今回同じタイミングでリリースされた空間オーディオ対応のディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」とは相性も抜群だ。会場ではご先祖様となる1984年発売のパイオニアTS-X60も展示されていた。
レトロスタイルの見た目に引かれるが音質にも力が入っている「TS-X40」。型番の40はカロッツェリア誕生40周年にかけている。
1984年発売というからカロッツェリアブランドが生まれる前のモデル、「TS-X60」。若い頃カッコよさに憧れた人も多いだろう。
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