
近年、地震や豪雨など自然災害への備えが改めて注目されています。2026年に発生した熊本地震をはじめ、いつ起こるか分からない災害に備えるためには、自宅だけでなく、普段利用するクルマにも「もしもの備え」を用意しておくことが大切です。
これから夏から秋にかけては、台風や線状降水帯による大雨、道路冠水など、水害への警戒も必要な季節です。近年は短時間に猛烈な雨が降るケースも増えており、普段走っている道路が突然危険な場所になることもあります。もし運転中に道路が冠水したり、事故によって車内に閉じ込められたりすれば、車は一刻も早く脱出しなければならない空間へと突如変貌するのです。
●文:月刊自家用車編集部 ●写真:ユニオンエタニティ株式会社
水没した車から脱出できない? 知っておきたい車内閉じ込めの危険
大雨による道路冠水は、短時間で状況が変化します。少しの水たまりだと思って進入した場所が、実際には深く冠水していたというケースもあります。特にアンダーパス(立体交差の下など周囲より低くなった道路)は、水がたまりやすく注意が必要です。
一般的なセダン車の場合、水深がドアの高さの半分程度(約30〜40cm)に達しただけで、水圧により大人の男性の力でもドアを開けることはほぼ不可能と言われています。
さらに、車が水没すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- エンジン停止による走行不能
- 電気系統のトラブルによるパワーウインドウ停止
- ドアロック解除ができなくなる可能性
- 水圧によってドアが開きにくくなる
さらに、事故の衝撃によってシートベルトが外れなくなるなど、車外へ脱出すること自体が困難になる場合も。
車内に閉じ込められることの本当の危険は、「出られない状態になること」そのものではありません。大雨による冠水では、時間の経過とともに水位が上昇する可能性があります。車内にいる間に状況が悪化しても、ドアや窓が使えなければ、必要なタイミングで避難することができません。
また、車が水に浮いたり、さらに水深の深い場所へ移動してしまったりする危険もあります。そうなる前に、一刻も早く車内から脱出する必要があるのです。
水深が上がると、車外の水圧によって内側からドアを開けることが極めて困難に
スマホや傘では車の窓は割れない
「車の窓ガラスなら、スマートフォンの角や傘の先端など、身近なもので割れるのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、一般的な車のサイドガラスには強化ガラスが使用されており、面を叩いた程度の力では簡単に割ることはできません。また、フロントガラスは合わせガラス構造になっているため、ひびが入っても穴を開けて脱出する用途には向いていません。
車内から脱出する場合、基本的にはサイドガラスを割る必要があります。そこで重要になるのが、専用の「脱出ハンマー」です。
脱出ハンマー
脱出ハンマーは”もしもの瞬間”に備える車載防災アイテム
脱出ハンマーは、車の窓ガラスを割るために作られた専用工具です。通常の道具では力が分散してしまいますが、脱出ハンマーは先端部分に衝撃を集中させることで、強化ガラスを破砕できるよう設計されています。
水没事故や衝突事故など、突然のトラブルでは「脱出するための手段が車内にあるか」が生死を分ける可能性があります。
防災リュックや非常食を準備している人は多い一方で、車内から脱出するための備えまで用意している人はまだ多くありません。普段から車を利用する人にとって、脱出ハンマーは車載しておきたい安全アイテムのひとつです。
「CARZEL 脱出ハンマー」はコンパクトながら2つの機能を搭載
「CARZEL 脱出ハンマー/シートベルトカッター」の特徴は、脱出ハンマーとシートベルトカッターをひとつに備えている点です。
バネの力でガラスに衝撃を集中させるポンチ式
CARZELは、内部のバネ機構を利用したポンチ式の脱出ハンマーを採用。先端の打撃ピンに力を集中させることで、少ない力でも車のサイドガラスを破砕できる仕組みです。力に自信のない人でも扱いやすく、家族で車を利用する場合の備えとしても適しています。
シートベルトが外れない緊急時にも対応
事故の衝撃などでシートベルトのロックが解除できない場合に備え、シートベルトカッターも搭載しています。刃部分は安全カバーで保護されており、普段は車内に置いておきやすい設計です。
ドリンクホルダーやドアポケットにも収納しやすいコンパクトサイズ
脱出用工具は「必要な時にすぐ使える場所」に置いておくことが重要です。CARZELはコンパクトなサイズで、車内のドリンクホルダーやドアポケットなどにも収納しやすい設計。シルバー、グレー、レッドの3色を展開しており、車内の雰囲気に合わせて選ぶこともできます。
刃の部分は安全カバーで保護されているため安心して車内に常備できる
使う機会がないことが一番。でも、その瞬間は突然やってくる
脱出ハンマーを使う機会が訪れないことが何よりです。しかし、水害や事故はいつ、どこで発生するか分かりません。通勤途中、家族とのドライブ、旅行先など、普段の移動中に突然危険な状況に遭遇する可能性もあります。
「まさか自分が」と思う瞬間に備えて、車内にも防災用品を準備しておくことが、家族の命を守ることにつながります。脱出ハンマーは、小さなアイテムながら、万が一の時に大きな役割を果たす車載防災グッズです。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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