[第4回]子どもが勝手に車へ入る事故に注意! 自宅の駐車場でも起こる車内閉じ込めの危険│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

[第4回]子どもが勝手に車へ入る事故に注意! 自宅の駐車場でも起こる車内閉じ込めの危険

[第4回]子どもが勝手に車へ入る事故に注意! 自宅の駐車場でも起こる車内閉じ込めの危険

かくれんぼの最中にトランクへ入り込み、内側から開けられなくなってしまう――。

「子どもを車内に残したまま離れない」。そのルールを守っていても、防ぎきれない事故があります。それが、子どもが自分で車に入り込み、車内へ閉じ込められてしまう事故です。

保護者が置き去りにしたわけではなく、遊びの延長で車へ入り、ドアがロックされて出られなくなる――。真夏であれば、車内は短時間で危険な温度まで上昇し、命に関わる事態になることもあります。

本記事は「子どもの車内熱中症」連載の第4回です。これまで車内温度の危険性や置き去り事故、閉じ込め事故への備えを紹介してきました。今回は、子どもが自ら車へ入り込んでしまう事故を防ぐため、自宅の駐車場でできる対策を解説します。 

●編集:月刊自●編集:月刊自家用車 ●原著:坂本昌彦医師『小児科医が教える子どもを事故から守る本』

子どもにとって車は「遊び場」

車内熱中症というと、「保護者が子どもを車内へ残した事故」を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、海外の調査では、車内熱中症で亡くなった5歳未満の子どもの27%が、自ら鍵の開いた車へ入り込んだことが原因とされています。さらに、そのうち3分の1以上は、車内にいた時間が1時間以内でした。車は、鍵が開いているだけで子どもにとって簡単に入れる密室になります。

大人にとって車は移動手段ですが、子どもにとっては好奇心を刺激する遊び場です。

運転席へ座ってみたい、ハンドルを触ってみたい、ボタンを押してみたいといった好奇心から、保護者が荷物を運んでいる間や家事をしている間に車へ入り込んでしまうこともあります。

「ほんの数分」が事故につながる可能性は、自宅でも変わりません。

自宅の駐車場だからこそ、防犯だけでなく安全対策を

自宅の駐車場やガレージなど、「普段から使い慣れた場所」だからこそ油断が生まれやすくなります。次のような対策で、子どもが車へ入り込んでしまう事故を防ぎましょう。

車を離れるときは必ず施錠する

「荷物を取りに戻るだけ」「敷地内だから大丈夫」と鍵を開けたままにしないことが大切です。子どもは、大人が思っている以上に短時間で車へ入り込んでしまいます。

スマートキーは子どもの手が届かない場所へ保管する

最近の車はスマートキーの普及により、鍵が近くにあるだけでドアを開けられる車種もあります。玄関やリビングなど、子どもが簡単に持ち出せる場所ではなく、保管場所を決めて管理しましょう。

子どもの姿が見えないときは、まず車を確認する

もし子どもの姿が見当たらなくなったら、公園や近所へ探しに行く前に、自宅の車やトランクの中を確認する習慣も大切です。

車は「遊ばせない場所」と日頃から伝える

事故を防ぐためには、環境づくりだけでなく、子どもへの声かけも重要です。

例えば、

  • 車は遊ぶ場所ではないこと
  • 大人と一緒のときだけ乗ること
  • 勝手に車へ近づかないこと

を日頃から繰り返し伝えておくことで、危険な行動を減らすことにつながります。

小さな子どもは好奇心で行動するため、「危ないからダメ」と言うだけでなく、「なぜ危ないのか」まで説明してあげることも大切です。

まとめ|「鍵をかける」は子どもの命を守る習慣

車の施錠は、盗難防止だけが目的ではありません。子どもが勝手に車へ入り込み、閉じ込められる事故を防ぐための大切な安全対策でもあります。

「自宅だから」「すぐ戻るから」という油断が、重大な事故につながることもあるのです。

車を離れるときは必ず施錠すること、スマートキーの保管場所を見直すこと、そして子どもに車の危険性を日頃から伝えること。その積み重ねが、車内事故を未然に防ぐことにつながります。

※本記事は、小児科専門医による書籍『小児科医が教える子どもを事故から守る本』の内容をもとに、編集部が車利用時の視点から再構成しました。

坂本昌彦 著『小児科医が教える「子どもを事故から守る本」』

熱中症を起こさないことが大切

子どもの不慮の事故による死亡は、少子化の影響もあり、減少傾向ではあるものの、今でも病気を含むすべての死因のなかで上位を占めています。そして、不慮の事故による死者の過半数は4歳以下と、低年齢であることもわかっています。
事故が起こる場所別でみると、もっとも多いのは家庭内で、全体の4割を占めています。事故といえば家の外で起こるものと思いがちですが、そうとは限らないのです。

本書は、総合病院で小児救急を担当している著者が、保護者にむけてわかりやすく、家庭内での不慮の事故を予防するための内容をまとめました。項目ごとに「なぜ危険なのか」「ケガをしたり、事故に遭ったときの対応の仕方」「ケガや事故を防ぐためのポイント」「解説」で構成しています。
とくに「解説」では、事例とともに子どもを不慮の事故から守るための具体的な方法や考え方をアドバイス。「うちの子に限って」ではなく「もしかしたらうちの子にも」と自分ごととして捉え、「まさか!」「こんなことをするなんて!」とならないように、日頃から意識できるようにしましょう。

※本記事は、小児科専門医による書籍『小児科医が教える子どもを事故から守る本』で紹介されている内容をもとに、編集部が車利用時の視点から再構成しました。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。