GRカローラ日本仕様発表！　さらに走りが磨き込まれた2シーターモデル「モリゾウエディション」も世界初公開!!

2022/06/01 22:00
月刊自家用車(清水)

2022年6月1日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)が日本仕様となる「GRカローラ RZ」と「GRカローラモリゾウエディション」を世界初公開した。すでに「GRカローラ」は2022年3月31日に米国でお披露目されているが、今回、米国でもこの2車が同時発表されている。

●文:月刊自家用車編集部

1 約30kg軽量化、各部のチューニングでさらに野性味を増した「モリゾウエディション」
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約30kg軽量化、各部のチューニングでさらに野性味を増した「モリゾウエディション」

「GRカローラ」は、5ドアハッチバックのカローラスポーツをベースにGRヤリスにも搭載した1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンをさらに強化して搭載し、最高出力は304PSを達成。駆動系は同じくGRヤリスに搭載されたスポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」をGRカローラ用に最適化。限界領域でも安心で安全にコントロールできるクルマへと仕上げられている。ボディ骨格もカローラスポーツのロングホイールベースが生み出す高速安定性を受け継ぎながら、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することで、高い旋回性能を実現し意のままのスポーツ走行を楽しむことができる。

今回発表された「GRカローラモリゾウエディション」は、「GRカローラ RZ」をベースに、トヨタのマスタードライバーである「モリゾウ」ことトヨタ自動車社長の豊田章男氏が、強くこだわりを持つ「お客様を魅了する野性味」を追求した特別なグレードだ。「GRカローラ」の開発でも、豊田章男氏自身が自ら試作車のハンドルを握り、プロドライバー、社内の評価ドライバー、エンジニア、メカニックが一丸となって、さまざまな道を走り込み、徹底的に不具合を出し尽くし、改善を重ねて「ドライバーと対話のできるクルマ」、「ずっと走らせていたくなるスポーツカー」へと仕上げている。

GRカローラのエンジンはトヨタ自動車下山工場で高精度な管理の下組み立てられ、その証として「GR SHIMOYAMA 匠」のエンブレムが付く。

しかもその中身は、細部までこだわり抜かれ、徹底した軽量化やエンジンのトルクアップ・トランスミッションギヤ比の最適化による動力性能向上や足回りやタイヤの変更でコーナリング性能を向上させ、「気持ちが昂ぶり、ずっと走らせていたくなる」走りの味を実現したという。

具体的には、リヤシートを撤去し乗車定員を2名としたことで約30kg軽量化。エンジンの最大トルクを37.7㎏･mから40.8㎏･mへ向上し、中回転域のトルクを高めることで加速性能を向上させている。

GRカローラモリゾウエディションの後席部分。シートが取り払われ、補強メンバーが入っている

ボディ剛性も構造用接着剤を3.3ｍ累加で塗布し、ボディ補強ブレースを追加することでさらに強化している。ディファレンシャルギアのローギアード化と、トランスミッションの1〜3速のクロスギアレシオ化により、動力性能の向上と気持ちのいいギアの繋がりを実現しているとのこと。さらにサスペンションにモノチューブアブソーバーを採用し、タイヤも「GRカローラ RZ」に対し、10mm拡幅したハイグリップタイヤとすることでコーナーリング時の安定性とブレーキ性能を向上させている。

GRカローラモリゾウエディション 245／40R18タイヤ MICHELIN PILOT SPORT CUP2

GRカローラ RZ 235／40R18タイヤ YOKOHAMA ADVAN APEX V601

インテリアでは、しっかりと体をホールドする専用セミバケットシートを装着。走行性能向上によってドライバーに多くのGがかかる中でも正確にドライビングをサポートする。さらにドアトリムオーナメントやインパネパネルなどに鋳物ブラック塗装を施し、ステアリングやコンソールにはウルトラスエード表皮を採用することで、スポーティな室内空間に上質さをプラスしている。

GRカローラモリゾウエディション

GRカローラ RZ

ボディカラーには、マットスティールを専用設定し、加えて、「GRカローラモリゾウエディション」ならではのこだわりの証として、ウインドシールドガラスに「モリゾウサイン」が施されている。

GRカローラモリゾウエディションのウインドシールドガラスに付く「モリゾウサイン」

販売に関しては、「GRカローラ RZ」が全国のトヨタ車両販売店を通じて2022年秋頃から。「GRカローラモリゾウエディション」は2022年冬頃から全国のGR Garageで台数限定で発売予定で、予約抽選は2022年秋頃から受付を予定している。

●GRカローラRZ（日本仕様車）主要諸元　【　】内はGRカローラモリゾウエディション
※数値は開発目標値

・全長（mm）：4410
・全幅（mm）：1850
・全高（mm）：1480（アンテナを含む数値。ルーフ高1455）【1475（アンテナを含む数値。ルーフ高1450）】
・ホイールベース（mm）：2640
・トレッド前／後（mm）：1590／1620
・乗車定員（名）：5【2】
・車両重量（㎏）：1470【1440】
・エンジン：1.6L直列3気筒インタークーラーターボ
・エンジン型式：G16E-GTS
・総排気量（cc）：1618
・圧縮比：10.5
・最高出力（kＷ＜PS＞／rpm）：224＜304＞／6500
・最大トルク（Nm＜㎏・m＞／rpm）：370＜37.7＞／3000〜5500【400＜40.8＞／3250〜4600】
・トランスミッション：iMT（6速マニュアルトランスミッション）
・駆動方式：スポーツ4WDシステム”GR-FOUR”電子制御多板クラッチ方式4WD（3モード選択式）
・トランスミッション変速比1／2／3／4／5／6／後退：3.538／2.238／1.535／1.162／1.081／0.902／3.831【3.214／2.238／1.592／1.162／1.081／0.902／3.557】
・トランスミッション減速比1〜4／5，6，後退：4.058／3.45【4.250／3.578】
・差動装置前／後：トルセンLSD
・サスペンション前：マクファーソンストラット式【マクファーソンストラット式（倒立式モノチューブアブソーバー採用】
・サスペンション後：ダブルウィッシュボーン式【ダブルウィッシュボーン式（モノチューブアブソーバー採用）】
・ブレーキ前：ベンチレーテッドディスク（18インチアルミ対向4ポットキャリパー）
・ブレーキ後：ベンチレーテッドディスク（16インチアルミ対向2ポットキャリパー）
・ホイール：BBS製鍛造アルミホイール（センターオーナメント付）【BBS製鍛造アルミホイール（センターオーナメント付）※TOYOTA GAZOO Racingロゴ入り】
・タイヤ前／後：235／40R18YOKOHAMA ADVAN APEX V601【245／40R18MICHELIN PILOT SPORT CUP2】
・燃料タンク容量（L）：50

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