【人気モデル 購入最前線】スバル フォレスター編(2022年6月)

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

スバル
フォレスター


グレード&価格
・2ℓハイブリッド車
【145PS/19.2kg・m(エンジン)+10kW/65Nm(モーター)、WLTC総合モード燃費:14.0km/ℓ】

4WD
Touring293万7000円
X-BREAK308万円
Advance317万9000円

・1.8ℓターボ車
【177PS/30.6kg・m、WLTC総合モード燃費:13.6km/ℓ】

4WD
SPORT330万円

車両本体目標値引き額:27万円
納期の目安:6か月以上
リセール予想:C+

【パワートレーン選び】動力性能を重視するならば、1.8ℓターボ車がオススメ

2018年に登場した現行フォレスター。デビュー当初は2.5ℓNAエンジン車と2ℓNA+モーターのe-BOXER車が設定されていたが、改良時に2.5ℓ車は廃止され、現在はe-BOXER車とレヴォーグにも採用されている1.8ℓターボ車がラインナップされている。

最新モデルの主力を担うe-BOXER車は、モーターからの駆動アシストが加わるだけではなく、回生エネルギーを活用することで燃費性能の向上も図られていることが特徴。モーター自体は小型なので駆動アシストは補助的な役割に留まるが、一般的な2ℓ級モデルを凌駕する動力性能を持つ。またNA車らしい自然な出力特性がもたらす扱いやすさもユーザーから評価されている。

一方、1.8ℓターボ車の直噴ターボエンジンは、現行レヴォーグの登場に合わせて開発されたスバルの最新ユニット。ターボらしい伸びやかな加速に加えて、3ℓNAエンジンに匹敵する最大トルクがもたらす余力感も武器としている。アクセルを踏み込んだ際の反応の良さはe-BOXER車と比べると明らかに格上で、スポーティな味付けを好むユーザーにとっては相性の良いエンジンだろう。

どちらも車両重量1.6トン前後のフォレスターを引っ張るには十分すぎる性能を持つが、より軽快に走れるのは1.8ℓターボ車。多少の価格差はあるが、動力性能を重視するユーザーならば1.8ℓ車を選ぶことをオススメしたい。

e-BOXER車は発進時や加速の際にモーターアシストが加わる主力モデルという位置付け。キャラが異なる3つのグレードが用意されている。

より余裕ある動力性能を求める向きには、最新設計の1.8ℓターボを搭載するSPORTがオススメ。

【グレード選び】どのグレードを選んでも買い得感は良好

e-BOXER車はTouring/X-BREAK/Advanceの3タイプ、1.8ℓ車はSPORTの1タイプを設定。他モデルに比べるとグレードごとにしっかりとした個性が与えられていることも、フォレスターの特徴になる。

まずTouringはスタンダードグレードという位置付け。撥水ファブリック/合成皮革のハーフレザーシートやフルオートエアコン、ドライブモードを選択できるSI-DRIVEや悪路走破支援機能のX-MODE、さらにアイサイトも最新世代のコアテクノロジーが標準装着されるなど、フォレスターの基本機能の大半は網羅している。フォレスターの万能選手ぶりを最もコスパ良く楽しめる。

X-BREAKはアウトドアを意識した専用内外装を装着するグレード。フォレスターの基本機能に加えて、シートは撥水性ポリウレタン素材を使用、荷室には撥水カーゴフロアボードが装着されるなど、汚れを苦にしない工夫が施されている。フォレスターをアクティブに使い倒したいユーザーに人気のグレードだ。

Advanceはe-BOXER車のトップグレードという位置付け。上級加飾や運転席&助手席8ウェイパワーシートが装着されるほか、アイサイトの上級機能(セイフティプラス)やドライバーモニタリングシステムなどスバルの次世代装備が標準装着される。

1.8ℓターボ車の唯一のグレードとなるSPORTは、Advanceとは内外装意匠こそ異なるが、主要機能はほぼ同等レベルのものが装着されている。サスチューンは専用仕立てになるなど、オンロードの走りの魅力を追求するグレードとなる。

グレードごとの価格差は比較的小さいこともあって、装備充実の上級グレードを選んでも買い得感に優れている。基本的にどのグレードを選んでもフォレスターの良さは満喫できるだろう。

その中でもオススメはAdvanceとSPORT。搭載パワートレーンこそ異なるが、はほぼ同格のグレードと考えていい。パワートレーンは1.8ℓターボの方が格上ながら価格差は約12万円ほどなので、走りを重視したいユーザーならばSPORTをメインに検討するのがいい。

X-BREAKは専用内外装で差別化。アウトドアレジャーを好むユーザーを意識したグレードになる。

AdvanceとSPORTは、後側方警戒支援システムなどの機能拡張が図られたアイサイトセイフティプラスも標準装着される。

AdvanceはOPでナッパレザーシートに変更することが可能。


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