欧州トヨタがカローラシリーズの2023年モデルを発表。内外装をリフレッシュ。カローラGRスポーツも進化!

欧州仕様カローラ2023年モデル

セダン、ツーリングスポーツ(ワゴン)、ハッチバックの3タイプのカローラを販売している欧州トヨタ。現地時間の6月2日に内外装をリフレッシュした2023年モデルが発表された。パワートレーンと先進安全装備、マルチメディアシステムにも大きく手が入っている。

●文:月刊自家用車編集部

より洗練されたデザインに進化したエクステリアデザイン

カローラセダン2023年モデル

カローラセダン2023年モデル

2023年モデルの欧州仕様カローラは、エクステリアにおいてフロントグリルのメッシュパターン、フォグランプベゼル、アルミホイールのデザインを変更。より洗練されたデザインに進化している。また、ハッチバックとツーリングスポーツ(ワゴン)の上級グレードには、新たに2灯式LEDヘッドライトを採用し、上級グレードにはアダプティブハイビームシステム(AHS)を搭載している。日本仕様カローラとの違いは、ハッチバックモデルを除き、米国仕様と同じくセダンとツーリングスポーツ(ワゴン※米国では未発売)は全長・全幅、ホイールベースが拡大されている点だ。

カローラGRスポーツ2023年モデル

カローラGRスポーツ2023年モデル

ボディカラーは、新色3色が設定されている。ジュニパーブルーは、ハッチバックとツーリングスポーツの新キーカラーで、鮮やかでフレアな色調で、近くで見ると、赤いアンダートーンが見え、微妙な色の変化で新鮮な効果を生み出す。セダンには新緑のミッドナイトティールを追加し、陰影効果を見せるエレガントな仕上げが特徴だ。全ボディタイプ共通で、メタリックグレーが設定された。

カローラツーリングスポーツ2023年モデル

インテリアでは、新しいグラフィックとトリム、エンボスパターンを採用。シート表皮とトリムの組み合わせは、ダークハーモニーとライトハーモニーをテーマにコーディネートされた色と仕上げで、室内空間に現代的でエレガントな雰囲気を与えている。

カローラセダン2023年モデル

パワートレーンについてはハイブリッドシステムに改良が加えられる。搭載エンジン排気量は、従来通り1.8Lと2.0L。どちらもエンジンとモーターを大幅に変更し、パワーとパフォーマンス、ドライバビリティを向上させている。PCU(パワーコントロールユニット)とトランスアスクルモーターは再設計され、リチウムイオンバッテリーは高出力でありながら小型・軽量化された。組み合わせによっては最大18㎏の軽量化となっている。

1.8Lエンジン搭載のハイブリッドシステムは、システム出力が140hpとなり、0-100㎞/hのタイムは1.7秒短縮の9.2秒を実現し、性能向上しているにもかかわらずCO2排出量は従来型と変わらない見込みという。2.0Lエンジン搭載のハイブリッドは、システム出力が196hpに向上。0-100㎞/hのタイムは0.5秒従来型より短縮され、7.5秒となった。CO2排出量も削減の見込みとのこと。

ドライバビリティの向上も追求され、ドライバーにとって自然で気持ちの良い加速を実現するために、ハイブリッドシステムの制御を再調整。ドライバーの意図やスロットルペダルの操作とリンクした加速感を実現している。また加速時のパワートレーンからの騒音についても静粛性を向上させている。

カローラツーリングスポーツ2023年モデル

マルチメディアシステムも進化し、10.5インチの大型マルチメディアディスプレイを採用。高解像度のグラフィックとアンチグレアスクリーンを採用することで、あらゆる照明下での優れた視認性を確保している。中間グレード以上は、メーターディスプレイが新しい12.3インチのコンビメーターに変更され、ドライバーの好みに合わせてカジュアル、スマート、スポーツ、タフという4つのモードにカスタマイズできる。

カローラGRスポーツ2023年モデル

カローラGRスポーツ2023年モデル

欧州仕様カローラ独自仕様となるセダン、ツーリングスポーツ(ワゴン)、ハッチバックに設定される「カローラGRスポーツ」は、現在までに2万台を販売。今回「カローラGRスポーツ」もさまざまな改良が行われる。まず、新デザインの18インチ切削加工アルミホイール、新デザインのリアバンパーとアンダーガードを採用。ハッチバックとツーリングスポーツ(ワゴン)のシートにはヘッドレストにGRロゴのエンボス加工を追加。さらにシートサイドのエッジに沿った部分にシルバーリボンの新しいマイクロヘキサゴンパターンを新たに採用。また、プッシュスタートボタンにGRロゴが追加されている。

今回発表のニューカローラシリーズは、2023年の第1四半期にヨーロッパで発売される予定になっている。また、これら欧州仕様カローラ2023年モデルの改良ポイントは、今後発表される可能性の高い日本仕様カローラにも部分的に採用される可能性が高い。


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