【人気モデル 購入最前線】トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー編(2022年6月)

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

トヨタ
ライズ

グレード&価格
・1.2ℓNA車
【87PS/11.5kg・m、WLTC総合モード燃費:20.7km/ℓ】

FF
X170万7000円
G185万7000円
Z203万9000円

・1ℓターボ車
【98PS/14.3kg・m、WLTC総合モード燃費:17.4km/ℓ】

4WD
X198万4800円
G213万3700円
Z229万9200円

・1.2ℓハイブリッド車
【82PS/10.7kg・m(エンジン)+78kW/170Nm(モーター)、WLTC総合モード燃費:28.0km/ℓ】

ハイブリッドG216万3000円
ハイブリッドZ232万8000円

ダイハツ
ロッキー

グレード&価格
・1.2ℓNA車
【87PS/11.5kg・m、WLTC総合モード燃費:20.7km/ℓ】

L166万7000円
X181万円
Premium G205万8000円

・1ℓターボ車
【98PS/14.3kg・m、WLTC総合モード燃費:17.4km/ℓ】

L194万4800円
X208万6700円
Premium G231万8200円

・1.2ℓハイブリッド車
【82PS/10.7kg・m(エンジン)+78kW/170Nm(モーター)、WLTC総合モード燃費:28.0km/ℓ】

2WD
X HEV211万6000円
Premium G HEV234万7000円

車両本体目標値引き額:20万円
納期の目安:6〜7か月以上
リセール予想:B+

【パワートレーン選び】経済性やバランス重視なら1.2ℓガソリン車がオススメ

2021年11月のマイナーチェンジで、ハイブリッド車(e-SMART HYBRID)を追加。同時にガソリンのFF車のパワーユニットが1.2ℓNA(4WD車は従来の1ℓターボのまま)に変更されるなど、最新モデルは3つのパワートレーンから選ぶことが可能。いずれのパワートレーンも小気味良い走りが楽しめる美点は変わっていないが、走行時の伸びや余力感が異なっている。

最もベーシックな1.2ℓ車は、発進時の鋭い出足の感触が印象的。このキビキビとした味付けは1ℓターボ車にかなり近い。高回転時の加速のキレや伸び感こそターボ車には及ばないが、これで十分と感じるユーザーも多いだろう。最新設計のエンジンらしく実燃費が良好という点も見逃せない。

1ℓターボ車は4WDとの組み合わせ。鋭い出足はNA車と同系統で、さらに中速域からの速度コントロールも容易になっている。最新ターボらしくアクセル入力に素直な反応をみせるなど、巡航時も追い越し時も意のままに走らせることができる。実燃費はNA車はハイブリッド車ほど伸びるタイプではないが、ライズ/ロッキーのキャラにはお似合いのパワートレーンといえる。

「e-SMART HYBRID」と名付けられたハイブリッド車は、ハイブリッドシステムとしては日産の「e-POWER」と同じくエンジンで発電した電気を用いて、モーター駆動するタイプ。電動車ならではの強い走りが印象的だ。特に低速〜中速域はガソリン車を圧倒しており、80km/hあたりまでの速度コントロールも優れている。高速走行時の余力感が弱まるのは少し気になるが、ハイブリッド車ならではの格上の走りと燃費の良さが魅力だ。

いずれのパワートレーンも長所と短所がはっきりするタイプだが、ライズ/ロッキーが持つ優れた経済性を重視するなら1.2ℓNA車、走りの質感も重視したいなら1ℓターボ車、もしくはハイブリッド車で検討すればいいだろう。

ライズとロッキーは内外装意匠が異なる。左がライズ(Z)、右がロッキー(Premium G HEV)。

1.2ℓNAエンジンは熱効率重視で開発された最新ユニット。ガソリン車としてはトップレベルの燃費性能を持つ。

ハイブリッド車は電動駆動がもたらす力強い走りが魅力。編集部が実施した燃費テスト(高速道路も含む)では23.7km/ℓを記録。高速走行時は燃費の落ち込みがやや激しくなる傾向があるが、十分合格点を与えられる。

【グレード選び】ベーシックグレードはコスパの良さがひときわ光る。上位グレードはヤリスクロスとの価格差が少し気になってしまう


X(ライズ)/L(ロッキー)はガソリン車のみに設定される最もベーシックなグレード。ホイールはスチールでシートもファブリック地と内外装の仕様はかなりシンプルだが、ミニマムSUVとして必要十分の装備機能は揃っている。ライズ/ロッキーは経済性に優れることも魅力だが、その中でも最もコスパの良さが実感できるグレードといえる。

G系(ライズ)/X系(ロッキー)はTFTカラーメーターやオートエアコン、アルミホイールなどを追加した中間グレード。BSMや駐車支援システムなどもOP装着できるようになるが、XやLほどの買い得感は感じにくい。

Z系(ライズ)/Premium G系(ロッキー)はACCとLKC(レーンキープコントロール)が標準装着されるほか、ハーフレザーシートの採用や灯火類&ホイールなどが1ランク上のアイテムに変更される。装備が充実することは魅力だが、ハイブリッド車(ハイブリッドZ/Premium G HEV)は、ヤリスクロスのハイブリッド車(228万4000円〜)と価格が近くなってしまう点が気になってしまう。

撮影車はライズZ。

撮影車はライズZ。

撮影車はロッキー Premium G HEV。

ライズもロッキーもオーディオレス仕様。ナビなどの車載ITはメーカー/ディーラーOPで用意されるほか、社外製品を選択することも可能。


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