近年のインド市場ではSUVセグメントが成長傾向。スズキ調べでは2021年度の乗用車市場において約40%を占めるまでになっているという。スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ社)は、6月30日にコンパクトSUVの新型「ブレッツァ」を発表。インド市場において、さらにシェアを伸ばすための重要なモデルと位置づけられている。
●文:月刊自家用車編集部
約75万台を販売した「ビターラ ブレッツァ」の後継車である新型「ブレッツァ」
今回発表されたコンパクトSUVの新型「ブレッツァ」は「ビターラ ブレッツァ」の後継モデルだ。「ビターラ ブレッツァ」は、2016年にインドで販売を開始して以来、インドのSUV市場において、マルチ・スズキ社の販売を牽引し、これまでにインド国内において累計で約75万台を販売したという。
新型「ブレッツァ」は、全長3995mm×全幅1790mm×全高1685mmというボディサイズで、ダイハツ/トヨタ・ロッキー/ライズの全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmというボディサイズと比べてみると、新型「ブレッツァ」の方が全幅が95mm、全高が65mm高いが、ほぼ同クラスのボディサイズと言っていいだろう。
初のフルモデルチェンジとなった新型「ブレッツァ」は、フードやベルトラインを強調することでSUVらしい大胆でスポーティな力強いエクステリアに進化している。インテリアはブラックとブラウンの2トーンに統一され、アクセントとしてインパネにシルバーの加飾を施し都会的な雰囲気に仕上げているという。
さらに、全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどインドのコンパクトSUVとして初めて採用。加えてコネクテッドサービス「スズキコネクト」にも対応している。利便性/快適性向上のため、後部座席はシートの幅を広げ、エアコン吹き出し口やUSB電源ソケットなどが新たに装備されている。
搭載されるパワートレーンは、1.5Lデュアルジェットエンジンが新たに採用され、燃費を向上。スマートハイブリッドシステムと呼ばれるマイルドハイブリッドシステムを搭載し、トランスミッションは5MTと6ATがラインナップされる。
前述の通りサイズ的にはダイハツ/トヨタ・ロッキー/ライズに近い。新型「ブレッツァ」の全幅が1790mmと日本向けスズキ・エスクードの全幅1775mmよりも大きいのが気になるが、日本での発売を期待したい1台だ。
スズキは、今後インド市場においてさらに大型の新型SUVを投入予定。これはスズキが開発し、インドのトヨタ・キルロスカ・モーターにおいて2022年8月から生産開始される。このSUVの投入により、中期経営計画で掲げた「インド乗用車シェア50%以上」を目指すという。
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