米国ホンダ、新型「CR-V」を発表。日本販売の可能性薄だが、この存在感は欲しくなる!

2023 Honda CR-V Sport Touring

現地時間7月12日、米国ホンダは新型「CR-V」を発表した。パワートレーンに2Lエンジンを組み合わせた2モーターハイブリッドシステムと1.5Lガソリンターボエンジンを搭載している。新型「CR-V」は、米国で1.5Lモデルを2022年夏に発売、ハイブリッドモデルは2022年中に発売の予定となっている。

●文:月刊自家用車編集部

新しいホンダデザインの方向性を進化させたプレミアムなプロポーション

2023 Honda CR-V Sport Touring

6代目となる新型「CR-V」は、頑丈で洗練されたデザインを採用。大幅に広がったスタンスと低い水平ベルトライン、長く力強いフロントエンドで新しいホンダデザインの方向性をさらに進化させている。

2023 Honda CR-V Sport Touring

グレード構成は大きく2つ。ベーシックな1.5Lガソリンターボエンジンを搭載した「EX」と2Lエンジン+2モーターハイブリッドシステム搭載の「Sport」をラインナップ。さらに装備を追加した「EX-L」、「Sport Touring」を用意する。

2023 Honda CR-V Sport Touring

ボディサイズは全長4694mm、全幅1864mm、全高1682mm、ホイールベースは2700mm。現行型日本仕様5代目「CR-V」と比べると全長89mm、全幅9mm、ホイールベースは40mm伸びている。全高はほとんど変わらない。

2023 Honda CR-V Sport Touring

ハイブリッド車の「Sport」と「Sport Touring」は専用のエクステリアデザインとなっており、アグレッシブなフロントとリアのフェイシアとグリルメッシュを採用。さら長方形のエキゾーストフィニッシャーを装備し、ロアバンパーは、「Sport」にグロスブラック、「Sport Touring」にプラチナを採用。リアスポイラー下面は、「Sport」がマットブラック、「Sport Touring」がグロスブラックとなる。

アルミホイールは、「EX」と「EX-L」が18インチ10スポークのシルバーアルミホイール。「Sport」がベルリーナブラックの18インチ10スポークアルミホイール。「Sport Touring」は、ブラックの19インチスプリット5スポークアルミホイールが装着される。

2023 Honda CR-V Sport Touring

インテリアは現行型シビックから採用され、ZR-V(米国名HR-V)へと拡大している水平基調のデザインを採用。ハニカムパネルなども同様だ。また、ステアリングホイールの角度をセダン型にすることで、より快適でスポーティなドライビングポジションを実現。

室内空間は、前席から後席までのカップルディスタンスや後席のレッグルームを大幅に拡大(約1.5㎝)。後席には8段階のリクライニングが装備され快適性が向上した。

グレード毎でインテリアの演出も異なり、「EX」は、グレーまたはブラックの布製シート、運転席8ウェイパワーシート、ダッシュボードにブラックトリムを装備。「EX-L」は、グレーまたはブラックのレザーシート、助手席4ウェイパワーシート、ピアノブラックダッシュトリムが追加される。

「Sport」は、ブラッククロスとブラックダッシュトリム、「Sport Touring」はブラックまたはグレーのレザーシートとピアノブラックダッシュトリムを装備する。さらに「Sport」と「Sport Touring」には、ブラックヘッドライナー、シート(ブラックレザーまたはクロス)、コンソール、ステアリングホイール、シフトレバーにオレンジ色のコントラストステッチが標準装備される。

プラットフォームはホイールベースを40mm延長し、滑らかな乗り心地と安定性を向上。さらにフロントとリアのトレッドをワイド化して安定性を向上。さらに、ねじれ剛性の高いボディを15%採用し、乗り心地、ハンドリング、全体的な洗練性を高めている。

パワートレーンは日本ではe:HEVと呼ばれる2Lガソリンエンジンと2モーターハイブリッドシステムの組み合わせと1.5Lガソリンターボエンジンの2タイプ。2モーターハイブリッドシステムは、システム出力204hpで、高速道路での走行がより洗練され、初めて最大1,000ポンド(約453kg)の牽引力を実現している。

シビックにも搭載される1.5Lガソリンターボエンジンは、最高出力190hpを発生。高効率・高応答の新型ターボチャージャーや4-2排気ポートシリンダーヘッドを採用し、より幅広い回転域でピークパワーを維持できるようになっいている。組み合わされるCVTも改良し、騒音や振動を低減。ドライバビリティとパフォーマンスを大幅に向上させた。

AWDにはインテリジェント・コントロール・システム搭載のリアルタイムAWDを採用。雪道や泥道などの滑りやすい状況でのトラクション・マネジメントを向上した。また、CR-Vとして初めてヒルディセントコントロールを採用。全グレードに標準装備され、滑りやすい急な坂道でのコントロール性を高め、オフロード性能を向上させる。

今回登場した新型「CR-V」は日本市場を除く、北米や欧州、中国、アジア・オセアニア地域で販売される可能性が高い。日本だけ取り残されてしまう状況だが、「ヴェゼル」や2022年秋に日本デビューする「ZR-V」とも違う個性を持つ「CR-V」。ぜひ、再度の日本復活を希望したいところだ。


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