7月21日、中国BYDの日本法人であるBYDジャパンは、日本の乗用車市場への参入を決定。販売されるEVなどその詳細を発表した。2023年1月よりミドルサイズSUVの「ATTO 3」を皮切りに、2023年中頃にコンパクトの「DOLPHIN」、2023年下半期にハイエンドe-Sedan「SEAL」の発売を予定している。価格は2022年11月以降に発表予定とのこと。
●文:月刊自家用車編集部
2022年8月後半からBYDのEVを一定期間無償で貸し出すeモビリティパートナープログラムを実施
今回、日本乗用車市場参入にあたり、国内における乗用車の販売ならびに関連サービスを提供する100%出資子会社としてBYD Auto Japan株式会社を2022年7月4日付けで設立。
BYD Auto Japan株式会社は、発売予定の車種として、スタイリッシュなミドルサイズe-SUV「ATTO 3(アットスリー)」と、日常に溶け込むサイズのe-Compact「DOLPHIN(ドルフィン)」、最新技術を結集したハイエンドe-Sedan「SEAL(シール)」を発表した。
ミドルサイズSUVの「ATTO 3」は、150kW/310Nmのモーターを搭載。乗車定員は5名。ボディサイズは全長4455mm×全幅1875mm×全高1615mm、ホイールベースは2720mmとなっている。2022年2月に中国で販売開始したばかりのニューモデルで、BYDが独自開発した「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用のプラットフォーム「e-Platform 3.0」を採用。WLTCモードで485㎞の航続距離と高い安全性、フラットな床面により、広い室内空間と440Lのラゲッジ容量を実現している。
e-Compactの「DOLPHIN」は、全長4290mm×全幅1770mm×全高1550mmというボディサイズで、ホイールベースは2700mm。エクステリアとインテリアには海からのインスピレーションを得たイルカをイメージしたデザインが施されている。「e-Platform 3.0」を採用し、モーター出力の異なるスタンダード(70kW)とハイグレード(150kW)をラインナップする。WLTCモードの航続距離は、スタンダードが386km、ハイグレードが471 km。両グレードともに交通標識認識システムや誤発進抑制機能などの充実した安全装備を標準装備する。
BYDの最新技術を結集したハイエンドe-Sedanの「SEAL」は、「DOLPHIN」と同じく海からのインスピレーションを得たデザインを採用したスポーティさとエレガントさが特徴のEVセダンだ。ボディサイズは全長4800mm×全幅1875mm×全高1460mm、ホイールベースは2920mmとなっている。2022年5月に発表したばかりの最新モデルで、RWDのスタンダードとAWDのハイグレードを設定。スタンダードは230kWのモーターを搭載。ハイグレードはフロントに160kW、リヤに230kWのモーターを搭載。WLTCモードの航続距離はともに555㎞と発表されている。
中国・深圳に本社を構えるBYDは、乗用車のほかEVバスやEVトラックなどの商用車も含む新エネルギー車を世界70超の国と地域、400超の都市で展開する世界最大手の自動車メーカーの一つ。
BYDの日本法人として2005年に設立したBYDジャパンは、国内でEVバスやEVフォークリフトなどを中心に事業を展開。国内EVバスシェアは約7割にのぼるなど、商用領域においてモビリティの電動化を推進している。
今回設立されたBYD Auto Japan株式会社は、販売代理店を通じて乗用車の販売とアフターサービスを提供し、2025年末までに日本全国に展開することを目指している。
また、BYDの乗用車を一定期間無償で貸し出し、BYDのeモビリティがある生活を体感できる「eモビリティパートナープログラム」を2022年8月後半より募集開始する。応募受付開始に関する情報や本プログラムの詳細は今後、公式HP(https://byd.co.jp/e-life/)にて随時案内される。
さらに、2022年7月30日(土)から8月28日(日)まで、神奈川県横浜市の横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催される「RED BRICK BEACH 2022 presented by BYD AUTO JAPAN」にBYD Auto Japan株式会社がトップスポンサーとして協賛。期間中会場内に「ATTO 3」「DOLPHIN」「SEAL」を展示する。さらに「ATTO 3」の試乗も可能とのこと。イベント詳細:https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/68
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