ブランドを支えてきたW12エンジンを記念して、限定モデル「ベントレー スピード エディション12」が登場

ベントレーは、フラッグシップモデル、そしてブランドを支えてきたW12エンジンを記念して、限定モデルのスピードエディション12を製作した。

●文:月刊自家用車編集部

12気筒エンジンを搭載

スピードエディション 12は、4モデルそれぞれ120台のみの限定生産。20年にわたりベントレーの車とその成功を支えてきたエンジンに対するトリビュートとして、希少価値が高く、人気の高いモデルとなるだろう。

2003年、ベントレーのW12エンジンは、フォルクスワーゲングループ傘下となって初めてのオールニューモデルであるコンチネンタルGTのパワートレインとして登場。6.0リッターツインターボW12エンジンは、独自のWフォルムにより、パワー、効率、洗練性に妥協することなく、同等のV12エンジンよりも24%短いボディを実現した。それ以来、継続的な進化により、出力は37%、トルクは54%向上し、排出ガスも25%削減された。スピードエディション 12モデルでは、W12エンジンは最高出力659PS/5000-6000rpmを発揮し、ベントレーの名高いトルクの波形は、わずか1500rpmで900Nmのピークに達し、5000rpmまでそのまま維持される。

控えめな存在感のエクステリア

スピードエディション 12モデルの外観上の特徴は、繊細でありながら慎重に吟味されており、わかる人には一目でそれと分かるようになっている。特徴的なディテールとして、他のベントレーモデルにはないシルバーのブレーキキャリパーがある。また、コンチネンタルGTおよびコンバーチブルでは、フロントフェンダーにスピードエディション 12のバッジが、ベンテイガおよびフライングスパーでは、リアクォーターに既存のスピードのバッジとともにエディション12のバッジが取り付けられている。ボンネットを開けると、エンジンカバーにエディション12のシリアルナンバー入りのプレートも見える。

その他、ブラックラインスペシフィケーションのエクステリアブライトウェア、22インチのブラックペイントのスピードアロイホイール、セルフレベリングホイールバッジを装備。オプションで選択できる新色オパライトは、明るいグレーグリーンで、明るい日差しに照らされると微かに銅色に輝く。

精妙なクラフトマンシップのインテリア

インテリアのメインカラーはベルーガブラックで、1色で統一することも、ブルネルブルー、クリケットボールレッド、リネン、オレンジでアクセントを利かせることも可能。いずれの場合も、パネルは光沢のあるグランドブラックです。 

この限定車ならではの特徴として、シートにはマリナーシルバーのパイピングとエディション12の刺繍が施されている。また、シート上部はキルティング加工され、アンスラサイトからポーポイズ、ストラトスへグラデーションとなるコントラストステッチも見られる。ドアパネルはキルティング加工され、コントラストステッチとなっている。いずれも手作業で作られた個性的なインテリアだ。

オルガンストップエアベントは、無垢材から削り出した数字「12」を配したユニークなデザインとなっている。また、助手席のグランドブラックパネルのフェイシアには、W12エンジンの始動のシークエンスとスピードエディション 12のバッジが刻まれている。

記念すべき15%スケールモデル W12ブロック

最後の仕上げとして、机やキャビネット、棚の上に飾っていただけるベントレーW12ブロックの精密な15%スケールモデルを、記念品としてオーナーに届けられる。このスケールモデルは、フルサイズのW12エンジンブロックから取り出したアルミニウムで鋳造されており、ベントレーの最も重要でパワフルなエンジンの1つであるW12エンジンを永久に記念するものだ。

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