
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツのラグジュアリーロードスター新型メルセデス AMG SLの特別仕様車「メルセデス AMG SL 63 4MATIC+ Motorsport Collectors Edition」を発表した。なお全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受付(7月12日まで)を開始し、納車は2023年7月以降を予定している。なお、販売台数(日本限定17台)以上の申込みがあった場合には抽選となる。価格は4000万円。
●文:月刊自家用車編集部
完全自社開発モデル
SLとは「Super」と「Light」を略したモデル呼称で、1952年に公道を走行できるレーシングスポーツカーとして発表、ルマン24時間レースで見事なワンツーフィニッシュを飾ったほか、世界各地のレースで輝かしい戦績を重ねた「300 SL」(W194)をベースに、1954年に「300 SL」(W198)として発売された。
初代300 SLの誕生から70年以上の歴史の中で、新型SLはメルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わり、SL専用の高剛性プラットフォームによる卓越したドライビングパフォーマンスと快適性を兼ね備えたドライバビリティ、2+2シートレイアウト、そしてAMG製V8ツインターボエンジンがもたらすパワフルなドライビングを楽しむことができるモデルとなった。また、インテリアはアナログとデジタルを融合した「ハイパーアナログ」デザインを採用し、300 SLのデザインをオマージュしながらもラグジュアリーで快適な空間を実現している。
メルセデスAMG SL 63 4MATIC+ Motorsport Collectors Editionの特長
本特別仕様車はメルセデスAMG SL 63 4MATIC+をベースに、Mercedes-AMG F1W13 E Performanceをモチーフとしたエクステリアデザインに仕上げている。外装色には車両先端から後輪前部までをハイテックシルバー、後輪部分以降にオブシディアンブラックをグラデーションにより組み合わせた特別仕様車専用のツートーンペイントとともに、車体後部にスターパターンのペイントワークを施すことで、斬新なエクステリアを演出。
また、フロントおよびリアエプロンの大型フリックやリアディフューザーなど空力特性を向上させるAMGエアロダイナミックパッケージと、フロントスプリッター、ドアミラーカバー等のトリム部やエグゾーストエンドをブラックに仕上げるAMGナイトパッケージも標準装備としている。また、マットブラックペイント21インチAMG10スポークアルミホイールにはPETRONASカラーのリムフリンジを施し、そこに納まるブレーキキャリパーもブラックに仕上げるなど細部にまでこだわりを見せている。
インテリアには、ナッパレザー/MICROCUT素材にイエローステッチを採用したAMGパフォーマンスシートやAMGカーボンファイバーインテリアトリム、カーボンファイバーとMICROCUTを組み合わせたAMGパフォーマンスステアリングを装備し、さらにスポーティな世界観を作り上げた。
メルセデスAMG SL 63 4MATIC+の特長
SL 63 4MATIC+はメルセデスAMG社が完全自社開発した、最高出力585PS(430kW)、最大トルク800N・mを発揮するAMG4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載し、AMGスピードシフトMCT9速トランスミッション(MCT=MultiClutch Transmission)という組み合わせで、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は315km/hを実現している。
また、SLとして初めてAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」を標準装備し、駆動トルクの前後配分比を無段階で連続的に変化させることで、物理的限界まで最適なトラクションを確保するだけではなく、ドライ、ウェット、スノーといったあらゆる走行条件下で高い操縦安定性と安全性を実現。同じくリア・アクスルステアリングも標準装備し、アジリティと操縦安定性も同時に実現している。
フロントサスペンションには、メルセデスAMGの量産車としては初めて5本のリンクをホイールの内側にすべて収めたマルチリンク式が採用されており、そのため運動学性能が大幅に向上。リヤサスペンションにも、5リンク式を採用している。さらに、新たに開発されたAMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションを装備することで、トーションバー(スタビライザー)を利用した従来の機械的なアンチロールバーに代えて、能動的な油圧機構によりロールを瞬時に補正することが可能となった。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メルセデス・ベンツ)
新型「GLE」「GLE クーペ」 最新の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」「MBUX ARナビゲーション」を標準装備化 現行モデルの「GLE」は、2019年6月に導入された2世代目にあ[…]
F1テクノロジーが注がれた駆動システムを採用 今回、導入される「S 63 E PERFORMANCE Edition1」は、メルセデスAMG社がパフォーマンスラグジュアリーに仕立てた特別なモ[…]
ナビゲーションシステムを最新世代にアップデート メルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLA」。現行モデルは2代目にあたるモデルで、2020年に国内導入されている。今回、導入される新型「GLA」は、エ[…]
新エクステリアデザインを採用。車載ITも最新世代にアップデート 現行CLAシリーズは、2019年に国内導入が開始された2世代目となるモデル。今回、導入されるモデルは、エクステリアデザインを刷新するとと[…]
コスパ視点では国産車が優位だが、趣味嗜好が加わるならば輸入車も侮れない 現行モデルで車両価格400〜500万円のレンジを見ていくと、国産車ならばクラウンなどのアッパーミドルクラスまでが対象となり、その[…]
最新の関連記事(輸入車/外国車)
最高出力272PS、最大トルク600Nmを発揮する新世代ディーゼルターボでラインナップ強化 Audi Q7は、アウディSUVのフルサイズSUV。登場以来、スポーツ性とラグジュアリー性を高次元で融合した[…]
ロングレンジ仕様の一充電あたりの航続距離は476km 「BYD DOLPHIN」は、海洋生物の自由さや美しさから着想を得たデザインフィロソフィーのもと開発されたBYDの乗用車シリーズ「海洋シリーズ」の[…]
フロントシールド、グラファイトアトラスマットフィニッシュのフロントチークを採用。より電気自動車らしい装いに進化 ジャガー「I-PACE」は、2018年から日本市場に導入されているが、今回が初のマイナー[…]
標準ボディ車が250台、ロングボディ車が250台、合計500台を限定発売 シトロエン・ベルランゴは、シンプルで機能的なデザインと抜群の積載容量を兼ね備えたマルチ・パーパス・ビークル。国内向けモデルは、[…]
ボディカラーバリエーションの変更と「XT6」の装備仕様を変更 今回の一部仕様変更では、キャデラック XT5」5色、「キャデラック XT6」4色のエクステリアカラーのうち、ローズウッドメタリックが廃止さ[…]
人気記事ランキング(全体)
→喫茶店のような雰囲気のキャンパーとは ベース車両はトヨタのタウンエース ベースとなる車両はトヨタのタウンエース。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、ハイエースより小ぶりなため、運転しやすく駐[…]
4LのV8ツインターボは、最高出力630馬力を発揮 アウディのRSシリーズは、アウディのレーシングモデル&スポーツグレードの開発や製造、販売を担当する「Audi Sport GmbH」が手掛けるスポー[…]
→オシャレなプロボックスとは ベース車両はプロボックス ベースとなる車両はトヨタのプロボックス。 商用車として、街で見かけることも多いプロボックス。最近ではアウトドアユーザーからも注目を浴びている人気[…]
→軽トラに積めるミニハウスとは フィギュアじゃないよ! 軽トラックの荷台に積載する形で展示されていたのがこちらのミニハウス。 精巧なフィギュアのような佇まいであるが、実際に人が中に入ることができるよう[…]
→広さ重視のキャンパーとは ベース車両はミツビシのデリカD:5 ベースとなる車両は、ミツビシのデリカD:5。 オフロードにも対応できるミニバンとして、唯一無二の存在であるデリカD:5は、ミツビシ伝統の[…]
最新の投稿記事(全体)
→モダンで豪華な和室のようなトレーラーとは ネイビーと木材の色が美しい外装 トレーラーの外装はネイビーのパネルと薄めの色の木材の見事なコンビネーションがとても美しい。 入り口は左側に位置し、右側と前部[…]
新型「GLE」「GLE クーペ」 最新の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」「MBUX ARナビゲーション」を標準装備化 現行モデルの「GLE」は、2019年6月に導入された2世代目にあ[…]
N-VAN e:用純正アクセサリー「デカール クォーターウインドウ」装着イメージ Honda e: TECHNOLOGYロゴをあしらった「デカール クォーターウインドウ」やEVの文字が目を引く「デカ[…]
「ハイラックス」Zグレード 「Z」グレードにパノラミックビューモニター付きディスプレイオーディオを標準。ボディカラーも一部変更 今回の一部改良では、「Z」グレードにナビゲーション機能付きディスプレイオ[…]
主要素材を従来のポリプロピレンから、サステナブル素材であるリサイクルPET素材に置き換え、大幅な軽量化も達成 フロアカーペットマットのサスティナブル素材への変更は、ホンダが2050年までに全製品・企業[…]
- 1
- 2