三菱自動車工業株式会社は、2023年8月10日から開催される第30回インドネシア国際オートショーでワールドプレミア予定の新型コンパクトSUVの外観デザインを先行公開した。このモデルは、インドネシアで生産され現地では11月から販売を開始する予定となっている。
●文:月刊自家用車編集部
進化した「ダイナミックシールド」、新しい三菱のSUVマスクを採用。SUVらしいソリッドで力強いプロポーションを実現
新型コンパクトSUVは、優雅さと堅牢性を融合させたスタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザインとするため「Silky & Solid」をコンセプトとした。フロントマスクは、「ダイナミックシールド」を進化させ、パワートレインのパフォーマンスをアピールするフロントグリルを左右バンパーでプロテクトする造形とし、立体的に一体化させている。
左右に配置されたLEDデイタイムランニングランプは、L字型とスリット状の造形を組み合わせ、T字型に発光させることで、遠くからでも一目で三菱車と分かるデザインとしている。
ボディサイドには彫刻的な前後フェンダーフレアやキャラクターラインを採用。張りのある立体的な面構成にメリハリをつけ、SUVの逞しさや躍動感を表現した。さらにリヤにもフロントと共通のT字型のLEDテールランプを採用し、ワイド感と安定感を両立した。
ホイールは18インチを採用。最低地上高は222mmとし、悪路走破性を確保しつつ、アスリート的な筋肉質なフェンダーフレアを造形。また、ボディサイドには流れるようなラインと上部にはフローティングルーフを採用。コンセプトであるシルクのようなラインとし、この両方の造形が新しいSUVのプロポーションを作り出している。
三菱自動車工業株式会社デザイン本部長 渡辺誠二氏は「今回の新型車は、近年ニーズが高まっているコンパクトSUV市場に向けて、デザインをいっそう進化させました。三菱自動車らしい堅牢性や力強さに加え、これまで以上にスタイリッシュで、エネルギーに満ち溢れ、個性を際立たせたデザインを追求しています。まもなく開幕するインドネシア国際オートショーの会場で、このクルマを通して、より多くのお客様に三菱車の魅力を知っていただき、共感していただけることを期待しています。」とコメントしている。
今回の第30回インドネシア国際オートショーに三菱自動車は、新型コンパクトSUVのほか、軽BEVの「eKクロス EV」を海外初披露するほか、インドネシアで現地生産予定のワンボックスタイプの軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」を参考出品。インドネシアで販売するクロスオーバーMPV「エクスパンダー」、「エクスパンダー クロス」、ミッドサイズSUVの「パジェロスポーツ」を出品する。
さらに、ブースでは新型コンパクトSUVに初搭載となるヤマハ株式会社と共同開発したオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を試聴できる専用コーナーも設置し、このシステムの特徴である輪郭のはっきりとした中高音や躍動感のある低音を実際に聴くことができるという。
■新型コンパクトSUV主要諸元
・全長×全幅×全高:4390mm×1810mm×1660mm
・最低地上高:222mm(18インチタイヤ装着車。アンダーカバーを含まない数値)
・エンジン:1.5L
・トランスミッション:CVT
・駆動方式:FF(2WD)
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