三菱自動車は、ジャパンモビリティショー 2023において、2024年初頭に国内で発売予定の新型ピックアップトラック『トライトン』のプロトタイプを日本初披露した。なお、国内仕様車の予定価格帯は498~540万円になることもアナウンスされた。
●まとめ:月刊自家用車編集部
国内向けモデルは、2列シートのダブルキャブ仕様
新型「トライトン」は、高い堅牢性に加え、SUV並みの快適性と操縦安定性を両立した新世代のピックアップトラック。2024年初頭に国内導入が予定している日本仕様車は、2列シートのダブルキャブで4WD車のみの設定。車両本体の予定価格帯は498万円~540万円になることも発表された。
プラットフォームには、新開発のラダーフレームを採用。ハイテン鋼の採用比率を大幅に高めることで、先代モデルから断面積を65%増とし、曲げ剛性60%、ねじり剛性40%の強化を実現している。さらに大型化したボディは、超高張力のハイテン鋼を採用することで軽量化も図られている。
サスペンションは、高剛性化したラダーフレームに合わせストロークアップされたダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションと、強度を維持しながら軽量化したリーフスプリング式リヤサスペンションを採用することで、快適な乗り心地と高い信頼性を両立する。
オンロードの走りも考慮したメカニズムを採用
パワートレーンは、新開発の2.4Lクリーンディーゼルエンジン。2ステージターボシステムを採用することで、実用域で扱いやすい出力特性を得ていることが特徴。スポーツモード付6速A/Tと、コーナー内側の前輪に弱くブレーキをかける事で旋回性を向上するアクティブヨーコントロール[AYC](ブレーキ制御タイプ)、空転している車輪にブレーキをかけて路面をグリップしている車輪に駆動トルクを分配するアクティブLSD(ブレーキ制御タイプ)により、旋回性や滑りやすい路面での安全性が向上し、大柄なボディを感じさせないきびきびとした走りを実現している。
さらに三菱自動車独自のスーパーセレクト4WD-II(SS4-II)は、ダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更することが可能で、前40%、後60%に駆動力配分を行う。4つあるドライブモードすべてで、「NORMAL」「ECO」「GRAVEL(未舗装路)」「SNOW(氷雪路)」「MUD(泥濘)」「SAND(砂地)」「ROCK(岩場)」を選択可能。高い走破性能を獲得していることも強みになっている。
エクステリアは、「BEAST MODE」(勇猛果敢)をデザインコンセプトとし、ピックアップトラックに求められる力強さに加え、堅牢でありながら俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まいを表現。
インテリアは走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形のインストルメントパネルの採用や、乗員を保護するためにソフトパットを要所に配置することで、高い実用性を確保。幾何学的な造形とメタリックを多用したハイコントラストでモダンな空間も特徴のひとつになっている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ミツビシ)
不穏な時代が生んだ、ウイリスジープのノックダウン生産車 第二次世界大戦勃発から間もない頃。まだ威勢よく進軍していた日本軍は、南方の密林で一台の敵軍用車を鹵獲した。ドアもない簡素なオープンボディに大きめ[…]
テーマは「カッコよく遊び尽くせ!」 今回の東京オートサロンの三菱自動車ブースのテーマは「カッコよく遊び尽くせ!」。 メインの展示車となるトライトンのカスタムカーは、ブランドアンバサダーを務めるタレント[…]
1:ニッサン プリメーラ[P10] デビュー:1990年2月 “プリメーラ”といえばこのモデルを思い浮かべる人の多いのではないだろうか。かつて「技術の日産」と謳われた同社が、1990年代のうちに運動性[…]
今年は31台のクルマがノミネートされ、投票で今年の顔となるイヤーカーが選ばれる 「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、日本のモータリゼーションの発展と、コンシューマーへの最新モデルおよび最新技術の周知を目[…]
1:トヨタ マークII/チェイサー/クレスタ[X70] デビュー:1984年8月 ボディカラーは”スーパーホワイト”ほぼ一択”だ。ワインレッドの内装に、柔らかなシート表皮。どこか昭和のスナックを思い起[…]
最新の関連記事(ジャパンモビリティショー)
スポーツカーなら、軽く・小さくあるべし…! 軽量でコンパクト。小さいからこそ感じられる、ある種の”一体感”。これはスポーツカーを楽しむうえでひとつの重要なファクターであると、初代ユーノス ロードスター[…]
初公開された最新の”自動追尾式EVごみ収集車” 三菱ふそうトラック・バスが初公開したコンセプトモデル、eCanter SensorCollect(eキャンター センサーコレクト)。電気小型トラック e[…]
悪路も任せろ! 軽量な2人乗り電動車だ ヤマハがジャパンモビリティショービズウィーク2024において出展した、コンセプトモデル”DIAPASON(ディアパソン)C580”。 この4輪モデルは現在研究開[…]
拠点単位でできるエネルギーの”地産地消” スズキが本イベントで目指したのは、スタートアップ・事業会社との協働をすることで、新しい事業領域の開拓や「若者から高齢者まで、誰もが安心して移動できる、移動に困[…]
トヨタが目指す持続可能な未来づくり トヨタは、ジャパンモビリティショービズウィーク2024に「ポータブル水素カートリッジ」や「スイープ蓄電システム」を出展。それを通じて、スタートアップや他企業との新た[…]
人気記事ランキング(全体)
釣り具の大型展示会「釣りフェス2025」で見かけた超レア車 さる2025年1月17〜29日、パシフィコ横浜で釣り具の大型展示会が開催された。このイベントは、毎年行われており、最新の釣り具の展示や人気の[…]
スズキブースのメイン車両として展示されていたフロンクス 東京オートサロンは、カスタマイズが施されたクルマを中心に展示されるイベントで、日本全国のカスタムショップやパーツメーカーなど、多種多様な展示があ[…]
大パワーはなくとも、運転の楽しさを教えてくれた 最近は、新型車の最高出力の数字が話題になることはめったにない。目の肥えた現代のクルマ好きには、最高出力はクルマの能力のひとつの指標に過ぎず、大切なのは扱[…]
トヨタ スープラ[A80] 概要 1993年5月、日本国内向けとしては2代目(先にスープラの名前が使用されていた海外向けでは4代目)として誕生した、トヨタ スープラ。 この2代目は、新時代の「スポーツ[…]
IS500にブラック/ホワイト/フレアレッド3色の本革シートをメーカーオプションとして設定 ISは1999年の初代モデルのデビュー時より、クルマの操る楽しさを追求している、FR駆動のスポーツセダン。現[…]
最新の投稿記事(全体)
レクビィが持つ40年のキャンピングカー製造経験が、キャラバンに注入 日産ピーズフィールドクラフトは、東京エリアで日産の正規ディーラーを運営する日産東京販売が手がけているキャンピングカー専門店。1990[…]
ケータハムのブースで目を引いた「セブン170R」 こちらのセブン170Rは現在生産されているケータハム車両の最軽量モデルだ。全長は3,100mm、全幅が1,470mm。エンジンも658ccということで[…]
「東京オートサロン2025」で日本初披露されたe-SUV 国内導入が発表された「BYD SEALION 7」は、1月の「東京オートサロン2025」で日本初披露されたクロスオーバーe-SUV。海洋生物の[…]
高精細カメラとの接続も良好 データシステムでは、カメラ映像表示に適した製品として、5インチ(ワイドサイズ)モニターを販売しているが、新発売となる「7インチ車載モニター(SSM-W7.0)」は、画面が高[…]
トヨタ スープラ[A80] 概要 1993年5月、日本国内向けとしては2代目(先にスープラの名前が使用されていた海外向けでは4代目)として誕生した、トヨタ スープラ。 この2代目は、新時代の「スポーツ[…]
- 1
- 2