ビー・エム・ダブリュー株式会社は、「BMW X2(エックスツー)」の新型モデル(全面改良)を、全国のBMW正規ディーラーを通じて販売することを発表した。納車時期は、BMW X2 xDrive20i(エックスドライブニーマルアイ)は2024年第1四半期以降、BMW X2 M35i xDrive(エムサンゴーアイ・エックスドライブ)と、BMW iX2 xDrive30(アイエックスツー・エックスドライブサンマル)は2024年第2四半期以降を予定している。
●まとめ:月刊自家用車編集部
ガソリン車は2タイプ、BEVは1タイプを設定
今回、全面改良されたX2シリーズは、第二世代目に当たるモデル。力強いエクステリアデザインに加えて、BMWカーブド・ディスプレイの採用や、iDriveコントローラーの廃止など、ユーザー・インターフェースにおいても、大幅なデジタル化が行われていることが特徴。さらにBEVのBMW iX2(アイエックスツー)をラインアップする。
パワートレーンは、2つのガソリンターボモデルと1つのBEVモデル、合計3タイプを設定。
最もベーシックなX2 xDrive20i(エックスドライブニーマルアイ)は、2L直列4気筒BMWツインパワーターボを搭載。最高出力150kW/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発揮。
高性能モデルになるBMW X2 M35i xDriveは、高効率化した2L直列4気筒BMWツインパワーターボにより、最高出力233kW/5750-6500rpm、最大トルク400Nm/2000-4500rpmを発揮。シリーズ唯一の「Mパフォーマンスモデル」らしく、機械式リミテッド・スリップ・デファレンシャル、アダプティブMサスペンションなど、走りの質を高める装備を装着することで、ダイナミックな走りと駆けぬける歓びを高い次元で提供する。
そしてBEVのiX2 xDrive30(エックスドライブサンマル)は、最高出力140kWを発揮するモーターを前後に搭載。このツインモーターシステムのシステム合計最高出力は200kW、システム合計最大トルクは494Nmを発揮。BEVらしい俊敏なモデルで、0-100km/h加速は5.6秒を記録。一充電での走行可能距離は417-449kmになる。
先進装備も充実、実用性の高さも際立っている
エクステリアは、力強くシャープな印象を与える大型なBMW特有のキドニー・グリルと、環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライトを採用することで力強さを強調するほか、ドア・ハンドルをドア・パネルと一体化させたフラッシュ・ハンドルの採用などで、空力特性も強化。
インテリアは、メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化させたBMWカーブド・ディスプレイを採用。キャビンスペースもリヤに大人3名が座れる空間を確保すると共に、40:20:40分割可倒シートの採用により十分な荷室を確保。BMW X2 M35i xDriveの荷室は、大人3名乗車時には560L、リヤシートを前方に全て倒すことで最大1470Lにまで拡大することができる。
車載IT機能は、BMWモデルとして初となるBMWオペレーティング・システム9.0を搭載。BMW iDriveは、BMWカーブド・ディスプレイとBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを通じてタッチディスプレイ操作と、音声操作に対応している。
主な車両諸元(ヨーロッパ仕様値)
BMW X2 xDrive20i
全長4554mm、全幅1845mm、全高1575mm、ホイールベース2692mm、車両重量1690kg、排気量1998cc、直列4気筒ガソリン・エンジン、最高出力150kW/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpm。
BMW X2 M35i xDrive
全長4567mm、全幅1845mm、全高1575mm、ホイールベース2692mm、車両重量1770kg、排気量1998cc、直列4気筒ガソリン・エンジン、最高出力233kW/5750-6500 rpm、最大トルク400Nm/2000-4500rpm。
BMW iX2 xDrive30
全長4554mm、全幅1845mm、全高1560mm、ホイールベース2690mm、車両重量2095kg、最高出力200kW、最大トルク494Nm、リチウム・イオン・バッテリー容量232.0Ah/64.7kWh、一充電走行距離417-449km。
モデル | メーカー希望小売価格 |
高効率ガソリン・エンジン搭載モデル | |
BMW X2 xDrive20i M Sport | 628万円 |
BMW X2 M35i xDrive | 810万円 |
電気自動車 | |
BMW iX2 xDrive30 M Sport | 742万円 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ビー・エム・ダブリュー)
第4世代の新型1シリーズ BMW 1シリーズは、2004年に初代モデルが誕生。BMWのラインナップにおいて最もコンパクトなモデルだ。約50:50の理想的な前後重量配分、スポーティで俊敏なハンドリング性[…]
BMW M8 Competition M xDriveのファイナルエディション BMW M8 Competition M xDriveは、最高出力625PS(460kW)/6,000rpm、最大トルク[…]
8シリーズのファイナルエディション BMW 8シリーズは、ピュアスポーツモデルに匹敵する高い走行性能に加え、美しいスタイリングで強烈な存在感を持つモデルだ。2枚ドアのクーペモデルをベースに、オープンエ[…]
サーキット走行が可能な本格ハイパフォーマンスモデル BMW M3セダンはBMW 3シリーズ セダンの、BMW M3ツーリングはBMW 3シリーズ ツーリングをベースに、BMW M社が開発した高性能マシ[…]
ALCANTARA®でカスタマイズ 機能性、高級感、そして独自性を兼ね備えた自動車を紹介することを目的としたこのプロジェクトでは、ALCANTARA®でカスタマイズされた内装と外装の新作モデルが展示さ[…]
最新の関連記事(SUV)
新グレード「XD SP」と特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」を追加 今回実施される商品改良では、ハンドリングの良さはそのままに乗り心地の向上を施したほか、スポーティイメージを強めた新グレ[…]
インターフェイスの刷新で、商品力を大幅に強化 今回実施されるアップデートでは、全モデルに新しいインフォテインメントシステム「MIB3」を搭載。 このシステムは、アウディ独自のインフォテインメントシステ[…]
キャデラックの最新デザインランゲージを採用 「キャデラック XT4」は、コンパクトSUVセグメントにおけるキャデラックの戦略的モデル。2021年に国内導入されているが、今回の導入される最新モデルでは、[…]
パワフルなクリーンディーゼルモデル「40 TDI quattro」を新設定 今回実施されるアップデートでは、新たに「40 TDI quattro」を新設定。搭載されるクリーンディーゼル2.0 TDIエ[…]
RAV4 モデル概要:プレミアムキャラの強化でイメージ一新、トヨタ自慢のミドルSUV 現行型は5代目となるモデルで、国内向けのモデルとしては2005年に登場した3代目以来の復活になる。その開発コンセプ[…]
人気記事ランキング(全体)
知っているようで、実は見落としているマイカーの機能 全てを知っているつもりでいても、実は意外と活用できていない機能が存在するのがクルマ。今回は、給油にまつわる見落とされがちな機能を紹介しよう。 給油口[…]
車載ジャッキの使い方の基本 ジャッキというと、車載ジャッキを思い浮かべるビギナーは多いハズ。しかし、車載ジャッキはあくまでパンクのときなどのための応急用であり基本的にメンテナンスでは使用してはならない[…]
電波法関連法令の改正で、一部のETC車載器が使えなくなる ETC(Electronic Toll Collection System)とは、有料道路料金回収自動システムのことで、2001年より全国で運[…]
フロントガラスが曇る原因や時期を知っておこう フロントガラスの曇りは視界を妨げるだけでなく、悪天候/夜間など視認性が低下する状況では特に運転の安全性に影響を与えます。 フロントガラスが曇る主な原因は、[…]
車内を暖かく! カーエアコンの正しい使い方とは? 車内を快適な温度に保つために必要な、カーエアコンの正しい使い方を4つのポイントから見ていきましょう。 まずひとつ目のポイントは、カーエアコンの起動タイ[…]
最新の投稿記事(全体)
エクステリア&インテリアデザインの変更を実施 今回実施された改良では、一部グレードのインテリアデザインを変更。「Smart Edition EX」には「GT-H EX」のインテリアを採用、「Black[…]
「STI Sport R EX」をベースとした特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」を新設定 今回実施した改良では、「STI Sport R EX」のホイールデザインを、切削[…]
走りへの情熱を表現した四輪スポーツモデルやレース車両を出展 ホンダの出展ブースでは、走りへの情熱を表現した四輪スポーツモデルやレース車両を展示。目玉モデルとしては「CIVIC TYPE R RACIN[…]
誕生から25周年を迎え、さらなる高みに達した911の人気バージョン 世界中のスポーツカーメーカーが指針とするポルシェ 911シリーズは、1963年のデビューから60年を経た現在もデザインや基本コンセプ[…]
車検ステッカーは、車検時に保安基準適合すると交付される 車検ステッカー(検査標章)は、新規検査・継続検査(車検)等において、保安基準に適合すると、自動車検査証とともに交付されます。これまではフロントウ[…]
- 1
- 2