この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。特に1月第一週の「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべきなのだ。月刊自家用車でお馴染みの「値引きの神様」松本隆一が「初売り」での商談のやり方を解説します。
●文:松本隆一
2024年の正月も「初売り」が盛り上がるのは確実
結論からいこう。いま新車購入を考えているならば、狙いは〝初売り〟だ。
新車ディーラー(販売店)が最も熱く売り込みを仕掛けてくるのは、夏冬の「ボーナス商戦」でもなければ、春秋の「年度末大売出し」でもない。ズバリ、新年早々の「初売りフェア」だ。
業界関係者によれば「かつて初売りは年末と年度末商戦の陰に隠れてさほど重要視されていなかったが、近年はその両方を合わせた、最大の売り込みキャンペーンとなっている」とのこと。当然ながら2024年のお正月も全国各地の販売店が揃って賑々しくフェアを開催してくる。
この期間はユーザーにとっても「1年中で一番買い得なタイミング」となる。理由はもちろん「ウルトラC級の大幅な値引きが飛び出す確率が高くなる」からだ。また、カー用品やグルメのプレゼントから〝くじ引き〟や〝現金つかみ取り〟まで、さまざまな成約特典がたっぷりつくのも魅力だ。
勝負は1月6~8日、13~14日の土・日曜日
2024年の初売りフェアの〝第1弾〟は1月6~8日の3連休がメインだが、3~4日からスタートする販売店もある。そんなお店の〝第2弾〟は13~14日の土・日曜日だ。
そこで、効果的なスケジュールを紹介しておく。
まずは「年末に軽くジャブを撃って〝第1弾〟で決着(契約)をつける」というやり方だ。23~24日の年末フェアに出向いて見積もりを取り、「初売りで決めるつもりです。思い切った条件を期待しています」などと前振りをしておくのがコツ。
もうひとつは〝第1弾〟から商談を始めて〝第2弾〟で契約するという戦術だ。ここでも前振りをしてから勝負をかけると効果が得られる。
さらに「短期決戦」で行く手もある。たとえば、6日に各店をまわって翌日の7日に勝負をかけるというやり方だ。また「たった1日、たった1回」の商談で一気に契約するという〝一発勝負〟という戦術もある。ただし、こうした速攻型の商談は「新車購入は初めて」という人にはオススメできない。特に若い人はセールスマンの術中にはまりやすいので要注意だ。
いずれにせよ、新車購入を検討しているならば、正月明けの「初売り」を逃す手はないのだ。
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