この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。特に1月第一週の「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべき。ここでは2024初売りで狙うべき一台、ミツビシ・アウトランダーをピックアップ! 国産モデルで500万円台が中心になる価格設定は少々厳しくも思えるが、性能重視で考えれば、むしろバーゲンプライスともいえるモデル。走り視点でSUVを探しているユーザーならば、ぜひ検討して欲しい一台だ。
●まとめ:月刊自家用車編集部
ライバル筆頭はトヨタ・ハリアー。上手に使って、良い条件を狙いたい
MITSUBISHI
アウトランダー
価格:499万5100~630万4100円
・最新購入情報
車両本体目標値引き額:27万円
納期の目安:2~3か月
リセール予想:B-
最も安い「M」グレードでも500万円の大台に迫るモデルだが、人気はかなり高く、ディーラーも「大切に売りたい」と、安売りは期待できない状況。攻略難易度はミツビシ車の中でもトップクラスといっていい。
大人しく商談を進めると10万円引き程度で話をまとめようとしてくるが、ライバルモデルとの商談をにおわせると値引きは拡大する。
筆頭ライバルとなるのはハリアーのPHEVとHEVモデル。ハリアーは全般的に納期が長く、なかでもPHEVは最も苦労しているモデルで1年待ちが目安になっているが、「本命はハリアー(PHEVもしくはHEV)だけど、納期の長さで閉口している。早く乗れそうなどアウトランダーも条件次第で考えている」と、上手にハリアーを当て馬にしていくのがオススメだ。
アウトランダーの納期は2か月〜、特別仕様車のブラックエディションは3か月〜が目安。なおリセールは、クルマ自身の人気が高まっていることもあって先代アウトランダーよりも上昇傾向。このことも現行モデルの大きな魅力だ。
どんなクルマ?
力作揃いのミドルSUVの中でもバランスの良さはトップレベル。車体設計としては日産・エクストレイルの姉妹車にもなるが、独自のPHEVシステムを採用することで、上手に棲み分けができている格好だ。
PHEVは前後独立駆動を可能としたツインモーターを採用。能動的な駆動力配分で操安性を高めてくれるS-AWCの恩恵もあって、抜群のハンドリング性能を持つことも特徴。オンロードでもラフロードでも、その凄みを実感できることも大きな魅力になっている。
電動性能に関しても急速充電に対応するなど、普段使いではバッテリーEV(BEV)的な運用も可能。SUVの実用性とファントゥドライブ、BEVという多くの魅力が詰まっている。
走り&パワートレーンについて
特別仕様車も含めて4つのグレードを選べるが、どのグレードもパワートレーンなどの走行ハード関係は共通。フロント85kW/リヤ100kWのツインモーターがもたらす加速性能は2トン級のボディをまったく苦にせず力強く牽引してくれる。高い加速性能と切れのいいドライバビリティはミドルSUVの中でもトップレベルだ。
そしてアウトランダーで見逃せないのが、気持ちが良いハンドリング特性が満喫できること。スポーツモデル顔負けといっていい高レベルの操縦性を持つ。それでいて高速巡航中はパラレル式で稼働し、ゆったりとしたツーリングも楽しめる。ミドルSUVながら、オンロード&オフロードを楽しく走れるプレミアムモデルに仕立てられている。
オススメのグレードは?
G(7名仕様)
価格:559万200円
装備機能に焦点を当てると「M」は少し装備に物足りなさがあるので、「G」以上を選びたい。さらに乗車定員もベーシックの「M」2列5名仕様、最上級の「P」は3列7名仕様と選択肢が限定されるが、中間グレードの「G」は、唯一、5名仕様と7名仕様を選ぶことができることも強み。3列目のサードシートは大人が座るには狭く、ロングドライブは厳しいが、5名仕様との価格差は10万円ほど。ここは出してもいい投資だ。
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