
ホンダは、コンパクトSUV「ヴェゼル」のマイナーチェンジモデルを発表した。改良モデルの価格は264万8800~377万6300円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
グレード体系を再編。e:HEV車のパワートレーン&遮音性能も強化
今回実施したマイナーチェンジでは、内外装の意匠、グレード体系&装備仕様の変更のほか、ハイブリッドのe:HEV車を中心にパワートレーン&遮音性能なども強化。従来よりも、より良質な走りが楽しめるモデルに進化を遂げている。
改良型ヴェゼルの主な特徴
■新グレードの設定
ベースグレードの「e:HEV X」にアウトドアテイストを追加した「HuNT(ハント)パッケージ」を新設定。さらに従来グレードとして設定されていた「e:HEV PLaY」を廃止して、新たに「e:HEV Z」のPLaYパッケージとして設定した。「e:HEV Z PLaYパッケージ」は、FF車に加えて、AWD車も用意され、標準装備だったパノラマルーフがメーカーOP化されている。なお、従来は2WDの設定があったガソリン車の「G」は4WD仕様のみに変更されている。
・e:HEV X HuNTパッケージ
(都市も自然もアクティブに楽しむパッケージ)
エクステリアに、ルーフレールを採用したほか、アルミホイールも専用タイプを採用。ほかにもカッパー・メタリック塗装のフォグライトガーニッシュなどを専用装備とした。インテリアは、プライムスムース×ファブリックにカーキ&ネイビーの専用カラーのコンビシートとし、ファブリックの素材には撥水・撥油機能のあるFABTECT(ファブテクト)を採用。
e:HEV X HuNTパッケージ
・e:HEV Z PLaYパッケージ
(洗練の中に遊び心と個性が光る、都会的なコーディネートを持つパッケージ)
従来の「e:HEV PLaY」と同様に2トーンカラーを採用するが、フロントグリルに配置したトリコロールのアクセントの配色と、ドアロアーガーニッシュのカラーをブルーに変更。インテリアはグレージュの色味を継承しながら、ピンストライプ/ステッチにライトブルーを効かせた、都会的で先進感のある爽やかなコーディネートとした。
e:HEV Z PLaYパッケージ
■内外装加飾について
フロントグリルとフロントバンパーのデザインが変更されたほか、リヤコンビネーションランプをオールLED化するとともに、形状を水平基調の2段のグラフィックに統一することで、イメージを一新している。
センターコンソールの形状を変更。小物収納部を上下2段にすることで利便性を向上させた。
■シャシー性能の向上
e:HEVモデルは、ダッシュボードとルーフ、フロアの各遮音材と防音材の厚み、配置を最適化することで、エンジン始動音やロードノイズを低減。静粛性をより高めている。またe:HEVモデルのFF車は、ダンパー減衰力をより緻密に見直すことで、フラットで無駄のない動きを追求。快適な乗り心地を実現した。
■パワートレーンについて
今回のマイナーモデルチェンジでは、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」のエネルギーマネージメント制御を見直すことで、エンジン始動回数、停止頻度を大幅に低減するとともに、アクセルレスポンスをさらに向上。
また、滑りやすい路面でのトラクションコントロールのブレーキ介入タイミングを見直すことで、より安心感のある発進・加速を追求している。
■安心・安全性能について
全モデル表重装備の「Honda SENSING(ホンダ センシング)」は、衝突軽減ブレーキ<CMBS>、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>、車線維持支援システム<LKAS>の機能向上に加え、新たにトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、急アクセル抑制機能、アダプティブドライビングビームの機能を追加した。
■ボディカラー
新色として、シーベッドブルー・パールを設定。ヴェゼルに新たに採用されたスレートグレー・パールとボタニカルグリーン・パールの2色を含む全7色を展開する。2 トーンカラーは「e:HEV Z PLaYパッケージ」専用で設定。
e:HEV Z PLaYパッケージに設定されるパノラマルーフは、従来の標準装備からメーカーOPに変更されることで、納期期間の安定化が期待できるという。
●新型ヴェゼル グレードバリエーション&価格 | ||
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | FF/4WD |
1.5ℓ直4DOHC (118PS/14.5kg・m) | G【CVT】 | -/264万8800円 |
1.5ℓ直4DOHC+モーター (106PS/13.0kg・m+96kW/253Nm) | e:HEV X【電気式CVT】 | 288万8600円/310万8600円 |
e:HEV X HuNTパッ ケージ【電気式CVT】 | 299万8600円/321万8600円 | |
e:HEV Z【電気式CVT】 | 319万8800円/341万8800円 | |
e:HEV Z PLaYパッケージ【電気式CVT】 | 355万6300円/377万6300円 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ)
朝の目覚めは“二階ベッド”でロッジ泊気分 夜になれば、ベッドに横になったまま星空を眺めることもできる。天井高は180センチを超え、車内で立って着替えや調理もこなせるから、車中泊でもストレスは少ない。リ[…]
大人2人がゆったり眠れる圧巻のベッドスペース 最大の魅力は、クラス最大級のフルフラットベッドだ。幅1,250mm(前部)から1,000mm(後部)にわたる床面は、全長2,100mmを確保し、大柄な大人[…]
最新改良で新しい外装塗料を採用。美しさと耐久性が向上している 5月に実施された一部改良(7月より改良モデルは発売)では、外装の美しさと耐久性を向上させつつ、原材料費の高騰に対応した価格改定を実施。この[…]
エンブレムフロントカメラキット(WR-V用) エンブレムカバーにスマート装着&ワイドカメラで前方視界も良好 見通しの悪い交差点や細い路地で「あと少しだけ前方視界が確保できれば…」と感じることもあるだろ[…]
ファミリーカーの顔と、キャンパーの実力を両立 「デッキワン」は、単なる車中泊用のクルマではない。平日はファミリーカーとして活躍し、週末はアウトドアフィールドで「動くリビング」に早変わりする。選べるルー[…]
最新の関連記事(SUV)
人気のカントリーマンDをベースに、専用ボディーカラーを採用 2023年に登場したMINI カントリーマンは、従来のモデル名だったMINI クロスオーバーから名称を変更。MINIシリーズに共通するデザイ[…]
フェイスリフトでイメージ一新。都会に映えるスタイリングへ 今回のマイナーチェンジで、フェイスリフトが実施されたカローラクロス。ボディ同色かつバンパー一体成形のハニカム状グリルが与えられたフロントマスク[…]
ルノーとのアライアンスから生まれたコンパクトSUV 新型「グランディス」は、2023年に欧州で販売を開始したコンパクトSUV「ASX」、コンパクトハッチバック「コルト」に続く、ルノーCMF-Bプラット[…]
新開発のSTLA-Mediumプラットフォームを採用した初のモデル プジョー3008は、これまで世界で累計132万台以上を販売した人気のCセグメントSUV。今回導入される新型3008は、ステランティス[…]
魂動デザインの進化に加え、装備機能の充実ぶりも期待できそう 現行型のCX-5は2017年に発売され、すでに8年が経過している。すでに国内でも次期型の登場は噂になっており、編集部が販売店に取材したところ[…]
人気記事ランキング(全体)
たった1秒でサンシェード。ロール式で驚きの簡単操作 ワンタッチサンシェードは、サンバイザーにベルトで固定しておけば、あとはシェードを引き下ろすだけ。駐車するたびに取り出す必要はない。収納もワンタッチで[…]
朝の目覚めは“二階ベッド”でロッジ泊気分 夜になれば、ベッドに横になったまま星空を眺めることもできる。天井高は180センチを超え、車内で立って着替えや調理もこなせるから、車中泊でもストレスは少ない。リ[…]
5年の歳月をかけて完成した独自処方のオイル系レジンコーティング カーメイトは2020年から、SUVの黒樹脂パーツの保護と美観維持に特化したコーティング剤の開発に着手した。黒樹脂パーツは表面の質感が独特[…]
大阪オートメッセでお披露目されたDパーツが、待望の製品化 今回発売されるカスタムパーツは、2025年2月に開催された大阪オートメッセのエーモンブースにて初お披露目された、新ブランド「BANDIERA([…]
ベッド展開不要の快適な生活空間 全長5380mm、全幅1880mm、全高2380mmという大型バンコンでありながら、その中身は大人二人、あるいは二人+ペットでの旅にフォーカスされている。7名乗車・大人[…]
最新の投稿記事(全体)
強烈な日差しも怖くない。傘のように開いて一瞬で守るサンシェード その名の通り、まるで傘のようにワンタッチで開閉できる設計。傘骨にはグラスファイバーやステンレスなどの丈夫な素材を使用し、耐久性と軽さを両[…]
単なるドリンクホルダーではない、1つで二役をこなすスグレモノ 車内でドリンクを飲む機会が増えるこのシーズン。標準装備のドリンクホルダーもあるものの、複数のドリンクを飲みたい場合や、乗車人数が多い場合な[…]
雨の日のサイドミラー、見えなくて困った経験 雨の日のドライブで、サイドミラーがびっしりと水滴で覆われてしまい、後方がまったく見えなくなることがある。特に市街地での右左折や、駐車場からのバックなど、後続[…]
ハイエースの常識を変える。“大人2段ベッド”の実力 ハイエースのスーパーロング・ワイド・ハイルーフは確かに広い。しかし全長が5mを超えるため、都市部では駐車場に収まらないことも多い。スーパーロングでな[…]
自分では気をつけていても、同乗者までは注意できない… どれだけ丁寧に扱っていても、どうしてもキズがつきがちなのが、車のドアの下部ではないだろうか? 乗降の際に足で蹴ってしまって、泥やキズが残ってしまい[…]
- 1
- 2